Idea4U vol.682024 Winter7 2021年4月1日、技術の高さをアピールするエイプリルフールの発表が目立った。 アウトドアグッズの会社がヤドカリ用テントを発表した。日光を90%以上ブロックしてテント内の涼しさを保つ、独自のテクノロジーを採用し、真夏でも干からびずにぐっすり眠れると、アウトドアで生きるヤドカリに快適な家を届けられたと胸を張った。 押し入れなどで使う突っ張り棒のメーカーは、突っ張り棒が棒高跳び競技のバーに採用されたとツイッターで発表。 端にあるネジ式のグリップを回して固定するジャッキ式突っ張り棒は、両端の壁に圧力をかけるためかなりの重さに耐えられる。その利点を生かして棒高跳び競技のバーに使われることになった。ちょっと触れただけでは落ちないから、選手は失格しないそうだ。 世界有数の自動車用アルミホイールメーカーは、同社史上最軽量の商品が登場と、アルミホイルの発売を告知した。「日々キッチンで繰り広げられる1/1,000秒の戦いを手元から支えます」と意気込みを語る。 パッケージには社名とロゴ、そして「ホイル」と大きく明記され、同社のことを知っている人の笑いを誘う。中身の飛び出しを防止するクルクルストッパーを採用しているから利便性もバッチリだ。3個セットで660円。 これは本当に販売されて、売り切れるほどの人気となった。感まで味わえるサービスに満足して、成約に結びつきやすくなったようだ。■入居者、まちの人たちと田植え 千葉県松戸市にある不動産会社B社は、古民家を再生し、入居者が自由に部屋を改装・リノベーションできる、DIY可能物件として貸し出している。 2012年からB社は元耕作放棄地の田んぼを借りて、入居者や街の人たちと一緒に米作りをしている。春の田植え、秋の稲刈りがイベントになり、地域の人たちのつながりができる。 住宅や店舗を売却したり賃貸したりするだけでなく、食を通じて地域社会のつながりを作ることで住みやすさを実現しようとしている。エイプリルフールで自社の技術をアピール長く住み続ける住宅を、長い視点から考える不動産会社■空き家をホテルにして宿泊体験 家は簡単に買い換えることができ ない。そのため、近所の騒音、住宅としての使い勝手など、購入後に困ることがあってはならない。しかし、数十分間その家を見るだけではわからない。 そこで、デンマークの大手不動産会社A社は、売り物件に宿泊できるサービスを始めた。 希望者は予約すれば、購入を検討している家に宿泊できる。通常の内見と違って時間をかけて家と近隣の環境を見極められる。 ただ泊まれるだけでなく、ベッドシーツやバスタオルなどは清潔なアメニティを用意し、ホテルさながらである。納得いくまで物件を確認し、高級
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