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デジタルより"新しい"? 「アナログ」再注目で売上アップの事例5選
身の回りがどんどんデジタル化し、便利になっていく現代。物心ついた頃からデジタル技術に囲まれた生活が当たり前な「デジタルネイティブ世代」の人々も増えつつある今、なぜか「アナログ」ブームが訪れていることをご存知ですか?形として手元に残ったり、ちょっとひと手間かかるというある意味の面倒さがむしろ新鮮だと、今再注目されています。今回は、意外なきっかけで価値を見直され、売上にも繋がった「アナログ」再流行の事例をご紹介します。
希少価値で生き残る 夫婦で営むレコード工場
ニューヨーク・ブルックリンの西、サンセットパークで若い夫婦がレコード工場を始めた。音楽がCDに移行し、レコードは廃れ、そのCDさえもデジタル配信に取って代わられる現代。時代錯誤とも言えるレコードの製造を始めた。しかも、レコードのプレス機は1台だけ。この工場は経営を続けられるのか。
しかし、そんな心配は無用だった。アメリカ国内にあるレコード工場の多くは大手のレコード会社からの注文を受けている。インディーバンドや小さなレコードレーベルはこの工場に発注するしかない。そのため創業当初からニーズは絶えずあった。ロックの大物女性アーティストが自分のレーベルを立ち上げて、発注することもあった。
おかげで、プレス機が間に合わないほど注文が舞い込み、もう1台導入してもすぐに注文でいっぱいになった。「もっと早くできないのか」と急かされて嬉しい悲鳴を上げている。
ブラジルのアーティストがレコードを作ったことがきっかけで、ブラジルからの仕事依頼も多く舞い込むようにもなった。休暇でニューヨークに来たついでにレコードを作る外国のアーティストもいて、彼らの滞在期間中にレコードを製造することも。小さな工場だから融通が効く。このように注文が集まり、年間100万枚以上のレコードを製造している。
古いものの価値を再認識して事業に活用
■信頼できる小売店だけに卸す酒蔵
和歌山県海南市の酒造会社は、杜氏に依存せず、社で製造するという新しい取組みを行っている。だが、販売方法は新しくない。酒問屋を通さず、ネット販売も行わない。酒屋の主人と話して酒の好みも考え方も知り、酒蔵に招いて酒造りを見てもらった店だけに卸すのである。
いい酒屋にはいい常連客がいる。その酒屋にいい酒を卸せば、話題は自ずと広まる。そのためには、まず酒蔵と酒屋との間に信頼関係を築く必要があるからだ。少々古風な口コミ戦略が功を奏し、売り上げは増えて、年間で20万本売れている。
■氷式木造冷蔵庫が復活
埼玉県川越市の木工所は昔、氷式木造冷蔵庫を製作していた。高さ90センチほどの木の箱で、中は上下に分かれている。上の段に氷を入れて、その冷気で冷やすという仕組みだ。一般家庭で見ることはなく、製造もされなくなった。
数年前、同社が偶然見つけた氷式冷蔵庫を修理してサイトに掲載したところ、レストランから問い合わせが入るようになった。氷で冷やすから温度は10度前後、適度に湿気があり、魚や野菜の冷蔵に適するため、和食店や寿司屋からの注文が多い。電気式と違って振動がないから、貯蔵に気を使うワインセラーからもオーダーがある。すべて受注生産だが、月1台ほどのペースで注文が入っている。
インスタントカメラ、カセットテープ、デジタルの時代にアナログ商品が人気に
■インスタントカメラの売上が急増
カメラはフィルムからデジタルへと移行したが、今アナログのインスタントフィルムカメラが売れている。
1990年代に発売されたこのカメラ、デジカメの普及によって売上が落ちた。しかし、韓流ドラマの小道具で使われたことや、中国の女性タレントがSNSで紹介したことから、アジア圏を中心に人気となった。今では、欧米にも市場が広がりつつある。
購入するのは10代から20代の女性が主で、フィルム独特の写真の色合いや、撮影してすぐプリントできることが彼女たちの目に新鮮に映るという。
■カセットテープに復権の兆しか
音楽ではCDの売上が減り、ダウンロードが増えているが、いまカセットテープが注目されている。
若いアーティストがサンプルとして、楽曲を録音したカセットテープをCDショップで無料配布したり、CDのおまけにつけた。カセットデッキはCDのように頭出しができない機種が多いため、最初から1曲ずつ聞くことになる。そこがアーティストには魅力的だ。
カセットは、若い世代にとってそれ自体が珍しく面白い存在。40代、50代にとっては懐かしいアイテム。60代、70代は今でも使っている人も多い。ビートルズ世代が年配になり、音楽は好きだがダウンロードは好きになれないという人にとって、カセットは欠かせない存在だ。今でも一定量の販売があり、メーカーも、種類は少ないが、製造を続けている。
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