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マーケティング NEW2022年2月 2日

「顧客目線」の売り方に変えるだけ!お金を掛けずに集客成功した事例

安くて良いモノや知りたい情報がネットでいくらでも手に入る便利な現代。小規模経営の店舗や会社にとっては厳しい時代となりました。しかし、売上をアップさせる販促手段は、何もお金をたくさん掛けることだけではありません。常に「顧客目線」で売り方を見直し、自分たちにしかできない情報発信で顧客に寄り添うことで、ファン作りに成功した小規模店舗の5つの事例をご紹介します。


売り方を変えて注目を集める販促方法

■音楽プレーヤーをボトルに入れて販売
 日本のオーディオ機器メーカーが、ヘッドフォン一体型の音楽プレーヤーを開発した。この製品の最大のアピールポイントは、耳に装着したままで水泳ができるほどの高い防水性。同社のサイトやパンフレットでは写真やイラストを入れてその利点を説明した。だが、ニュージーランドの広告代理店は「論より証拠」の手法で宣伝した。水の入ったボトルにこのプレーヤーを入れて、スポーツジムの自販機で販売したのである。価格は日本円で1万円ほどなので、ミネラルウォーターのようにすぐ売れるものではないが、ジムの利用者の注目を集め、その防水性をPRすることに大いに役立った。

■陳列方法を変えるだけで売上が倍に
 ペルーの中堅乳業メーカーは乳糖ゼロの牛乳を販売している。他社も乳糖を大幅カットした牛乳を販売しているが、微量ながら含まれている。この会社の牛乳は乳糖ゼロ。しかし、宣伝の予算がないため、広く知らせることができない。パッケージで大々的にアピールしようにも、デザイン変更に費用がかかる。
 そこで、同社が考えた方法は、スーパーの棚の陳列を変えることだった。これまでのように商品名や写真が載った前面ではなく、成分表示のある側面を商品棚の前に向けて並べた。他とは違う並べ方が客の目に留まり、成分表示を見る。すると、乳糖ゼロであることがわかる。と、いうアイデアだ。この作戦は功を奏して、陳列方法を変えてから1週間でスーパーでの売上が2倍に増加した。

独自のサービスで大手に負けない小規模スーパー

 愛知県岡崎市で1970年の創業以来、家族経営を続けてきたスーパーマーケットが、大手に負けじと奮闘している。その始めは夏の「かき氷」。半分にカットしてタネを取ったメロンにかき氷とシロップ、さらにカットしたメロンも乗せた。高さは25センチと驚きのサイズ。小ぶりのスイカやパイナップルでも作ったところ、SNSで話題になって連日100人を超える大行列ができた。
 次に登場したのは、フルーツサンド。シャインマスカット、モモ、イチゴ、バナナ、キウイなどのフルーツをサンドイッチにしたところ、キレイな断面がインスタ映えすると評判になった。だが、見た目がいいだけでない。フ ルーツは販売当日、実際に店員が試食して仕入れた美味しいものに限定。生クリームはフルーツに合うように研究を重ねた自家製で、パンも具材に合うものを厳選している。細部までこだわっているだけあって、開店前から大行列ができて発売と同時に売り切れてしまうほどの大人気だ。

 さらに、季節のオススメ商品や思いを手書きでつづった新聞とクーポンを毎月ポスティングしている。常連客は近所の高齢者が多いこともあって、客の顔を名前を覚えて積極的に話しかけている。昔からファンが多い日替わりの惣菜・弁当は今でも毎日50~60種類用意している。このように顧客との関係を保ちつつ、新サービスを展開することが人気の秘訣のようだ。

スーパーに負けじと頑張るまちの八百屋さん

■ブログを活用する駅前の八百屋
 愛知県あま市の私鉄駅前に個人が経営する八百屋がある。おしゃれでもスタイリッシュでもない、昔ながらの八百屋であるが、この店が生き残るための重要なアイテムはブログだ。内容は、「緑黄色野菜とはどのような野菜か」「山芋をすりおろす時なぜ手が痒くなるか」といった野菜の雑学、美味しい野菜や果物の見分け方、個人経営の八百屋に入りづらい人へのアドバイスなど様々な情報を発信している。この努力が認められて、昨年、運営サイトのブログ of THE YEAR編集部賞を受賞し、住民から親しまれる店として営業している。

■生産者の想いを伝える店
 インターネットで産直販売をする会社が、首都圏で八百屋を作り店舗販売 を行っている。農薬・化学肥料無使用や有機栽培の農産物といった、こだわりの野菜には農家の想いが詰まっている。その店では野菜を並べるだけでなく、産地、作り方、農家の人たちの想いを店員がお客さんに伝えている。しかも、毎日買えるように、できるだけリーズナブル値段で販売している。また、店の2階では不定期で野菜の料理教室を開いている。昔は八百屋さんが野菜の産地も調理方法も教えてくれた。今でもその心で顧客に接している。現在首都圏で10店舗を展開し、今後都内で100店舗を目指している。

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