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プランニング NEW2021年8月 4日

Webサイト制作の基礎知識④ 良質なコンテンツを作成するための正しいSEOの基礎知識

第三回では、Webデザインにおいてフィジカルとデジタルの異なる点に着目して説明しました。また、デザインの要素もフィジカルとは異なるWebデザイン独自のものがあることがわかりました。そのデザインを骨組みとすると、中身を支えるのが文章などのコンテンツです。このコンテンツは自社の想いをしっかり伝えたい半面、Webサイトには検索エンジンを経由して辿り着くユーザーを想定した内容になっていないといけません。ここでは、検索エンジンに最適化された良質のコンテンツとSEO対策について考えていきます。

SEOキーワードの正しい選び方

 すでに言葉だけでも聞いたことがある人は多いかと思いますが、SEOはSearch Engine Optimizationの頭文字をとったもので、日本語では「検索エンジン最適化」と言われています。SEOは、Googleなどの検索結果表示画面で上位に表示されるようにと、コンテンツ作成時に対策を行ないます。最近の日本国内における検索エンジンシェア率は、Googleが約77.8%、Yahoo!が約13.8%(※1:2021年7月データより)で、圧倒的にGoogleがシェアを獲得しておりますので、基本的にはGoogleを中心にSEO対策を進めれば問題ありません。
 では、実際のキーワードの選び方ですが、まずはキーワード候補の出し方について考えます。素早く行なう方法として、似た商品やサービスを取り扱う競合となるようなWebサイトをなるべく多くピックアップすることから始めます。自社製品やサービスを検索するつもりでキーワードを入力して検索し、自社のWebサイトに関連しそうであればそのサイトのURLを記録しておきます。URLが分かれば「競合サイト分析ツール」等があるので、そのツールを使ってキーワード一覧を出力しておきます。
 ここから検索ワードの整理をしていきますが、検索ニーズとしては「知りたい」「行きたい」「買いたい」「解決したい」の主にこの4つが挙げられます。このニーズに自社の製品やサービスがどれに当てはまるかを明確にしておけば、より適切なキーワードを選びやすくなります。この認識を持っていれば、先に作成しておいたキーワード一覧から、特におさえておきたい主要キーワードがピックアップしやすくなります。また、本当に主要キーワードとなり得るかは、実際の検索ボリューム数(Google等で1ヶ月間で検索された回数)を調べることで検索需要が高いかどうかがわかります。ただし、検索ボリューム数が多いということは、それだけ競合も多いということです。いかに複合キーワードでの検索需要を網羅するようにコンテンツを組み立てるかを意識しましょう。一番大事なことは、自社の製品やサービスに合った良質なコンテンツを作成し、ユーザーに価値ある情報を提供するために検索エンジンに正しく内容を伝える事であることを忘れないでください。

SEO内部施策の基本

 ここからは実際のSEO対策になりますが、大きく「内部施策」と「外部施策」とに分けられます。内部施策では、実際に組み立てられたWebサイトのソースより対応します。一方、外部施策では、別ドメインからの被リンク対策をします。
 まず内部施策ですが、最低限実施していただきたいこととして、titleタグの内に検索ニーズとなるキーワードが含まれているかどうかを確認します。例えば、弊社が運営するDMステーションのトップページの場合、titleタグ内には「業界最安級!DMハガキ・圧着ハガキ印刷の【DMステーション】|株式会社フジプラス」と記述しています。「DM」「圧着」「ハガキ」を含む内容になっておりますが、実際「DMハガキ」で検索すると平均2.7位、「圧着ハガキ」で検索すると平均56.3位(2021年7月末時点)となっています。サービスを立ち上げてから5年が経ちましたが、元々「DMハガキ」だけでスタートしたので当初は10~30位だったものが徐々にアップしていきました。一方「圧着ハガキ」は後発でリリースして約1年経過しましたが、当初はランク外でしたがこちらも徐々にアップしております。競合サイトが多ければ多いほど、実際に長くサイトを運営し続けているかどうかも重要でしょう。
 その他にも、実際のテキスト内容にかかわる部分ですが、見出しと本文が適切にマークアップ(HTML記述)されているかが影響します。特に見出しはhタグを適度に使い、<h1><h2><h3>・・・のhxとして使い分け、この中に記載されている内容も検索キーワードとして注目されます。あと、metaタグのdescriptionですが、ここにもキーワードを意識しすぎない程度で自然な要約文を入れます。このdescriptionは、検索結果に表示される記事の要約文として引用されるので、意識しておく必要があります。それと画像のimageタグにはaltを含めることができますが、これは本来画像が表示されない際の代替表示用のテキストになっていますが検索にも多少影響するようです。
 なお、1ページ全体のコンテンツ内における文字数とその中のキーワードの出現率について、SEO対策ではよく議論をされております。一般的に文字数は2,000字前後が良いとされておりますが、それより少なくても(仮に1,000字前後でも)情報の「質」や一次情報(=自分が直接体験をすることで得た情報、もしくは自ら行った調査や実験で得た情報)であるか等のほうが大事とされています。また、キーワードの出現頻度も数パーセントとされていますが、実際には比率よりも数回程度の自然な文章であるほうが良いでしょう。

SEOの外部施策をどうするか?

 内部施策ではコンテンツやコーディングを中心に対策をしますが、外部施策ではいわゆる「被リンク」対策になります。被リンクとは、外部サイトから自サイトへ向けられたリンクのことを指します。検索エンジンはWebページを評価する際、この被リンクの「質」と「量」を重視しており、ページに良質な被リンクが増えると、検索エンジンからの評価は向上します。
 では、実際にはどのような施策ができるでしょうか?1つは、Webを使ったプレスリリースを活用します。本来、プレスリリースは雑誌や新聞に取り上げてもらうための手配ですが、Webでは数あるニュースサイトへの転載による被リンクが期待できます。勿論、話題となる内容であるべきなのは、言うまでもありません。あと、外部ブログやランディングページ制作ツールの利用などもお勧めですが、誰が誰に対して何のために作成し情報発信するコンテンツなのかは、注意して取り扱う必要があるでしょう。
 他にも、実際に外部メディアへの取材応対~記事化などは、かなり良質なコンテンツとしての被リンクも期待できます。日頃より発信コンテンツが豊富で、外部メディアへの露出が多ければ、自然にコンテンツ作成をしてもらえる機会も増えていくかもしれません。


 さいごに、検索エンジンが持つアルゴリズム(ルールによる順位付け)は、実に200以上あると言われています。今回はほんの一部のみのご紹介ではありますが、どれも有効性の高いものばかりです。一方で、SEOは即効性のある対策ではなく、地道にコツコツ積み上げることで確実に成果を上げていくことができる手段なのです。

(株式会社フジプラス)

※1 StatCounterより引用
https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/desktop/japan

まとめ

■ニーズを想定し、競合サイトを調査して、なるべく多くのキーワードをピックアップし、複合キーワードを中心に考える。
■内部施策として、titleタグ、hタグ、metaタグ内のdescription、imageタグ内のaltを丁寧にマークアップし、コンテンツを組み立てる。
■外部施策として、Webプレスリリースや外部ブログ、ランディングページ制作ツールなどを使い、外部への露出を積極的に行なうことで被リンク獲得ができるようになる。

Webサイト制作の基礎知識⑤へつづく

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