Idea4U ブログ

ビジネスに役⽴つマーケティングに関する話題などをお届けします。

2022年3月14日

デジタルファーストによる弊害

世の中の情報発信は、デジタルの力によって大きく変わりました。デジタル情報が優先され、人々がPCやスマホを使うことで、何でも素早く情報入手しやすくなりました。これはデジタルファーストによるものだと考えています。

たしかに、デジタルは「早く」「安価に」「正確に」とは思っていますが、ただ全てにおいてデジタルが良いかといえば、そうでも無いかもしれません。

「デジタル」が優先されるあまり、以下のようなことが起きているのも事実です。

  • 「Eメール」や「SNS」などの情報発信が多く、よほど必要な情報でない限りリーチしてもらえていない。(ブロックされている)
  • 「紙」だと反応がとれないため、むやみに「QR」等を使ってデジタルで反応をとろうとしている。(警戒されている)
  • 急速にデジタル化しているあまり、そもそもついてこれない人が出てきている。(情報の格差が起きている)
  • 印刷物を止めてデジタルに一本化したが、印刷物のときのコンテンツのままWebに掲載されている。(真のデジタル化ではないのでは?)
  • コロナでリアルセミナーができず、ウェビナーに切り替えたが、集客数やアンケート回収率が悪くなっている。(単純比較は事情が異なるか?)

この【デジタル×アナログ】、あるいは【デジタル×リアル】は、上手く組み合わせることが必要です。単に切り替えた場合だと、殆どの場合「顧客視点」が失われている可能性があるかもしれません。具体的には、顧客が、あるいは自分だったらどのように情報を得るかをじっくり考えて仮説を立てておくことをお勧めします。

Webと紙、あるいはデジタルとリアルには、それぞれの長所・短所があります。あくまで【手段】であることを理解し、上手く使い分けて「誰に」「どういった方法で」「何を届ける」のか、シナリオを組み立てることを大切にしましょう。

<Idea4U:紙の「価値」を再定義する 課題解決や感動体験を生み出せるデジタル印刷を活用する「紙」利用の変革とは>
https://fujiplus.jp/idea4u/2021/02/0301.html

<Idea4U:「アナログ×デジタル」で顧客を獲得する アナログからデジタルへの誘導でつなぐ 集客のための仕掛けづくり>
https://fujiplus.jp/idea4u/2020/08/2602.html