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デジタル印刷が空想と夢への懸け橋に! 世界で1冊だけのパーソナライズ絵本 「感動体験」を仕掛ける絵本DX
(左)STUDIO BUKI株式会社 代表取締役(CEO)コズロブ ふくみ氏/コンサル会社やスタートアップ企業等でマーケティングを担当後、独立。2019年5月に会社を設立。プロダクト・マーケティング責任者。
(右)ビジネス責任者 コズロブ イゴール氏/ベラルーシ出身。IT会社のデジタル戦略コンサルタントとして企業のDX推進を支援しつつ、STUDIO BUKIのビジネス戦略を担当。
絵本に夢中になり空想の世界で遊んでいた幼い頃の記憶が、ふとした瞬間によみがえってくることがありますよね。そうしたワクワクする絵本に出てくる主人公が、自分だったら?子どもたち一人ひとりが物語の主人公になれる、オーダーメイド絵本をお届けするSTUDIO BUKI株式会社。これまでの、いわゆる名前が入る絵本からさらに進化し、テクノロジーの魔法をまとった特別な絵本はどのようにして誕生したのか、代表取締役(CEO)コズロブ ふくみ氏 さらに、公私ともにパートナーでもあるイゴール氏にお話を伺いました。
幼い頃の記憶と子育て視点が融合したどり着いた パーソナライズ絵本
起業に向け、アイデアを考え続けていたわけではなく、「子どもの頃から絵本が大好きで、自分が主人公になる妄想ばかり。RPGゲームの中で、自分の名前を入力して主人公を疑似体験する感覚を、絵本でも体現できたらいいなと思っていました」とのこと。幼い頃はだれしも、現実と空想の世界の線引きさえ曖昧で想像力も豊かです。空想の世界で養われた感性は一生モノ。絵本を通じ「主人公になれる」という意識付けは大切だと感じたそうです。「2019年に息子が生まれ、夫と何か新しくビジネスを始めたいと思っていました。当時、別のビジネスをしながら、子育てを通じ、子ども向けコンテンツとしてパーソナライズ絵本を知り、これだ!と」。世界のパーソナライズ絵本市場に比べ、日本は大きく出遅れていました。「私がコンテンツを考え、夫はビジネスサイドを仕切り、開発チームもいてくれるからできるはず!」と試行錯誤からスタート。「親子のコミュニケーションとして大切な読み聞かせをするのは、ほんの数年間。子どもたちに主人公になってもらうためだけでなく、心と成長の糧になり、大人にも感動してもらえる絵本を目指しました」。こうして、コズロブ ふくみCEO(以下ふくみCEO)をプロダクト・マーケティング責任者、夫のイゴール氏をビジネス責任者、さらにベラルーシ在住の技術責任者というチーム編成で進んでいくこととなりました。「絵本の前のテストプロジェクトから学んだこともたくさんあります。SEO対策で記事を書いたり、ECショップを作ったり。1からの立ち上げは大変ですが、大事なのは、周りの環境や強みを活かしてインスピレーションで動くことだと学びました」という、イゴール氏の言葉が印象的でした。

[2]STUDIO BUKIロゴ
「感動体験」という視点から パーソナライズ絵本の魅力に迫る
「一般の絵本でも、第三者的に想像を膨らませながら楽しむには良いのですが、子どもたちが自ら主人公になって絵本の中に入リ込む体験ができるのはパーソナライズ絵本だけ」というご指摘に納得。海外でのパーソナライズ絵本と子どもへの影響に関する調査によると、自分の名前が絵本に出てくるとより絵本の内容に集中でき、言語習得にも効果があるそうです。物語の中で冒険し挑戦することで、自己肯定力が高まる面も。「子どもたちには、だれもがこの世界の主人公になれると信じてほしい、というのがこのビジネスを選んだ原点です」と語るふくみCEO。ただし、その魅力や価値を、正しく伝える上での課題もあって、いわゆる「名入れ」絵本のような、名前の可変技術を使っただけのものと混同されない説明が必要です。読み手が、ストーリーも含め、自分のためだけに作られたのでは?と感じさせるような...。BUKIブランドのパーソナライズ絵本は、デジタル印刷の技術的特長を存分に活用し「感動体験」を生み出した新しさがあるのです。アイデアと技術が出会って、うまく結びついた事例とも言えます。子どもたちの「感動体験」のために、大人が用意した魔法のような仕掛け、と表現するのがふさわしいかもしません。

