課題

商品を量販店で販売するにあたって紙什器・POPが必要だが、大量には要らない！
・自社ECサイトでのみの販売だった商品を、初めて対面販売に挑戦するタイミング。
・一般に大量生産が基本なので、スモールスタートの現状に合わない高いコストが壁。

本業とは別分野のビジネスを新規事業として立ち上げ、オリジナルの美容系アイテムを自社ECでのみ販売する企業からの相談がありました。とある自社商品を初めて量販店で販売することになったものの、テスト販売的に小規模で展開するにあたっていくつか課題がありました。「店頭販売に必要な専用紙什器制作には、一般的に大量生産でしか対応してもらえず、予想以上のコストがかかると知りました。何とかならないでしょうか」というご相談でした。

解決の糸口

デジタル印刷とレーザーカッターを組合わせて、どんな形でも小ロット対応も可能！
・必要な時に必要なだけというデジタル印刷の特性を活かし、ムダなく適切な量に対応。
・抜き型も必要なし！レーザーカッターなら、複雑な形状でも思い通りに切り抜ける。

弊社では、小ロットでのオリジナルの紙什器制作にも対応しています。一度にまとめて大量に！というオフセット印刷とは逆に、「必要な時に必要なだけ」を可能にするデジタル印刷によって、本質的なところでお客様の希望に寄り添う姿勢を大切にしています。さらに、抜き型を必要としないレーザーカッターによる切り抜き加工を施しますので、複雑な形状でも問題ありません。まさに「ムダもなく」「適切な」プロセスとコスト感を同時に叶えることができます。

注目ポイント

商品購入シーンやペルソナを想定し、紙什器・POP用のキャッチコピーも提案・採用！
・現場リサーチ等で販売店舗の特性を理解し、ペルソナを想定して企画全体を把握する。
・プラスαとして、対象ペルソナが共感しやすい切り口のキャッチコピーを提案し採用された。

単なる紙什器・POPの制作というモノ視点だけでなく、店頭でそれらのツールが使用される現場を正しく理解した「デザイン」（企画全体を含めた意味合い）が重要だと考え、実際に量販店の売り場をめぐって現場リサーチを行いました。同カテゴリー商品の打ち出し方を入念に調べ、さらに商品の使用シーンを想定することでペルソナを想定し、「だれに向けてアピールすべき商品なのか」を掘り下げました。プラスα提案として、リサーチ等から抽出した仮説的なペルソナの心に刺さるキャッチコピーを提案したところ、実際に紙什器・POPのコピーとして採用されました。

結果

仕上がりに満足していただいた結果、別商品の販売スタートにあたっても継続受注！
・オリジナリティー溢れ、視覚的にもインパクトのあるデザインに満足いただけた。
・対応全般への高評価から、さらに別商品についても、紙什器制作の受注につながった。

入念なリサーチから導き出したペルソナに対し、アイキャッチとなるビジュアルとキャッチコピーで共感を引き出すデザインで進めた結果、商品イメージにふさわしく、視覚的なインパクトが強いデザインの紙什器・POPに仕上がりました。テスト的な販売に必要だった小ロットでのツール制作という事情を考慮した柔軟な対応全般を、高く評価していただいたことをきっかけに、別商品の店頭販売での紙什器制作の受注につながりました。