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マーケティング NEW2021年6月 9日

消費者の共感を誘う 「インフルエンサーマーケティング」の成功事例


TwitterやYouTube、Instagram、最近ではTikTokなど、主にSNSにおける情報発信が世間に大きな影響を与えるような人物は「インフルエンサー」と呼ばれます。インフルエンサーたちの投稿が話題となり、いわゆる"バズった"商品が瞬く間に売れて品切れになる...といった現象は昨今よく目にしますよね。情報が溢れかえる現代においては、企業の広告やTVCMよりも、SNSにおける口コミの方がリアルに感じられることから、消費者に信頼される傾向にあると言われています。今回は、SNSを愛用する現代人に効果的な手法「インフルエンサー・マーケティング」の事例をご紹介します。

ネットで情報を広めるためのブロガー向けPR戦略

 商品についてネット上での評価は、発売元の会社より、SNSやブログに書かれた他人の意見の方が客観的であり、説得力を持つ。そこで、ネットでのPRはブロガーの力に頼る方法もある。商品についてネット上での評価は、発売元の会社より、SNSやブログに書かれた他人の意見の方が客観的であり、説得力を持つ。そこで、ネットでのPRはブロガーの力に頼る方法もある。

■30名のユーチューバーが体感
 YouTubeに映像を定期的にアップする人をユーチューバーと呼ぶ。ジャンルは、コミカルなドラマを作る人もいれば、カメラに向かって批評を話す人もいて様々だ。
 日本の大手家電メーカーは、ネット接続もできる最新型液晶テレビを発売するにあたって、様々なジャンルのユーチューバー30人に試用してもらい、その感想やそれを題材にした映像作品をアップしてもらった。同社のサイトでは、ブログ系、クリエーター系、レビュー系などのジャンルごとに分けて映像をサイトに掲載してあり、購入を検討している人にとって参考になっている。

■1000人にケータイをプレゼント
 アメリカのファーストフードチェーンは新しい朝食メニューのPRのために、2014年3月下旬から、ロイヤルカスタマーとインファルエンス(画像投稿SNS)で影響力のある利用者1000人に携帯電話を進呈した。その携帯電話には秘密のミッションが届く。それをクリアしてSNSに投稿すると、「朝食メニュー 1年分無料チケット」やオリジナルシャツやパーカー、シーツとパジャマのセットなどがプレゼントされる。利用者が投稿をすることで、ネット上にそのファーストフードの情報が数多く載り、SNSの他の利用者の目に触れる機会も多くなる。

SNSでのPRはインフルエンサーにおまかせ

■コピーや広告を作ってもらう
 日本の製菓会社が新商品のガムの告知キャンペーンでTwitterを使った。だが、広告としてタイムラインに表示させたのではない。フォロワー10万人超えのユーザー、起業家、芸能人、イラストレーター、モデルなどあらゆる分野のインフルエンサー総勢101名に、新商品のキャッチコピーや広告の制作を依頼。2017年11月28日11時28分にツイートしてもらう。すると、タイムラインがこの広告ツイートで埋め尽くされた。すぐにTwitterトレンド1位になり、4時間くらいトレンド入りをキープした。

■中にも外にもインフルエンサー
 世界的に人気の歌手がプロデュースする化粧品ブランドが、スペインでイベントを行った。会場はマドリッドの中心部にあるシアターで、ファンやインフルエンサーを招待し、会場内に用意した特設撮影セットで、リアルタイムで広告を制作した。当然、アーティスト本人も登場する。セットでポーズを決めるファンたちの映像は、会場の外にある大型モニターに随時映し出される。外にいる人は、モニターに映されている動画をスマホで撮影して、TwitterやYouTubeで画像や動画を投稿し、さらにSNSでの関心を集めた。ファンやインフルエンサーが自らのアカウントで積極的に投稿したくなるイベントを開催すると、情報を多方面へ拡散できる。

インフルエンサーとタイアップで話題に

■ユーチューバーとタイアップ
 アメリカのパソコンメーカーが、パソコン、カメラなどを批評するレビュー系のユーチューバーと5回連続のタイアップ企画を行った。動画ではタイアップであることを明示した上、製品を使った感想を述べる。内容は原則自由で、ゲーミングパソコンでゲームをせずに、その高い処理能力で動画編集ができるか試した。スマホよりノートパソコンの良い点を説明して商品のレビューをしない場合もあった。内容が企業側の望むものとは限らないがCMとは違う面白さがあって、一つのマーケティング手法になりつつある。

■デジタルサイネージで上映
 日本の自動車メーカーがフィンランドで行なった新車プロモーションでもインフルエンサーとタイアップした。国内で人気の若いインスタグラマー2人に、ヘルシンキ市内で新車を試乗してその特徴や感想を語ってもらい、その模様をインスタライブで配信した。それだけでは彼らのフォロワーしか動画を見ないから、同社はヘルシンキの屋外ディスプレイ45台でその動画を上映して、大勢の人の目にも触れるようにした。その結果、インスタライブのインプレッションは120万、新車のWEBサイト訪問者数は1149%増を記録した。

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