[4]だれもが物語の主人公になれる。
別視点から見て、注目すべきはオーダー方法のわかりやすさ。どんなに魅力的な商品でも、カスタマイズの手順が複雑だと、断念する方も出てきます。オーダーするのは、両親や親族、その周辺の大人が中心ですが、「ウェブ上で、登録なしで必要な情報を入力できる手軽さにこだわりました。内容をすぐにプレビューして確認できたり、自動化されていることがポイントです。簡単に注文できて、しかもすぐに届くというのは、サービスとして欠かせないピース」とイゴール氏。複雑なことを簡単に!という事業設計は、最もこだわり、かつ苦労した点だったそうです。手間がかかり、なかなか届かず、値段も高ければ無意味。難しい理屈は裏側で解決し、どんな方にもわかりやすく、ということが大切なのです。まさに、デジタルとフィジカルを融合させた、重要なDX事例と言えるでしょう。

[3]PC、モバイルどちらからでも、手軽にパーソナライズ絵本を作成できる。
テクノロジーで実現できたこと 子どもたちのためにできること
「主人公のキャラクターや物語の内容を選択できたり、お子さんの写真が絵本の中になじむよう自動的に加工されるのも、テクノロジーが可能にした感動体験です」とのコメント通り、パーソナル情報や、贈る側の思い・価値観を反映できるのが特長です。出生時間と場所(都道府県単位)を元に、オープンソースから主人公が生まれた時の星座を再現してストーリーに入れるのもこだわりの1つ。サイト上で簡単な入力をするだけのシームレスなオーダーは、デジタルのUI(※1)を意識したUX(※2)設計を体現したもので、より多くの方々を感動へと導きます。現状主人公は、男の子・女の子の2種類ですが、今後は肌の色や髪型、LGBT等の多様性への配慮は、世界進出に欠かせない優先課題として対応するとのこと。さらには、お子さんのアバターを作る技術も検討中、デジタルでは当たり前でも、紙では実現できていない分野への挑戦が続きます。
次世代のため、可能な限り環境に配慮した経済活動をするのは大人としての義務と考え、「読まれない絵本」が出ないオーダーメイド方式、絵本は環境に配慮した紙、お届け時のパッケージ内で直接絵本を包む素材はバイオマスプラスチックと徹底しました。環境へのインパクトは限定的でも、子どもたちに向け、環境にやさしいというブランドメッセージを発信する意味は大きく、お届け時に同封される「子供の未来に向けて」(※資料1参照)では、思いを丁寧に伝えています。さらに、一歩進んで、こんなアイデアも。世界には、絵本を読むことすらできない子どもたちも多く、自分が主人公になる姿は想像できない環境です。そんな子たちに何ができるかと考え、購入額に応じて絵本を寄付したり、一部を基金にするような、社会貢献活動も視野に入れているそうです。
(※1)UI=ユーザーインターフェース
(※2)UX=ユーザーエクスペリエンス

動き出すBUKIのブランドストーリー 海外展開を含め思い描く未来展望
BUKIのパーソナライズ絵本を通じて、多くの子どもたちに新たな「感動体験」を届けることが先決で、今は1作品のみですが、絵本の種類を増やし、海外展開を含め絵本DXを進めるべく計画中。絵本はロングセラーも多く、供給側の新陳代謝が少ないままで良いのか、という問題提起でもあるそうです。「子どもたちに新たな価値観を与えるための、パーソナライズ、デジタル、直販といった私たちの絵本DXだけでは感動は限定されます。絵本は、色んな絵本があったほうがいい。ゆくゆくは機能を拡大し、著作権問題をクリアして、有名絵本をパーソナライズできたら...」と語る、ふくみCEO。業界の仕組みやルール等乗り越えるべき課題はあるものの、夢物語ではなさそうです。さらにその先にあるのが、絵本のフルDX。クリエイターが自由に絵本を作り、読み手の購入者が、編集時にパーソナライズ機能を使いオーダーメイドできるプラットフォームです。YouTuber等、だれでもクリエイターになれる時代に、その絵本版です。例えばインドの小さな村の女の子が作った絵本を日本の小学生が読むような、今まであり得なかった絵本の世界観も、近い将来、海外の翻訳機能等クロスボーダーでの困難を乗り越えていれば可能でしょう。
絵本は、子どもが最初に触れるメディア、しかも、デジタルには置き換えられないメディアです。手に取れる絵本があってはじめて、親子でコミュニケーションが取れること。それが、印刷された本の存在価値でしょう。子どもたちへの思いや愛情の形を、絵本DXによって進化させることで、世界中の子どもたちが笑顔になり、やがて自分の物語の主人公として歩む大人へと成長していく、明るい未来が想像できました。
(株式会社フジプラス)
まとめ
■テクノロジーが可能にした、徹底したパーソナライズ機能と「感動体験」。
■次世代への責任として、環境にも配慮したブランドメッセージの発信も重視。
■未来に向け羽ばたく絵本DX の進化が、デジタル印刷の可能性を広げる。
フジプラスは、「デジタル×紙」の可能性を広げるパートナーとして、STUDIO BUKIの絵本DXをサポートしています。
STUDIO BUKI 株式会社についての詳細は、こちらでご覧いただけます。
https://hellobuki.com/about
※所属及び記事内容は、2021年3月当時のものです。
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