資料1パーソナルブランディングという発想に至らないパーソナルブランディングを意識する機会が激増社会人としてスタート自分次第で選択肢が無限に広がる★人生100年時代=「生涯現役」で多様化 企業も個人もブランディングの時代ということで、今回は特に組織の中の個人についての考察を、パーソナルブランディングの考え方のヒントとしてお届けします。企業など組織に属する個人が、組織全体の目的を正しく捉え、組織の一員として担うべき役割を正しく理解し、自分の役割に落とし込んで初めて、組織として適切に機能します。そうした切り口で、各自が個人としてどうブランド構築していくのかが、ますます重要な課題となっています。つまり、組織のメンバーひとり一人が価値を高めていくことが、すなわち強い組織づくりにつながる、という認識が必要となってきます。学び直しやキャリアアップについても、パーソナルブランディングという観点から着目すると、新たな側面として「学び」と「実践」との良い関係性が見えてくる、というお話のご紹介です。 組織に属して働くビジネスパーソンについて考えてみましょう。まず担当業務のスキルは、若手であれば先輩や上司の助言(時にはサポート)を受けながら、日々の対応の中で経験値を高めながらブラッシュアップできます。この段階では、「昨日までできなかったことが今日できるようになった」と成長を実感しやすいですね。ところがある程度経験を積むと、ルーティーン化した業務は「できて当たり前」と捉えられたり、次のステップに進むにあたり次第に会社独自の基準で判断されたりして、客観的な評価が見えにくくなります。そこで、学びのニーズが発生するわけです。 オンライン研修を含め、キャリアパスを意識した専門的な研修のように、社会人向けの「学び」の機会も、進化してい ます。最近では、各大学も大学院が、社会人の「学び」を意識した単科目履修を実施し始めたり、企業が大学と提携して講座を提供するなど、仕事をしているからこそ新たに学ぶ必要に迫られている方向けの動きも盛んです。それが、改めて自分の価値、つまり、どういう立ち位置で仕事を続けていくべきかを考えるきっかけにもなります。まさにリブランディングの発想ですね。 「では、どんな知識を身に付けるべき?」という問いへの答えは単純ではありません。職種や階層にもよりますが、「自分がこの先どうありたいか?」「どういうスタンスで仕事をしていきたいのか?」によって答えも異なります。しかも、「この職種ならこの資格が役立つ」といった「過去の常識」とは違う「新たな認識」に入れ替わりつつある今、自分がどうありたいのか、どういう価値で勝負していきたいのか、こそが重要なポイン トなのです。商材で例えるなら、プロダクトアウト的発想から脱しなくてはいけないのと同じ。設定したゴールからの逆算方式で、どんな「良いこと」を得るためにそこを目指し、たどり着くには何が必要かを抽出します。お気づきの通り、これこそがパーソナルブランディン グの入り口ですね。仮に理想とするロールモデルが見つかった場合(その方のブランド力に惹かれた場合)、その理想像に近付く方法を考えてみるのもひ とつ。もちろん最初から欲張りすぎてはいけませんが、目指すものが可視化されると、必要なこととそうでないことの判断がしやすくなり、理想とする自分の姿が、だんだん具体的に思い描けるようになるはずです。 会社の規模によっても事情は異なるでしょうが、社内一でなくとも、例えば部内や課内といった単位で、「その中での一番を目指す」という姿勢で専門性を極めていくのは、パーソナルブラン・社内研修・OJT・社内で役立つ知識・スキル・終身雇用志向Idea4U vol.67パーソナルブランディング発想へのシフト社会構造や価値観の変化によって、「企業で働く」意味も変わり続けていることを示す比較かつては・・・社会人としてスタート「メインストリート」が用意されている定年退職=区切りが明確・社風・帰属意識・社内人脈・「個」より「組織」2023 Autumn・外部研修・ビジネスパーソンとしての常識力・転職・自分らしさ・学び(留学/大学院/資格取得)現在は・・・・副業・起業・社外ブレーン・「組織」と同じく「個」も尊重8キャリア形成や学び直しで自分自身をリブランディング実践対応から見えた目標を可視化することの意味社内の専門家として知識を深堀りする着眼点事例1企業も個人もブランディングの時代③パーソナルブランディングの成果は「学び」と「実践」の好循環として現れる
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