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マーケティング NEW2022年9月 7日

企業にも顧客にもメリットを 顧客のデータを収集・活用した事例3選

顧客のデータを収集、分析して次の施策へ繋げることはBtoB、BtoC問わず重要です。収集手段はさまざまですが、昨今ではTwitterやLINEなどのSNSやチャットボット、スマホアプリの位置情報などを活用することで、情報を手軽に提供してもらいやすくする手法が増加しています。
今回は、国内外における顧客データの収集・活用による取り組みで、企業と顧客の双方にメリットが生まれた成功事例をご紹介します。


応募者も企業もうれしい SNSのレシートキャンペーン

 様々な"お買い上げプレゼント"でSNSを利用するケースが増えている。ビール会社S社のキャンペーンではLINEを利用している。アカウントを友だち登録し、対象商品を購入した際のレシートをスマホで撮影してアップロード。購入日時、商品名、本数、合計金額、購入店舗がわかるように写すことが必要だ。読み取りが確認されて年齢・性別アンケートに答えると、もれなく20円相当のLINEポイントが付与される。応募は購入本数に関係なく週1回のみ。

 SNSを利用だと、応募にハガキや切手が不要で、いつでも手軽に応募できる。一方、企業にとっては、キャンペーンの業務コストを抑えられるだけでなく、ユーザーがスマホで撮影したレシート画像と応募時のアンケートから応募者の年齢・性別などの属性情報、購入品の傾向、利用店舗、購入時間などがわかる。

 また、LINEの公式アカウント登録へ誘導もでき、長期間続けることで離反防止にもなる。牛丼チェーンが行ったアニメとのコラボキャンペーンでは、同社のTwitterアカウントをフォローして、購入したレシートを撮影して応募すると抽選で計1100名に特製丼がプレゼントされた。
 Twitterによる応募キャンペーンでは、自社アカウントのフォロワー増加を見込め、キャンペーン告知ツイートが「いいね」や「リツイート」で拡散されるというメリットもある。

スーパーマーケットの品切れに即対応

 スーパーでの品切れ。顧客は欲しいものが買えず、店は販売する機会を失う。両者にとって残念なことだ。フィンランドの大手スーパーはこの悩みを解消するためにSNSのチャットボットを利用している。利用客が品切れで買えなかった場合、SNS上のチャットボットで最寄りの店舗に補充をリクエストでき、補充が完了するとお知らせのメッセージが入る。

 このサービスで送られたリクエストの70%の商品が48時間以内に補充でき、最終的に国内90地域の店舗で対応できるようになった。

渋滞にはまった人にプレゼント

 カナダの大手食品メーカーのケチャップは中身が出てくるスピードがとても遅くて時速0.045km。この驚異的な遅さを逆手に取ったキャンペーンを行った。

 スマホのカーナビアプリで、ユーザーが渋滞にはまったと判断すると、同社のケチャップとそれを使っているB社のハンバーガーが1つもらえるデジタルクーポンが届く。イライラする交通渋滞中、思いがけないプレゼントに喜んだドライバーも多かったようだ。

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