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マーケティング NEW2022年5月18日

忙しい現代人を飽きさせない!企業の「ショート動画」活用事例


動画は情報発信の手段の一つとしてすっかり定番化しましたが、中でも尺の短い「ショート動画」がいま注目されています。若者を中心に大流行中のTikTokはまさにショート動画の代表的プラットフォーム。また最近ではInstagramやYouTubeでもショート動画の投稿機能が追加され、人気を集めています。その背景には、短時間で視覚的にたくさんの情報を得たいという、時間に追われる現代人ならではのニーズがありそうです。そこで今回は、テンポの良い短尺動画に慣れたユーザーを飽きさせない、「ショート動画」を活用したプロモーションを行う企業の事例をご紹介します。

ショートムービーを活用したプロモーション

■家電目線で日常を見守るドラマ
 洗濯機や冷蔵庫の白物家電を製造する家電メーカーが2018年よりオリジナルのショートムービーをTwitterとInstagramの公式アカウント、特設サイトで公開して好評となっている。内容は、家電の目線から登場人物の日常についてツッコミをナレーションで入れるというもの。声は人気声優が担当している。2020年に公開された動画は、住人たちに不可解なことが起こるコメディサスペンス。若い男性の部屋に大男が侵入して来て、洗濯機や掃除機が「ヤベー奴、来た」と怖がったり、料理を作る女性の後ろに白い服の女が立っていると冷蔵庫や電子レンジが「後ろを見て」と注意を促す。5つのエピソード(全19回)で1回1分ほどだから気軽に見られる。週2回のペースで配信された。

■家の思い出をドラマ風に再現
 大手不動産会社が家と家族に関する思い出を募集し、優秀作のエピソードをショートムービーにしてYouTubeで公開している。誕生日やクリスマス、何かあるたびに母親の手作りケーキを囲んでいた三人兄弟が成長して独立して行った話や、まだ幼いと思っていた我が子が両親を気遣うように成長していると知った時の話など、家庭の日常にあるささやかな感動するストーリーで、思わず感情移入して見入ってしまうものばかり。175万回以上再生された動画もある。

スキップされない、無視されない 注目のCM動画

■ユーザーの興味に合わせる
 YouTubeで動画を視聴する際、前や途中に挿入されるCM動画。スキップしたり、止められないものはイライラしながら終わるのを待ったりする人も多い。そこで、大手製菓会社はアラブ首長国連邦で嫌がられないCM動画を作成して公開した。
 YouTubeと協力して最も検索された50のトピックを特定。それにちなんだCMを50本作成し、関連するコンテンツの前や途中で流した。例えば、スポーツの動画にはスポーツについて語っている動画が流れる。時間は6秒で、関心のある人には嫌がられない長さだ。インプレッション数は987万、ユニークユーザー数は455万人に達した。

■展開の読めないコント
 アメリカのECサービスの会社は、スキップしにくいコント仕立てのCMを制作した。その一つ、スーツ姿の男性が縄跳びをする動画「スキップ、スキップ...。」と言いながら縄跳びを繰り返す。やがて男性は「まだするの?」と苛立ち、スタッフと揉め始めて、カメラの前から消えてしまう。スタッフが後を追って、少々話し合うものの折り合いが悪い。そして、男性はカメラを止めてしまう。画面にはカラーバーが表示されて終了。動画はスキップしたくなる前にインパクトのあることが起きるので、視聴者は思わず最後まで見てしまうのであった。

見やすくて使いやすい「タテ型動画」増加中

 スマートフォンを操作するとき本体を縦にして持つため、動画を見るときも同じように縦で持って全画面にして使う人が増えている。「ヨコ型動画はスマホを傾けるのが面倒」という意見も多い。その傾向に合わせて、SNSではタテ型動画が増えている。Instagramがタテ型動画の配信ができる「ストーリー機能」を開始したことで、企業もマーケティングでタテ型動画を多く利用するようになった。

 ある日本の自動車会社がタテ型のPR動画を制作した。内容は一緒に暮らす男女の日常を描いたショートストーリーで、出演する人気女優が相手に休日に出かけようと話しかける。毎週金曜日にキャンペーンサイトとFacebook、Twitterに投稿され、公式Facebookページでの総再生回数は700万回を超えた。タテ型動画だから、スマホで撮影された動画のように見え、それが視聴者に親近感を与えて人気となったと考えられる。

 大手ファストファッションのブランドは、洋服の着こなしを提案する動画をタテ型にして公式サイトで公開した。タテ型動画はもともと縦長の人物の顔や全身を最大サイズで表示できるため、モデルが披露するコーディネートを大きく見せることができ、視聴者の高評価を得ている。これからもタテ型動画が増えるだろう。

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