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マーケティング NEW2022年8月10日

「メタバース」活用はもう始まっている!企業の最新事例5選

最近話題のキーワード"メタバース"。【Meta=超】+【Universe=宇宙】という2つの単語を組み合わせた造語で、端的に言えば"仮想空間"を指す言葉です。旧Facebook社が社名を"Meta"に変更して話題を呼んだことも記憶に新しく、今後はメタバースの時代だ!と言われることも増えたものの、「正直よく分からない」「遠い未来の話で私には関係ない」と思っている方も多いはず。しかし、一般企業や個人においてもメタバースの活用はすでに始まっているのです。今回は、いま知りたい企業のメタバース活用最新事例をご紹介します。

メタバース空間で行うイマドキ「就活イベント」

 メタバースに関連するサービスを提供している企業や、今後メタバース関連の事業を立ち上げようとする企業と、それらの分野に関心のある学生や社会人が出会える「就活イベント」が開催された。

 開催場所はVRアプリのプラットフォーム上にあるメタバース空間。全員が自らのアバターで参加した。参加のための移動も必要なく、非接触で感染症対策もばっちり。さらにVRであるため、通常のオンライン接続よりも臨場感を感じやすく、まるで面と向かってコミュニケーションをしているような感覚で説明を聞いたり質問をしたりと楽しめる。

 別途YouTube配信とZoom接続も用意されており、専用機器を持っていないがメタバースに興味を持っているような、潜在的な人材にとっても参加しやすいイベントとなった。

NFT活用による新しい販売のカタチ

■神社が「お守りNFT」で新たな取り組み
 千葉県の神社が「お守りNFT」の発売を開始した。NFTとは「Non-Fungible Token(非代替性トークン)」の略称で、画像・動画・音声などのデジタル作品を、複製不可能なデータとして価値を持たせたもののこと。家が遠方であるなどの事情で直接参拝ができないという場合も、バーチャルのお守りならいつでもどこでも受け取ることができる。

 ラインナップは、ポピュラーな「家内安全守」や「健康御守」のほか、メタバースならではの「ウォレット安全守」など全10種類。お守りNFTは授与後1年で自動的にお焚き上げ(Burn=消滅)される仕組みで、リアルさが忠実に再現されている。

 今後は「御朱印NFT」や「ご奉納NFT」の展開も予定しており、運営に苦しむことが多い現代の神社にとって、授与品の新たな販路となることが期待される。

■老舗菓子店がNFT事業に参入
 岐阜県の老舗菓子店が、仮想通貨でスイーツを購入・プレゼントできる新ショップを、世界最大のNFTマーケットプレイス「OpenSea」で出店した。世界的に仮想通貨が決裁・資産運用の手段となりつつある今だからこその新しい取り組みだ。
 ショップでは、大福やロールケーキなど数十種類のスイーツを取り揃えている。データなのでもちろん実際に食べることはできないが、その可愛らしさからコレクター心をくすぐられる人も多いだろう。

これからの新常識!リアル&メタバースのハイブリットイベント開催

■花火大会をリアルとメタバース空間で同時開催
 三重県桑名市は2022年7月、「桑名水郷花火大会」をリアルとメタバース空間で同時に開催するという全国初の試みを実施した。メタバース空間にはパソコンまたはAndroid端末からブラウザにて無料で参加できる。

 このイベントは、感染症拡大の影響で全国各地の伝統的行事が次々と中止になってしまうという現状を打破するべく考案されたもの。入場者は自らのアバターでメタバース空間内を自由に移動でき、花火に対して拍手などのリアクションをすることも可能だ。当日はリアル会場での参加者、メタバース空間での参加者ともに、迫力ある花火を楽しんだ。

■リアルとメタバース空間 両方で楽しめる「子どもの絵画展」
 生後3か月から16歳までの子どもが描いた作品を展示する絵画展が開催されている。作品はクラウドファンディングで募集されたもの。北海道札幌市のリアル会場のほか、メタバース空間の専用会場も開設されており、いつどこからでも無料で作品を楽しむことができる。
 さらに作品はNFTとして販売もされており、売上は全額制作者に還元される仕組み。小さなアーティストである子どもたちが、その瞬間の感性で描いた「作品」に価値を見出すという取り組みが注目を浴びている。

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