依頼内容 夏のハワイ旅行キャンペーンバナー目 的 申込者数を増やしたいクライアントの要望①いろんな色を使ってカラフルに②支給したコピーを使って欲しい③20%オフを強調したいBefore・ 全部を目立たせようとした 結果、情報が埋もれている・ターゲット層を意識していないAfter・何を伝えたいか一目で分かる・ ターゲット層である 20代女性にマッチした デザインになっている対話せずに進めたデザイン対話ありで進めたデザインるのがどうしても苦手」という方は、自分の中のイメージに近いデザインを参考資料として集めておき、打合せの際に共有するというのもおすすめです。 もし、ことばの解釈や認識にズレがある状態で、対話を十分にしないままデザイン制作を進めると一体どのようなことが起きるのか、架空のビジュアルをもとに検証してみましょう。 クライアントからの依頼の概要は「夏のハワイ旅行キャンペーンバナー」、具体的な要望は「いろんな色を使ってカラフルに」「支給したコピーを使って欲しい」「20%オフを強調したい」の3点であると仮定します。この情報を受け取り、そこから対話をしないまま制作したデザインがBefore、対話を重ねてから制作したデザインがAfterです。 Beforeは、クライアントの要望をデザイナーが資料の文面のみで解釈して進めています。要望通りカラフルな色合いで、支給されたコピーも全てきっちり入っている状態ですが、全体的に情報量が多くてまとまりがないため、何を伝えたいのかもはっきりしない印象です。 対してAfterは、資料から得た情報をデザイナーが自分なりに解釈したうえで、クライアントと対話し、深堀してから制作したものです。「いろんな色を使って欲しい」というクライアントの当初の要望は、対話によって「20代女性に刺さる楽しげで華やかな雰囲気にしたい」が本意であると分かり、デザイナーはイラストや写真を加えるというデザイン的判断をとることができました。コピーも、クライアント支給の文字数をそのままデザインに落とし込むと情報量が多く伝わりづらい、と認識を予め擦り合わせられたため、実際の制作時には情報を取捨選択してすっきり見せることができました。 文面からだけでは汲み取れない意図や情報が対話で浮き彫りになることで、「それなら当初とは違うけどこっちの方向で進めよう」と、デザインを洗練させていくことができますよね。あくまで一例であり、この方法が正解というわけではありませんが、大事なのは対話でのブラッシュアップを重ねてデザインの解像度を高めていくことです。こうした過程を経て、ビジュアル面におけるクオリティだけでなく、「売上の向上」や「認知度の拡大」といったデザインの本来の目的である「課題解決」を叶えるデザインが生まれます。 「いいデザイン」づくりは、クライアントとデザイナーの双方がそれぞれの立場で話し合いを重ねることで生まれるコミュニケーションから始まります。何気ない一言や些細な疑問をきっかけに話が広がり、ありそうでなかった発想に近づいた…というように、根底にある「課題」を双方が正しく捉えた状態で重ねた対話は、既存の考えにとらわれないアイデアが生まれるきっかけになるでしょう。こうした柔軟な発想で調整したデザインが人の心を動かし、行動を起こすきっかけになり、「商品が売れる」「サービスの利用者が増える」といった目的の達成に繋がるのです。(株式会社フジプラス) 11Idea4U vol.702024 Summer資料BeforeAfterひとつ。■ 「いいデザイン」を生み出すカギは「良質な対話」にある。■ 対話を重ね、柔軟な発想で作り上げたデザインが人の心を動かし、課題解決に繋がる。架空のビジュアルを例に考える終わりにまとめ■ デザインとは課題解決のための手段の
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