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マーケティング NEW2022年1月 5日

「ただ安くするだけ」じゃない!割引キャンペーンの成功事例6選

「割引」や「値下げ」は、数あるキャンペーンの中でも最もシンプルかつ顧客にとってインパクトがある方法です。しかし、割引一辺倒な施策を繰り返していては顧客も飽きてしまい、企業側も消耗するばかり。ただ値引くのではなく、企業側が情報収集やイメージアップなどの大きなメリットを得られるような、またはSNSで"バズる"ようなおもしろい「割引条件」を付けることが施策成功のカギです。今回は、実際に話題になった世界の割引キャンペーン成功事例をご紹介します。

意外だけどナットク!の割引サービス

■店までの所要時間で購入
 北欧発祥で世界的に展開する大型家具チェーンは、多くの店舗が大規模で品揃えも豊富だが、街から外れたところにあるため来店に時間がかかってしまう。UAE(アラブ首長国連邦)にある店舗では、それを逆手に取って、来店客が自宅から店までの所要時間を商品の購入に充てることができるサービスを行なって話題となった。
 買える商品は時間によって異なる。例えば、本棚は1時間55分、オフィスチェアは9時間25分、マットレスのシーツは17分、店内にあるカフェのホットドッグは5分だ。各商品の値札に所要移動時間も書いてある。購入客は、スマホでGoogleマップの行動履歴に表示される、自宅から店までの所用時間をレジで見せると、それに応じた商品をもらえる。本当に時間で払えるのかと驚く人も多い。

■スポーツドリンクを心拍数で割引
 スポーツドリンクのブランドがブラジルで、挫折しやすいフィジカルトレーニングを続けられる企画を行った。それは、スポーツした分だけ割引される自動販売機。運動後、その自販機に設置された計測器に指を置くと自動的に脈拍が測定され、脈拍が速ければ速いほど、スポーツドリンクの割引率がアップされる。割引を目指してトレーニングが続けられるということだ。この自動販売機を公園やジムなどに設置した結果、3,600人が利用して、大きな話題となった。

合理的?そんなことで?意外な割引サービス

■室内がうるさいほど割引率UP
 自宅でリモートワークをする人が増えたが、自宅では騒音で気が散ることも多い。そこで大手オーディオメーカーがノイズキャンセリングヘッドフォンの割引キャンペーンを行ったが、その割引率の決め方が話題となった。希望者は、同社のキャンペーンサイトからダウンロードした特製アプリの「測定」ボタンを押して騒音レベルを計測。犬や赤ちゃんの泣き声、工事の音など、家の中で聞こえる様々な音のレベルをアプリが解析し、dB(デジベル:音の大きさの単位)で測定される。そして、子どもの声くらいの26dbの騒音なら2%引のクーポン、近所の工事の騒音と同じくらいの100dbなら15%引のクーポンというように、部屋の中がうるさいほど割引率の高いクーポンがもらえるのであった。

■他店の制服で来店すると無料に
 スペインのファストフードチェーンが、商品の無料プレゼントキャンペーンを実施して話題になった。対象は他のファストフード店従業員。キャンペーンのCM動画で、店舗に特別設置した裏口へ他店の店員の制服を着て訪れた人に、無料で商品を差し上げることを告知した。キャンペーンの対象者は限られ、誰でも利用できるものではないが、他店の従業員も食べに来るほど美味しさをPRすることになった。

風変わりで目を引くクーポン・割引サービス

■太った人ほど安くなるメタボ割
 牡蠣に含まれるタウリンは、肝機能のサポートや血中コレステロール値を低下させる効能がある。東京と横浜で海鮮料理を提供している和風レストランはこの点をPRするキャンペーンを行った。それは、太っている人ほど安くなる「メタボ割」。  店内で測定した体脂肪率の数値がそのまま割引率になり、体脂肪率35%を超えると常に15%引の年間パスポートが発行される。メタボリックシンドロームや肝脂肪が気になる人に向けた効果的なキャンペーンとなった。

■他店のクーポンで割引
 ピザのチェーン店が意外なクーポン企画を行った。どのようなクーポンでも注文時に店に渡せば一律28%引き。他の店でも、ピザと全く関係のない別の業種でも、期限が切れていても書かれている割引率にも関係なく全て28%引き。紙のクーポンであれば、雑誌についているものでもチラシでもなんでもOK。
 他店のクーポンが使えるとあって、SNSでは「何を考えているの」と驚き呆れるような書き込みが多数見られた。だが、わざわざクーポンを印刷し配布する手間と費用が省け、また、他の 店で購入する機会を奪うことができる。そして、どのようなクーポンが作られ、利用されていないかわかって、今後のクーポンを作る際の参考になる。さらに、SNSで話題にもなった。実に考えられた企画である。

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