お客様の「感動」を「つくる」ことを目的とした、
旬の情報満載の販促・マーケティング系コンテンツです。
Idea4U コンテンツ
印象深く記憶に残る 奇想天外なキャンペーン施策例
例えば「売上を上げるため」「多くモノを売るため」のようにキャンペーンには殆どの場合ビジネスとしての目的があります。ただ、企業側のアイデアが無いと、単に安売り企画や不特定多数向け企画として見なされ、企業と消費者の双方にとって良好な結末にならない場合があります。そこには、ハッと驚かせるアイデア、まさかと思わせるようなスキーム、運試し的な面白さ、ワクワク感があるほうが、ブランド認知も向上し消費者の記憶に残るキャンペーンになるでしょう。そんな実例のご紹介です。
何が出るかわからない運任せの人気キャンペーン
■メニューはガチャが決める
昨年8月、兵庫県・丹波篠山の高速道路サービスエリアの食堂で、ガチャを回して出た食券でメニューが決まるという試みが行われた。題して「ガチャめし」。1回500 円で、メニューはカツカレー(750円)、チャーシュー麺(800円)など16種類。但馬牛丼(1,200円)、但馬牛うどん・そばセット(2, 100円)などの高級料理もある。一番安いメニューでも600円相当だから、利用客は損をしない。注文を考える時間をなくして券売機の渋滞解消のために考えられたこの企画。8 月5 日〜31日の実施期間で1日最高2,000人が利用し、計約2万食を達成した。
■タイトル不明のレンタルDVD
レンタルDVD 店で、ジャケットのビジュアルやあらすじ、出演者などに気を惹かれてレンタルしてしまう「ジャケ借り」。それとは真逆のキャンペーン「NOT ジャケ借り」が大手ビデオレンタルのチェーンで行われた。棚に並ぶDVD のパッケージには短いレビューが大きく書かれているだけ。客はそれを手がかりに選ぶ。作品名、あらすじ、監督、出演者などは全くわからない。Twitterでは、「これは借りたくなる」「気になる」といった好意的な意見が多数寄せられた。作品は旧作映画から約60本をセレクト。レジで作品名を教えてくれるため、前に見た作品をまた借りるということは避けられる。
広告づくりから広告にするキャンペーン
■CMナレーターをオーディション
愛媛県松山市にある塩業会社は、主力商品の塩のテレビCMを1987年から放送している。そのCMの最後に商品名をコールするナレーションが入るが、今年5月、Web広告用の2代目ナレーターをツイッターで募集した。応募者はアカウントをフォローしてから、商品名を読んだ音声データを、オーディション用ハッシュタグをつけて投稿する。応募規定がないため、歌ったものや、アニメつきのものなど、嗜好を凝らした「作品」が2,500件以上も寄せられ、フォロワーは約1カ月で4倍以上に急増。同社は予想外の好反応に驚いた。
■コピーをツイッターで募集
日本の乳製品メーカーが今春に発売した氷菓は、アイスクリームともかき氷とも違う食感。同社はツイッターでこの新食感を表現できないから、「キャッチコピーを助けて」と広く募集した。応募者は、アカウントをフォローし、サイトでキャッチコピーを入力してAIで採点。偏差値が表示されたら、応募画面へ進む。そして、ツイッターにシェアすれば応募完了。最優秀作品は広告に採用される。サイトでは高得点10選が毎日発表されるから目が離せない。
合計で8,494件の応募があった。応募者はコピーを考えるためにこの氷菓を買ったことだろう。広告する前から売上につなげることができた。
屋外広告とWEBを連動させたキャンペーン企画
■落書きの前で買えるスニーカー
ブラジル・サンパウロでは、建物の壁にスプレー塗料で描かれた落書きが住民たちの悩みの種だった。塗りつぶしてもまた上から描かれる。そんな状況を逆に利用する方策を、世界的スニーカーメーカーが行った。まず落書きの中に同社の特別モデルのスニーカーの絵を書き足す。販売はネットの特別サイトのみで、落書きの書かれた場所の前に行き、スマートフォンの位置情報で確認されないとアクセスできない。同サイトへのアクセス数は22%増加。ソーシャルメディア上では8億件ものリーチを獲得した。
■巨大アートの制作過程も公開
日本の文具メーカーが、テープを切った時にノリが刃につきにくいハサミの発売キャンペーンで、新宿駅構内の壁に美大生が巨大アート作品を制作した。ゴールデンウィークの1週間で、そのハサミで切ったガムテープを貼って、壁画を完成させる。その様子は特設サイトやYoutube、Twitterで随時レポートされた。すると開始と同時にTwitterでは200件を超える応援ツイートが寄せられ、多くの通行人が激励した。完成後は、そこに展示するだけでなく、使用したガムテープの長さを答えるクイズを実施(景品はフランス旅行)。制作から公開までWEBを使って多くの人の注目を集めることができた。
