課題

限られた紙面スペースに、伝えたい情報をどう盛り込むべきか？
・掲載したい情報量はかなり多いが、ページボリュームも決定していて紙面に限りがある。
・担当者としては、企業説明会までの完成を一任されているものの良い案が浮かばない。

もともと、様々な販促ツールの制作案件も対応させていただいているお客様から、リクルート用の入社案内パンフレットを、新たな形で制作したいとの相談がありました。打ち合わせした結果、すぐに解決すべき課題が２つほど明確に。ひとつは、掲載を希望される情報が多いものの、パンフレットのページボリュームの制約があること。もうひとつは、すでに日時も決定している企業説明会で配布するため、完成期限は動かせない、ということです。担当者の方に寄り添い、なおかつ企業説明会に参加する学生の皆さんが関心を持つコンテンツに仕上げるため、限られた条件の中で可能なことを模索しました。

解決の糸口

会社を知ってもらうために必要な項目を整理し、優先順位を見極める！
・就活生にとって重要な情報を整理し、伝えるのにふさわしい手段を見直してみた。
・文字情報、ビジュアル情報の効果を検討して動画の導入という発想にたどりついた。

入社案内に限らず、何らの前例や参考例がある場合は、安易に倣う流れにならないよう気を付けます。つい頼りたくなる気持ちもわかりますが、人も社会も常に変化し続けており、内容も進化させる必要があります。内容は進化させずにデザインだけでイメージを変える、という発想ではズレが生じます。説明要素中心の情報には文字が有効ですが、感性優先のコンテンツでは、「おしゃれなワークスペースでいきいき働く若手社員」を動画で表現するほうが学生に伝わりやすいのでは？という気付きがありました。今や、紙メディアにQRコードを載せれば、容易にデジタルにつなげることができますので、特に会社と社員の魅力に迫る部分を、わかりやすくPＶ風動画として表現することにしました。

注目ポイント

元々予定していたオフィスロケでのスチール撮影時、動画撮影もまとめて一緒に！
・お客様が直面している現状と条件を考慮し、最大限可能なことを提案する。
・予算感とスケジュールを確認し、合理的なロケ撮影の企画を練って一気に実施。

ツール制作にあたっては、弊社の制作メンバーが企画提案した内容に基づき撮影段取り等も行うのですが、当案件の場合は特に注意深く進めました。予算・スケジュールに関する条件のもと、オフィスロケでもあることから、限られた時間内に合理的に進めなければなりません。一方で、弊社内に撮影スタッフを抱える強みを発揮するチャンスでもありました。結果的に、社内での綿密な現場対応の話し合いを重ね、企画から概要を示す絵コンテまで即座に対応し、お客様とのすり合わせを経て、スチール撮影と動画撮影を同日に実施し順調に終えることができました。成功したのは、もちろん、お客様サイドの協力あっての話です。

結果

パンフレットで印象も大きく変わる！PV風動画でのアピールに反応は上々
・無事完成して社内でも高評価！企業説明会では多くの就活生に持ち帰っていただけた。
・良い意味での予想外の効果は、動画出演した若手社員の一体感とモチベーションアップ！

CI、ブランディングを意識した色使い、目をひく表紙デザインはもとより、紙面から動画につなげるという動線も功を奏して、概ね反応は良好だったようです。担当者と共に歩んだ短期決戦に安堵した、というのも本音でした。一言で動画と言っても、説明中心のものからイメージ発信やブランディングを意識したものまで様々ですが、今回は、就活生が入社後の自分を重ねて見ることができるような、PV風の構成にしたことで、社員の皆さんへの影響も大きかったようです。特に、動画に出演してくださった若手社員の方々は、自社への愛着も深まり、いっそうモチベーションがアップした、という話も伺いました。企業のブランディングに関わるツール制作にあたっては、動画のようなプラス発想で、届けたいターゲットにはもちろん、自社の社員への良い影響も見逃せない効果でした。

関連項目として、こちらもご覧ください

＜パンフレット印刷＞
https://fujiplus.jp/services/production/brochure.html

＜動画制作＞
https://fujiplus.jp/services/creative/digital-movie.html