Idea4U ブログ
ビジネスに役⽴つマーケティングに関する話題などをお届けします。
2025年10月 9日
「デザイナーのため」だけじゃないデザインの話 読みやすさは行間への意識から―― 正しく伝わるデザインのカギは「余白」にあり
街中には屋外看板や交通広告、デジタルサイネージなどさまざまな広告が溢れています。広告のデザインにおいて重要なのは「瞬時に人の注目を集め、メッセージを的確に伝えること」です。そのためには読みやすいフォント・配色で視認性を高めたり、伝えたいことを絞って適切な情報量でアプローチしたりなど、さまざまな工夫を凝らす必要があります。
そうしたデザインをより良くするための方法の一つに「行間への意識」があります。行間とは、文章の行と行の間隔のこと。行間を適切にとることで余白が生まれ、文字の読みやすさや内容の理解につながります。
例えば以下の図を見比べて考えてみましょう。
AとB、どちらの方が読みやすいと感じますか?恐らく多くの人がB と答えるのではないでしょうか。Aは果物の名前同士の余白が狭いため、縦の3文字を一括りとして読み違えてしまう可能性があります。Bは果物の名前同士の余白が広くとられているため、横の3文字で一括りだということが一目で分かります。
たとえ構成する情報量や文字の大きさが同じであっても、「行間」への意識の差で印象は大きく変わります。文字同士の余白が整ったデザインは人の目を引くデザインづくりの第一歩です。この意識はデザイン制作だけでなく、ノートへの記録やプレゼン資料の作成など普段の生活にも役立つヒントとなるでしょう。