あなたにオススメのコンテンツ
-
マーケティング
マーケティングの成功者は動画活用のプロであるべき理由 動画がもつマーケティング発展の大きな可能性
2024年7月10日 NEW -
マーケティング
カタログを「再定義」する デジタルと共存し有効活用するためのカタログ制作の合理化と効果測定
2024年5月14日 NEW -
マーケティング
「お試し」で購入のハードルをぐっと下げる!ツーステップマーケティングの事例3選
2024年2月13日 NEW -
マーケティング
顧客から愛あるアンバサダーへ! 企業と顧客を繋ぐコミュニティ時代のファンマーケティング
2024年1月10日 NEW -
マーケティング
「使いやすさ」を考え「体験」を設計する UI/UXの重要性から見る これからのモノとコトの関係性について
2023年12月21日 NEW -
マーケティング
「香り」が人の心を掴む!五感に訴えかけるプロモーション事例3選
2023年9月12日 NEW -
マーケティング
新たな広告媒体として人気急上昇中 世界の「ドローン」活用事例4選
2023年7月 6日 NEW -
マーケティング
人手不足の打開策!利用客にもメリットありの「無人販売」事例3選
2023年6月13日 NEW -
マーケティング
アートも映画も"見る"から"没入"へ! 話題の「イマーシブ(没入型)」イベント最新事例
2023年5月15日 NEW -
マーケティング
リピート客続出!思い切ったコンセプトで繁盛した飲食店の成功事例
2023年4月26日 NEW -
マーケティング
できることから始めよう!循環型社会のための「5R」取り組み事例
2023年4月18日 NEW -
マーケティング
「キャンプブーム」まだまだ継続中!ライト層も上級者も楽しめるサービス事例3選
2023年4月 6日 NEW -
マーケティング
愛される秘訣は独自サービス 「スーパー」の売上アップ成功事例
2023年3月 8日 NEW -
マーケティング
今年の「エイプリルフール」はどうする?企業のおもしろプロモーション9選
2023年2月16日 NEW -
マーケティング
「体験」を売る 変わり種なホテルの集客アイデア5選
2023年2月 8日 NEW -
マーケティング
世界の企業で活躍中 AIが変えるマーケティング
2023年1月11日 NEW -
マーケティング
QRコードを正しく理解して活用する かざす人の気持ちになって考えるQRコードのマーケティング活用
2022年12月 7日 NEW -
マーケティング
SNSで話題沸騰!ついつい目が行く企業の面白い広告4選
2022年12月 7日 NEW -
マーケティング
ユーザーと企業が繋がって作り上げるコミュニティ 企業が成長するための原動力となるコミュニティマーケティングについて
2022年12月 2日 NEW -
マーケティング
Z世代もシニアも「自然体」で 令和の"写真"事情3選
2022年11月 2日 NEW -
マーケティング
ユーザーの声を活かした企画・開発 モノづくり発想を活かしてオリジナル商品で「働く車」をサポート
2022年10月12日 NEW -
マーケティング
"ワクワク感"と"お得感"で楽しく演出 テイクアウト戦略の成功事例5選
2022年10月12日 NEW -
マーケティング
企業にも顧客にもメリットを 顧客のデータを収集・活用した事例3選
2022年9月 7日 NEW -
マーケティング
「メタバース」活用はもう始まっている!企業の最新事例5選
2022年8月10日 NEW -
マーケティング
環境にやさしいプロモーション 「パッケージ」や「容器」のムダなし活用で話題の事例5選
2022年7月 6日 NEW -
マーケティング
「顧客の声」を形にしてヒットした事例4選
2022年6月 8日 NEW -
マーケティング
忙しい現代人を飽きさせない!企業の「ショート動画」活用事例
2022年5月18日 NEW -
マーケティング
新たな旅行のカタチ 感染予防しつつ「非日常感」で楽しませるホテルの成功事例
2022年4月 8日 NEW -
マーケティング
コロナでも人気続く「サブスク」 顧客の課題を解決した導入事例4選
2022年3月 2日 NEW -
マーケティング
「顧客目線」の売り方に変えるだけ!お金を掛けずに集客成功した事例
2022年2月 2日 NEW