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Idea4U vol.693名阪食品株式会社 代表取締役社長 清水克能氏食べて得られる脳への刺激にも注目。本来の食材の形があるものを食べると目の輝きが違いました。再形成でなく、元の形のまま柔らかくできないか、日本中の会社を探し回りましたが見つからず、自社で研究開発をスタートします。現場から知見を得ていたからこそ、可能性を信じて踏み切れま した。最初は茨の道でしたが、3年ほどで成果が出始め、世のため人のための技術だとの思いに背中を押されて突き進みま した。ただし、スペックに寄りすぎて顧客目線を忘れ、良いはずの商品も売れず、商品企画のやり直しも経験。どう魅せるか、のプロモーションも重要でした。地域への恩返しというところから、もともとあった新しいものにチャレンジする精神のDNAが加わって、ここまで来たような気がします。 今後目指す方向性、未来展望等について 「いい会社」を作りたい、というのが最終目標です。「良い会社」でなく「いい会社」です。これは私の定義ですが、「良い会社」は、売上、利益、品質など数字的、スペック的な話。「いい会社」は、周りから「いい会社ですね」と言ってもらえる会社のことです。 私が、「何年までに『いい会社』にします」と発信しなくてはならないのですが、それには会社の継続が欠かせません。せっかくなら良い状態で継続できる会社でありたいと常々思っているので、実現のためには、お客様に必要とされるサービスや商品を提供し続けることです。具体的には、 ハイブリッドスタイルをさらに進化させる技術の向上や、繰り返しになりますが、 お客様の今まさに起きている状態をマネジメントすることで自分たちが戦うべき市場を決めること。経営層の背中は常に見られているので、部下が間違ったらそれはりも時間はきっちり守り、意見の言いやすさが最優先です。私も参加はしますが、自主性を育てるためにも、最後まで発言しません し、数字は一切言いません。質のないところに成果の量はない、という考え方です。最初から数字を言うと、数字を上げることだけ考えるようになりますから。良い施策でお客様に満足していただき、結果としてついてくる数字のほうを浸透させたいのです。社内では、「ゆっくり成長していこう」「量より質だ」と繰り返しています。あとは、心理的安全性。ここが保障されないと、CRMレポ―トにも本当のことは書かないでしょう。ツールを使った分析と、現場感覚を照らし合わせ、会社が成長できる方法を選びながら、なかなか追いつけない仲間にも寄り添って一緒に成長していくのが理想なんです。 「そふまる」(※資料2参照)という介護食の新事業誕生に至った背景は主に二つ。一つ は、2005年ぐらいまで、ミキサー食(※B)や再形成食(※C)の改良に取り組んだがうまくいかなかったこと。もう一つは、介護保険制度が始まった2000年以降、地元自治体から高齢者向け施設開設のご要望をいただき、地域への恩返しとして動いたことです。2000年時点の高齢化率は17.4%。2023年には29.1%ですが、当時からもう急速な進行予測が出ていたので、2003年には新たに社会福祉法人を設立しました。2005年に、社会福祉法人 清光会「秀華苑」など介護施設を2軒オープン。こうした施設を作ったことで理解したのは、現場と自分たちの認識とのギャップです。嚥下・咀嚼が困難な方に提供される、食材を細かく刻んだ「きざみ食」は、誤嚥性肺炎につながる危険もある重要課題でした。一方、自分たちの責任です。明確な軸をもっておかないと、ブレた時にブレたことに気付けません。戻すべき「軸」を明確にして、間違った判断をした際にもやり直すために。これは自戒を込めて言っているんですが…。 人材が一番大事ですから、近くの仲間が しんどそうにしていたら、「どうした?」「なんかあった?」と声をかけ合える職場の文化は何より大事です。寄り添うとか、見守るような感覚でもいいんです。これも、「いい会社」の条件だと信じています。 時代に合わせて変化し続けることの本質は、新たな仕組みやツールを導入することで、お客様はもちろん、従業員の信頼関係をさらに深めていくことなのだと理解しました。決してこれまで大切にし続けてきた「軸」を変えることではありません。厳しくもあたたかい目で見守る清水社長が繰り返し熱く語ってくださった「寄り添う」という発想は、ビジネスにとっても不可欠なのだと感じました。(株式会社フジプラス) 資料1資料2株式会社名阪食品については、こちらからご覧いただけます。https://www.meihan-shokuhin.co.jp/い事業分野への挑戦を後押ししている。■給食のエキスパートとして、お客様の思いに寄り添うサービス提案・提供に徹している。食品製造販売事業給食委託事業保育園・高齢者施設・病院・一般企業・学校等「そふまる」新しい介護食理念の詳細は、こちらからご覧いただけます。食べることはいきること をキャッチフレーズとして展開する介護食ブランド。独自に研究開発して生まれた、素材の見た目を大切にした美味しい介護食。2024 Spring※A 「守」は型を忠実に守り、「破」は発展させ、「離」は独自のものを確立する3段階。※B 咀嚼や嚥下機能低下に配慮したペースト状の食事※C 同じく咀嚼や嚥下機能低下に配慮し、素材をなめらかにした後に再度元の形に成形する食事。【参考】総務省統計局https://www.stat.go.jp/data/topics/topi1321.html 新規事業「そふまる」についておわりにまとめ■「軸」がブレないようDXを追求し「顧客満足度=従業員満足度」という思考が基本。■チャレンジ精神を大切にする社風が、新し

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