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マーケティング NEW2022年10月12日

"ワクワク感"と"お得感"で楽しく演出 テイクアウト戦略の成功事例5選


afterコロナになり、飲食業をはじめとするさまざまな業種で「テイクアウト」や「ドライブスルー」、「デリバリー」などの選択肢がすっかり定着してしまいました。当然ながら店舗としても、売上をキープするためにはこれらを利用促進する戦略は欠かせません。テイクアウトやドライブスルーは便利な一方で、この状況下においては、"お店の中で食べる"という楽しみを奪うネガティブな方法であるとも思われがちです。そこで今回は、テイクアウト・ドライブスルー・デリバリーを、ワクワク感の演出と圧倒的なお得感でポジティブな印象に変えた、世界の事例をご紹介します。

テイクアウト&デリバリーを楽しく利用促進

■ゲームしながら"ゲーム飯"を
 ゲーム機メーカーがオーストラリアの公式YouTubeチャンネルで、ゲーム内に登場する料理を再現する企画を実施した。動画では同ゲーム機を代表する3つのゲームの象徴的なメニューを、シドニーとメルボルンに店舗を構える人気レストランのシェフが実際に再現している。登場人物が作中で食べるステーキサンドは、鉄板の上で豪快にステーキを焼き、特製のソースをかけてパンに挟んだ。包紙までゲーム仕様で、ファンなら一度は食べてみたい。料理はフードデリバリーサービスで期間限定販売され、コロナ禍で苦しい外食業界にとって一助となった。

■注文を2分以内で渡せるか?
 アメリカの大手ピザチェーンが、ゲームのようなテイクアウトのサービスを始めた。オンラインでピザを注文した客がクルマで来店し、アプリで到着を伝える。すると店員は出来上がったピザを直接トランクに入れてくれる。その来店から受け渡しまでのタイムリミットは 2分。できなかったら次回の注文が割引になる。さらに、時間制限を8割以上の注文がクリアできるかをユーザーに予想してもらうキャンペーンも実施。当たった人には、総額20万ドルの賞金が山分けされる。コロナ禍の中、客と店員が非接触だけでなく、楽しく受け取ることができて、テイクアウトの利用促進になった。

コロナ禍で注目されるドライブスルー

■クルマから降りずに野菜を購入
 新型コロナの感染拡大防止のため多くの人が「3密」を避けて買い物にも気を遣うようになった。飲食店の営業時間短縮により、農家では余った多くの野菜が廃棄となっている。そこで、外食向けの野菜卸売会社が「ドライブスルー八百屋」を始めた。
 販売するのは野菜セットで、内容は鹿児島産キャベツ、新じゃがいも、佐賀産新玉ねぎ、徳島産新にんじんなど11種類以上。値段は3,500円(税込)。国産米5キロがつくと5,000円(税込)だ。会場は東京、札幌、仙台、横浜、京都、大阪などで、会社や物流センターを借 りて行われる。会場に着くと店員がクルマに野菜セットを積んでくれるので、感染予防になる。Twitterには「これで3500円は安いし、余る野菜を有効活用できるなら嬉しい!」の声が寄せられた。

■中古車査定もクルマに乗ったまま
 中古車会社がクルマから降りずに、愛車の査定ができる「ドライブスルー査定」を香川県高松市で始めた。ユーザーが、ドライブスルー備え付けのマイクで車検証情報を教える。すると、同社が独自に開発したAI が査定価格を算出し、3分ほどで査定価格がモニターに表示される。利用料金は無料。入店から価格の確認、退店まで全て非対面で行える。また、査定額に納得できなくても気楽に断ることもできる。利用客に安心・安全なサービスだ。

コロナ禍に負けるな!ビール会社のマーケティング

■バーを住宅にデリバリー
 同ビール会社はイギリスでノンアルコールビールのプロモーション企画としてデリバリーサービスを実施した。とは言っても、ビールが配達されるだけではない。高所作業車のゴンドラに小型のバーカウンターが設置され、バーテンとビアサーバーが乗っている。そのゴンドラが窓の外に、2階の部屋ならそこまで上がり、注ぎたてのビールが手渡しされる。つまり、バーのデリバリーである。在宅ワーク中でも、ノンアルコールビールなので仕事に支障はない。
 専用サイトで応募し、高所作業車が入れる私道のある個人宅で、 18歳以上に限定されるが、在宅ワークの上に、パブやバーが休業しているため気分が晴れない人たちの息抜きとなった。

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