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マネジメントにも「言葉」が大切 ディスカッションの実践を通じて「正しく伝える力」を磨き続ける

組織の中で、いわゆるマネジャーの立ち場になると、まずは管理職研修といった形で全体像をイメージし、現場に応じたスキルを徐々に身に付けていくのが、これまでの一般的なスタイルだったかと思います。ただし最近は、仕事をめぐる環境が激変する中で、従来の「常識」に当てはまらないことも多くなりました。過去の経験だけでは、知見として不十分なこともある、という意識が高まっているからこそ、より基本的なところの見直しという意味でも、どう伝えたら良いのか、どうすれば正しく伝わるのか、マネジャーの「伝える力」が重視されています。フジプラスでは、「伝える力」の強化について検討した結果、2年ほど前から、マネジャー層を対象に、ディスカッション企画を実施しています。取り組みの一例としてヒントになれば、という思いで、お伝えしていきます。
コミュニケーションには自信がもてない日本人?
インナーブランディングの一環として社内でヒアリングしたところ、マネジャーとしてメンバーに対し、どういう言葉のかけ方をすれば良いのか悩むことがある、という声がありました。これは、弊社の局地的現象ではなく、さらにマネジャー層に限らない現象。コミュニケーションという大枠で捉えても、この傾向は同様のようです。定量的な事実として、こんなデータがありました。いずれも文化庁によって実施された、「令和4年度 国語に関する世論調査」では、言葉の使い方に気を使っている割合が約8割、少し前にはなりますが「平成28年度 話し方やコミュニケーションについての意識調査」でも、相手から聞いたことと自分の理解が食い違った、言いたいことが相手に伝わらなかった、という経験のある人が6割以上というもの。こうした背景を想像しながらビジネスシーンを見ると、状況がわかりやすくなります。特に上司と部下との間では、意思疎通がうまくいかない事案が発生しがちです。そこから誤解が生じて時にはトラブルに発展し、最悪の場合、重大インシデントになってしまう深刻な例も。そうなると個人レベルを超えて、企業全体の話です。職場では、とかく「伝える」場面は多いので、多くのビジネスパーソンにとって他人事ではないでしょう。
ディスカッションの狙いは「適切な言語化」エクササイズ
きっかけは、ヒアリングによる課題発見でしたが、世の中で起きるそんな流れを受け、フジプラスでは、「伝える力」の強化策として、営業部門のマネジャー層を中心に1グループ5~6名で構成した、ディスカッション企画を隔月で実施しています。2年ほど前から始めて、これまでに、計13回の実績があります(2025年3月末現在)。特に、社内外で「伝える」機会が多いということから、営業部門メンバーを中心に集めました。参加者には、このディスカッション企画は、いわゆる営業会議のようなスタイルではなく、クリエイティブ的なアイデア出しのブレストでもない、完全に別物だということを説明しました。継続する大切さから、エクササイズ的要素もあると感じています。話し合う内容が重要なのはもちろんですが、発言内容をバイアスのないフラットな感覚で聴き入れる姿勢、それを受けて自分の言葉でわかりやすく表現すること、意図を受け止めたらリズミカルに言葉のキャッチボールをすることも、重要なテーマと位置付けました。さらに、実施にあたってのグランドルールとして、下記の通り、基本的なものをいくつか設けました。
グランドルール
① ファシリテーターの存在は必須
② 参加者同士リスペクトの心を忘れない
③ 否定はしない!傾聴する姿勢を最優先
④ 連続しての質問や長すぎる質問は避ける
⑤ 一方的なアドバイスはしない
こうした前提条件で実施することで、参加者が安心して参加できる、というのも重要なポイントです。なお、人に何か伝える際には、言葉選びという課題もありますね。その言葉の本質的な意味を確かめないまま使って思わぬ勘違いが生じたり、時には相手に失礼だったり。例えば、「聞いたことがあるしカッコいい表現なので」と理解が曖昧なまま使うと、本当に伝えたいという姿勢には程遠く、グランドルール②の本質に反することになります。ディスカッションも、対話スタイルのひとつ。対話の目的には、お互いを知ることも含まれています。実際のところ、社内の仲間でも、お客様でも、まず相手を理解することが必須でしょう。前提条件が揃うと、議論の中で相手にどう伝えるべきか、という表現の精度も高まっていくものです。では、実際に行った事例から、紹介しておきましょう。(※個人情報等に配慮し、一部エピソードについては、本質を変えない範囲で表現をアレンジしています)
[終わりに]
こうした企画は、実施だけが目的にならないよう、実施前後で参加者自身が変化を実感できてこそです。実は、スタート時は緊張気味の方も多く、特に自己開示が苦手な方は、「伝える」「表現する」に膨大なエネルギーを要していましたが、次第に躊躇せず発言する姿勢にシフトしました。これも、マネジャーに求められる「伝える力」です。さらに別の効果として、部署を超えて思いを共有できたことで、相手の状況を想像しやすくなったり、通常の会議や、日々の打ち合わせ時にも積極的な発言が増えたりして、変化が生まれました。探り探り始めた企画でしたが、こういうことなら、皆さま方も、小さな一歩として始めやすいかと思います。マネジャーがメンバーと向き合い、適切な言葉を選んで接することで、メンバーが安心して仕事に集中できれば、あらゆる成果につながっていくはずです。すぐさま明確な答えが出るものではありませんが、「継続は力なり」ということわざにもあるように、地道に取り組む大切さを強調しておきたい、と思います。
(株式会社フジプラス)
まとめ
■ディスカッションを通じて、自分自身を再発見し、仲間の言葉から学びを得る機会も必要。
■マネジャーとして「どう伝えるか」は、メンバーとの信頼関係構築にも欠かせない要素。
■「正しく伝える力」の強化によってマネジメントの精度を上げ、チームの成果にもつなげていく。
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