を配置すると、建物の各フロアの設計が目的に適っているか、使いやすいかなど確認し、建設計画の修正に役立てることができる。 さらに壁面にある巨大スクリーンに建物の完成予想図を投影して、イメージを見ることもできる。 VRのように一人ずつゴーグルをかけて見るものではないから、家族や設計チームなどの関係者が全員で同時に見ながら検討することができる。 設計図を投影するだけなので、模型をいくつも作る必要がなく、複数の階がある建物でも簡単に見ることができる。 実際に床面積が膨大な空港のショッ ピングフロアやレストランフロアも簡単に設計図を確認することができた。 だが、これは立体っぽくに描かれた平面の看板。隅には「3D風看板」と小さく書いてある。3Dでなくても、注目を集めるられるようだ。 この会社はフランチャイズで世界進出を考えている。7Idea4U vol.672023 Autumn■大阪にも“3D”看板があった!? 東京・新宿にも3Dが出現した。ビルの屋上に設置された大型ビジョンに三毛ネコが登場。朝になると起きて、PR動画の合間に通行人に話しかけるように鳴き、夜はあくびをして寝てしまう。その姿がSNSにアップされて話題となった。 だが、3D広告はそれより前、大阪市北区にあったのだ。 バス停の後ろに設置された防虫剤メーカーの企業看板。横幅は20メートル、高さ10メートルほどの真っ赤な長方体で、大きく企業名とロゴが入って いる。その上に書かれた「とび出せ!」の コピーの如く、飛び出て見える。向かい側を走る電車の乗客からも注目された。話題の3D広告がついに日本上陸!■世界中で話題の3D広告 3D映像は専用ゴーグルを装着して見るものだったが、いま裸眼で見られる3Dのデジタルサイネージが話題になっている。 中国の四川省・成都では、ビル壁に取り付けられた超大型ディスプレイから宇宙船やライオンが飛び出すように見える3D映像が通行人の度肝を抜いた。 ロンドンでは日本の自動車会社が川沿いの広場に巨大ディスプレイを設置して、新型SUVの3D映像を映し出した。 画面の奥からSUVが走って来たり、360度回転したりする映像に人々は圧倒された。 実物大の間取りで設計を確認できるサービス 建物の設計ミスが建築後に見つかることは避けたい。だが、図面や模型ではわかりにくい。そこで、プロジェクションマッピングの技術を使って建物の設計図を実物大に投影するサービスを行う会社がオーストラリアに登場した。 施設は大型倉庫のような大きな建物で、広いスペースが広がっている。その天井に2台、四方の壁に4台プロジェクターが設置されている。利用者が建物の設計図のPDFを渡すと、縮尺に従い実際の大きさに拡大して床面にその設計図が投影される。 実物大の間取り図なので、部屋や廊下、共有スペースなどの広さを実感できる。その上に家具や間仕切り壁など
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