WORKS

具体的な課題やお客様の業界特性等をふまえ、個々の状況に合わせて対応いたします。

売り上げアップを目指す新規ツールの企画・制作  ~ギフト会社の自家需要カタログのカギは、スタジオ撮影によるオリジナルビジュアル!~

企画アイデアで売上アップ通販・ギフト系事例 2020年10月13日

課題

現状に対して新たな施策を打ち出せない状況下での依頼
・商材は食品。自家需要向け別冊版の売上をアップさせたい。
・ただちに対策をとるための改善アイデアが必要。
・「消費者目線で企画から考えてほしい」とのリクエスト。
・商品ラインナップ、予算は現状維持が条件。

お中元、お歳暮の時期に、贈り物用ではなく、購入者自ら(主に家庭内で)食べるために買う「ついで消費」のカタログを別冊版として発刊してきました。そんな中、さらに売上を伸ばして行くために、客観的な立場(消費者目線)での改善案について、カタログ企画(構成)から編集、デザインまで一任されることになりました。ディレクター、プランナーがお客様からヒアリングを行ったうえでアイデア出しをし、提示された条件の範囲内でいくつか企画案を提出することに。

解決の糸口

消費者の関心を高めるツールへの変身を目指す
・商品でなくシーンから探る、企画の方向性。
・テーマを絞ったコンテンツ構成。
・掲載商品は大きく変えられない中で「見せ方」の大変革を。
・「映える」ビジュアルでおしゃれなフリーペーパー風デザインに。

商品ラインナップはほぼ変わらないという条件を受け、商品の詳細情報をもとにシーンを起点に企画テーマを設定しました。企画軸がブレないよう、テーマを絞り込んだコンテンツとして構成し、時代の空気感やトレンドを取り入れ、いわゆる「映える」ビジュアルで目新しさを意識しました。BtoBtoCのビジネスの特性として、Bにもその先のCにも共感が得られることが必要です。双方にとって刷新された印象とは何かを検討し提案した結果、自社スタジオでの撮影をフルに活用したオリジナル撮影をキービジュアルとする、フリーペーパー仕様のツールを作成することになりました。

注目ポイント

商品購入によるベネフィットに直結するキービジュアル
・家庭の食卓シーンをいくつかイメージし、効果的なキービジュアルを設定。
・ディレクター自らイメージ撮影の料理アイデアを検討し、手描きの撮影ラフを作成。
・撮影ラフをもとにした、各専門スタッフによるきめ細やかでブレのない進行。

テーマ、ページネーション等の全体構成の決定後に、商品を使って最大限魅力的に魅せるメニュー案を検討し、ディレクター及びデザイナーがイメージ共有しながら手描きの撮影ラフを作成。それをもとに、フォトグラファー、フードコーディネーター、スタイリストを交えて打ち合わせを行い、思い通りのビジュアルを創り出すチームとして対応しました。ディレクターがデザイン的なコントロールを行うため、当案件ではスタジオ撮影という選択でしたが、目的や表現するシーンによってはロケ撮影を選択する場合もあります。(※また、今回は該当しませんが、オンラインへの誘導が絡む場合、必要に応じて動画撮影等を提案することも)。手描きラフでビジュアルイメージを共有した状態で、企画に沿ったコピーライティング、紙面デザインを作成するプロセスを経て、新たなツールが完成しました。

結果

創刊号から好感触を得たことで定期発刊ツールとして定着
・現状予算維持の枠内で仕様を変え、加工も必要ないシンプルなツールへと大変身。
・1万円以上の高額商品をイメージ撮影でうまくアピールでき、法人需要を創出。
・創刊号で良い反応が得られて増刷となり、以後ツールとして継続中。

お客様の課題を、提示された条件の中で納得のいく形にできたことで、まずは直接のお客様からの反応としての好感触があり、その先のお客様の反応も良かったことで、まずは満足していただけました。想定していた自家需要以外にも、法人ギフト需要が掘り起こされたことも理由の一つです。幸いにも創刊号で予測していた以上のニーズが生じ、増刷となったことはもちろん、その後定期発刊ツールとして定着した事実が、当該新ツールによる「成果」を物語っています。

まとめ

■ディレクター、プランナーがお客様からヒアリングし、企画から撮影、デザイン・制作まで、各部門の専門スタッフがコンセプトを共有して進行するのがフジプラス流。
■完成イメージを共有しながら、いかに成果につながるクリエイティブを合理的に作り上げるかを考慮した進行。
■求められたことプラスアルファの提案を心がけつつ、手をかけることと効率化すべきことの区別を明確にした対応。