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【デザインの現場から】時勢に即応しながら「考える力」を発揮!受け手にアクションを促すデザインをつくり出す
デザインの役割とは何か―。フジプラスの制作現場では、あらゆる案件に対して常にこの根本に立ち返り仕事をしています。それは揺るぎない側面がある一方、時代に即したフレキシブルさが求められるものでもあります。本項では、デザインに関する基本的な事柄から、デザインを担う人間について、また、急速に変化する時勢にあって現場が果たすべきミッションなどについてもお伝えします。
クライアントとエンドユーザー理解がデザインの出発点
まず、「デザインの役割」を明確にしておきたいと思います。
デザインとは「情報を正確に伝えるための整理」であり、その役割とは「クライアントの魅力(情報)をビジュアル化してエンドユーザーに伝え、アクションを起こさせる」ということです。ここに、いわゆる芸術作品との差異があります。自分のつくりたいものに没頭するアーティストとは異なり、商業目的のデザインには、クライアントの商品やサービス情報をエンドユーザーに正確に伝え、エンドユーザーに「購買といったアクションを促すというミッションがあります。
したがって「売上を向上させたい」「イベントに集客したい」「良い人材を獲得したい」といったクライアントの目的達成を一義にすると同時に、受け手についても考慮する必要があります。エンドユーザーの立場に立ち、「何を求めているか」「どんな表現ならアクションを起こしやすいか」など、志向・動向をキャッチ。その上で、クライアント情報を最も効果的に伝えられる企画、仕様、言葉、フォント、写真、レイアウト等について最適解を導き出し、カタチにしていきます。つまり、私たちのデザインの出発点は、クライアントとエンドユーザーの目的や志向なのです。
各分野のスペシャリストが「気づき、感じ取る力」を発揮
クライアントとエンドユーザーを理解して分析をし、最終的に紙やWEBといったカタチにしていくには、多様な力が必要です。デザインを語る上でよくあるのが、「デザインをするのはデザイナー」という誤解です。確かに最終的なビジュアル化はデザイナーの役目ですが、そこに辿りつくまでには様々な人間が関わります。
例えばフジプラスでは、営業もその一翼を担います。クライアントに最も近い存在として、制作現場とディスカッションし、協働して、最良のデザイン完成に尽力します。
その他、P9にあるように、デザイン形成にはデザイナーをはじめ、各分野のスペシャリストが関与します。それぞれが個々の能力を発揮して最適解を導き出していくわけですが、共通して必須な能力が「気づく力」「感じる力」です。心境や状況の変化といったクライアントの意向(の変化)に気づき深慮する。一方でマーケティング的思考を磨きエンドユーザーの動向を感じ取り、ロジックを組み立てる。そして、感性を注いでカタチにする。私たちのデザインは、極めて人間的な力に支えられています。
テクノロジー導入の目的は人間の価値向上のためにある
ロボットやAI技術が目覚ましく進歩を続ける昨今。テクノロジーによる仕事の省力化、合理化は、自明の理として社会に受け入れられています。AIによって残る職種、無くなる職種さえ話題になる中で、人間は人間としての付加価値を示すことで、テクノロジーと協働していく必要があると考えます。制作現場の人間が有する付加価値とは、すなわち前述の「気づく力」「感じる力」であり、そこから最適な解答を紡ぎ出す「考える力」です。
実際にはフジプラスにおいても、最新のテクノロジーを導入し、省力化や合理化に注力。制作現場でも独自システムを開発するなどして、オペレーションの「自働化」を推進しています。しかし、これは単に人間が楽をしようというのではありません。「機械が有利なことは機械に任せる」ことで、人間は「感じる力」「考える力」に時間と労力を割くというメリット創出を前提にしており、テクノロジーを活用して私たちの価値をより高めていくことを意図しています。
時勢は「デジタル×紙」へ求められるフレキシブルなデザイン
そして今、私たちの「考える力」は、多様化するコミュニケーション手法に注がれています。
今やプロモーションにおいては、紙媒体で情報を一律にバラ撒く時代は終わり、エンドユーザー一人ひとりに応じた情報提供が主流になりつつあります。一方でブランドオーナーやマーケターは、デジタルマーケティングのみの施策に限界を感じており、ロイヤリティー向上や口コミ効果といった紙ならではのコミュニケーション機能を再評価するようになっています。デジタル一辺倒でもない、紙だけでもない時代到来の中で、フジプラスでは早くから「デジタル×紙」を標榜。デジタル印刷を活用したDM事業の強化や、細やかなマーケティング活動とデータを基にした様々な施策を推進しています。
制作現場においても、例えば個々人のアクションを促すバリアブルなDMデザインの在り方、もしくは、デジタル印刷やレーザーカッターを活用した効果的なツールを追究。着実に実績を上げ始めています。
エンドユーザーのアクション促進という役割はそのままに、時勢へのフレキシブルな対応が、私たちには求められます。今後も「考える力」を発揮して、どんどんと新しい、何より効果のあるコミュニケーション手法とデザインに取り組んでいきたいと思います。
まとめ
■デザインの役割とは「クライアントの魅力をビジュアル化して正確に伝え、エンドユーザーにアクションを起こさせること」。
■フジプラスでは、多様なスペシャリストたちの感性・技術の結集からデザインが形成されていく。
■テクノロジーの導入は、人間の「感じる力「」考える力」という価値向上のため。
■標榜する「デジタル×紙」を具現化。効果のあるコミュニケーション手法、デザインを追究。
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