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今あらためてキャラクターに注目が集まっている!というお話。
キャラクターと言っても、思い浮かぶイメージは様々ですね。有名なアニメキャラクターや、ご当地系、あるいはCM等のイメージキャラクター(=タレント)まで幅広いわけですが、ここでは、企業活動に関連したキャラクターに絞ってのお話です。コロナ禍をきっかけに、企業の顧客接点のあり方やプロモーションの手法も大きく変化してきたのはご承知の通りですが、そこであらためて注目されているのがキャラクターです。
少し思い浮かべるだけでも、世の中に存在する企業活動関連のキャラクターは相当な数です。朝食をとるためにシリアルの箱を取り出した時、昼休みにスマホでSNSをチェックしている時、会社帰りに駅前のポスターの前を通り過ぎる時等、意識しなくてもあらゆる場所で出くわします。自身の経験を考えてみても、ふと気づくと気になるキャラクターができて、何度か見かけるうちにさらに気になり、「そうかここのイメージキャラクターだったのか」と認知できると、共感が次のステージへと移るのがわかります。いったん好きになると、キャラクターきっかけでその企業のサービスが気になり始め、これまで全く縁のなかったECサイトを訪れることになった、というのはまさに新規顧客獲得のシナリオの流れですね。
ここで整理しておきましょう。企業活動に関連するキャラクターというのも、目的や活用方法によっていくつか分類できます。その主なものは、①ブランドやサービスを象徴するキャラクター ②SNSでのコミュニケーション目的のキャラクター ③いわゆるチャットボットとしてのキャラクター です。身近でわかりやすい、これら3つの代表例について解説していきます。
①ブランドやサービスを象徴するキャラクター
オリジナルキャラクターの活用方法としては、定番パターンとも言えるのがこちら。ブランドイメージをそのまま背負うようなキャラクターは、食品メーカー等でよく見受けられますね。有名即席麵のかわいいキャラクターは、ライセンスで文具・雑貨として商品化されて、元の商品から飛び出してさらに人気になっている現象も。もっと小規模でも、地方の乳業メーカーが自社イベント用につくったグッズが好評で、文具・雑貨の商品化に至ってご当地土産になった例もあります。キャラクターが親しまれることで、商品イメージを押し上げ愛され続ける、という好循環を生み出します。
②SNSでのコミュニケーション目的のキャラクター
顧客との心理的距離を近づけてファン化を促す手法として、SNSが活用されるのもすっかり定着してきました。成功例の中には、オリジナルキャラクターが設定され、擬人化されてコミュニケーションの最前線に登場するケースも少なくありません。新規顧客獲得のきっかけとしてスタンプのダウンロードも、今や常套手段です。また、コロナ禍という特殊な事情のもと、既に広く認知済みのキャラクターが、マスクをつけて登場するようなパターンも心理面での効果が大きいですね。親しみのあるキャラクターがコロナ対策をしているビジュアルは、直感的なところでシンパシーを生み出しているのは確実です。
③いわゆるチャットボットとしてのキャラクター
カスタマー(ユーザー)サポート、マーケティング、いずれの目的においても、チャットボットの導入がじわじわ増加中。カスタマーサポートと言えば即電話、という時代はもう終わりに近付いています。人が対応していたことを自動化する仕組みとして、コンビニやスーパー、携帯電話会社、病院等でも導入されつつあります。様々な質問に対応可能ですが、パターンで答える仕組み上、人間的な温かみに欠ける部分を補うため、キャラクター化している例も多いですね。親しみを持ってもらい、認知度を高めるのに効果的です。
このように、「サービス」という形のないものを「見える化」してわかりやすくする意味でもキャラクター活用の意味は大きいわけですが、今後は顧客との接点にとどまらず、社内の情報共有やコミュニケーションにも活用する際にも有効かもしれません。働き方改革や社会全体の価値感の変化に伴って、より効率よく働く方法を模索する中で、社内のナレッジ共有にチャットボットのキャラクターが一役買ってくれそうな気がします。
<フジプラス:キャラクター制作>
https://fujiplus.jp/services/creative/character-design.html