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マーケティング NEW2021年4月21日

ニューノーマル時代の買い物はこう変わる 非接触で楽しむ「バーチャルショッピング」事例6選

私たちのショッピングスタイルは、昨今の外出自粛の影響もあり、リアル店舗よりもネット通販が主流の時代へと変わりつつあります。さらに最近ではAR(拡張現実)やVR(仮想現実)などの最新技術を活用した、全く新しい方法が登場していることはご存知でしょうか?リアル店舗での買い物は実物を手に取って確認できますが、場所や時間には制約があります。一方ネット通販では、いつでもどこからでも購入できますが、実物は写真などから想像するしかありません。しかしVRやARを活用した「バーチャルショッピング」では、なんとその場に実物がなくても、まるでそこにあるかのように体感できるようになり、リアル店舗とネット通販、双方のネックが解消できてしまうのです。今回は、これから当たり前になるかもしれない買い物の形「バーチャルショッピング」の事例をご紹介します。

バーチャルを活用した販促をアプリで

■来店しなくても新車をチェック
 日本の自動車会社が新車をタイでPRするためにスマートフォンのアプリを開発した。アプリを起動し、スマホのカメラで他の自動車のナンバーを読み取る。そして、カメラをそのクルマに向けると、ディスプレイでは同社の新車と入れ替わっている。画面を見るとそこに新車があるようだ。これで自宅に置いた時の様子などを確認できる。さらに、内装も細部にわたりチェックできる。試乗できなくても、新車をイメージすることが可能だ。
 このアプリはSNSで話題となり、リリースから1か月でダウンロード数は8,000件を超え、実際に2,000台も予約注文された。

■バーチャルで舞台の見え方を確認
 劇場のチケットを買うとき、どの席が見やすいか気になる。特に初めて行く劇場はわからない。そこで、ポーランド・ワルシャワにある劇場が、全278それぞれの席から舞台を撮影した写真と動画をInstagramに投稿した。動画は各15秒間の寸劇。278席すべて違うもので、コメディー、スリラー、ミュージカル等あらゆるジャンルのものをつくり、のべ18名の俳優が出演した。これを観るだけでも楽しめるものだった。そして、チケット購入アプリと提携させて、気に入った座席をスマホから購入できるようにした。このキャンペーンを開始したところ、発売された演劇のチケットは一瞬で完売した。

バーチャルなリアル体験が話題に

■VRでやさしい髭剃りを体感
 ドイツの刃物メーカーが、新製品の肌に優しいカミソリをPRするため2016年10月、東京・原宿のギャラリーに「やさしさ体感クリニック」をオープンさせた。
 中に入ると、理髪店にあるような椅子に案内され、横になってVRのヘッドセットを装着。映像には人気女性モデルが登場し、蒸しタオルを口周りに乗せて、新製品の説明をする。そして、ヒゲを剃ってくれる。実際は男性理容師が映像に合わせてその新製品のカミソリで剃っているのだが、まるでモデルの女性に優しく剃ってもらっているかのような気持ちだ。2分ほどだが、新製品の使いやすさと心地よいVRを楽しめた。

■8人の人気作家がサイン会?
 ベルギーのアントワープで開かれたブックフェアで、人気作家8人のサイン会を12日間連続で行った。と、言っても、なかなか8人の作家のスケジュールを押さえることはできない。実際にペンを持ったのはロボットアームで、あらかじめ作家のサインの筆跡をデータ化し、インプットされている。利用者は端末に表示された8人の中から希望する作家を選び、自分の名前を登録して本を置くだけ。すると、ロボットアームが、本物と寸分違わぬサインを書き上げる。連日、自分も書いてもらおうと、人だかりができた。

AR技術のバーチャル体験を使った販促

■買う前に家具を部屋に置いた様子を確認
 北欧の家具を扱う日本の大型店は、カタログにAR技術を使っている。まず、カタログを閉じた状態で部屋の床に置き、スマホのオリジナルアプリから見たい商品を選んで、カメラをそのカタログがある方に向ける。すると、画面の中で、カタログのあるところにその選んだ家具が映し出される。実際の部屋の映像と合成されて、まるでそこに家具が置かれているかのようだ。
 家具が室内に置けるかどうかは大きさを測ればわかるが、部屋の雰囲気に合うかどうかはわかりにくい。だが、このカタログでシミュレーションできるため顧客に好評となっている。

■クルマを置かずに新車を販売
 日本の自動車メーカーがブラジルで、ショールームにクルマを置かずに新車を販売した。ショールームの床には、クルマのボンネットや座席、ハンドルを上から見た、実物大のイラストを描いたポスターがあるだけ。店員がタブレット端末でAR技術を使うアプリを立ち上げて、カメラをそのポスターに向けると、画面上にはそのクルマの立体的なCGが浮かび上がる。タブレットの向きを変えると、それに合わせてクルマの見え方も変わる。ポスターの横や後方にまわって見ると、その位置からクルマを画面上で見ることができる。あたかもそこにクルマがあるかのようだ。ドアをタップすると、車内のインテリアも確認できる。車体の色を変えて表示することもできる。もちろん試乗はできないが、1か月間で38,000人がバーチャルカーを見て、1,500台が売れた。

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