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Idea4U vol.682024 Winter6 不評を逆手に取る動画は人気となった。■アプリゲームのバグを探せ ハンバーガーチェーンのB社がブラジルで参加型キャンペーンを実施した。 同社の公式アプリのゲームにバグを発見した人がSNSで専用ハッシュタグをつけて報告すると特別クーポンがもらえる。 これによって公式アプリの利用促進につながるだけでなく、さらに、プレーヤー周辺で話題になることも狙った。ゲームプレー中の動画をネットで配信するプレーヤーとその視聴者の間でバグは“おいしい”話題になっているからだ。 もちろんバグを発見してもらうことで、ゲームアプリの修正にも役立つ。“一石三鳥”にもなるキャンペーン企画であった。■開けにくいパッケージで動画 日本の菓子メーカーA社が販売するサブレは、5枚ずつ入る小分けパックが開けにくい。 そんな声をヒントにA社はWEB動画を制作した。その内容は「小分けパックを美しく開封できるか選手権」。指先の器用さに自信のある男性と、A社所属のパッケージ開けの女性アスリート(という設定)が対決。「OPEN!」の号令で両者一気にパックを開封。男性選手は勢いをつけすぎてパックが途中でちぎれてしまう。女性アスリートは、袋を横に穏やかに引いて開封し、見事勝利を収めた。 最後は「美しい開け方」をイラスト入りで説明して、動画は終了。プロモーション集客・販促ヒント100選!!視点を変えたハンバーガーチェーンのPR戦略■無料素材画像を提供 素材にこだわるスペインのハンバーガーチェーンA社が、“おいしいハンバーガーといえば当店”というイメージを定着させるために、画像をネットの無料素材として提供することを考えた。 店で提供している全メニューをプロのカメラマンが撮影。照明やアングル、画角など細部にこだわり、全てに細かい修正を施した。 制作された100点以上の写真をストックフォトサービスに掲載したところ、1週間で写真1枚あたりの平均PVは3万5,000、また1,000回以上ダウンロードされた。美味しそうなハンバーガーの写真が店以外のところで人々の目に触れることになった。パッケージを活用したプロモーション動画■新しいビール缶のPR イギリスのクラフトビールメーカーB社が瓶から缶への切り替えを告知するPR動画を制作した。 瓶にQRコードをつけて、特設サイトでビールを飲む時のイメージを募集。集まった回答から、「オレンジでいっぱいのプールに飛び込む」「マッチョなチョコレートアイスクリーム」「とがったブラック・ベリー」といった独特なイメージのアニメーションを制作。その1コマ1コマをビールのラベルにして、約400本のボトルに貼って撮影し、1分間のストップモーションアニメーションを制作した。それぞれビールの風味を視覚的に表現し、最後はポップな缶への切り替えを告知した。

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