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21331株式会社たまゆら 常務執行役員 兼 株式会社ショップたまゆら 代表取締役社長 神口敬之氏 2「Tamayura Athle」ショップ 3環境保全の ため刈り取ったヨシを一部ユニフォームの材料にも活用する活動※ CSV経営 企業が社会のニーズや問題に目を向け課題に取り組むことで社会的価値と経済的価値をともに創造しようというアプローチの経営方法のこと※ 反毛(はんもう) 布をもう一度ワタ状態に戻し、糸の原料を作る技術のこと。株式会社たまゆらについての詳細は、こちらでご覧いただけます。  https://www.tamayura.co.jp/ディングの効果が大きかったですね。ご縁があって積み上げてきたものを地域に認めていただいたからこそのネーミングライツパートナーです。企業として信頼された、という評価の部分が社員とご家族の心に響いたわけですが、それを思うと営業活動にも自信が出る、という良い連鎖があるのも事実です。 オリジナル商品開発において、どれだけSDGsに貢献できているかと言われたら、まだまだだと思っています。ただ、セレクトショップ「Tamayura Athle」の展開を考えた際に、オリジナル商品として「Gush Force」「SUPPACT」というブランドがあるので、せっかくならエコ素材を使い、機能性も重視した低価格のスーツをつくろう!と取り組んだのは好事例となりました。 ビジネス的には、どうすればCSRからCSV経営に変えていけるか、も課題です。CO2削減を反映する素材で商品価格が高いことにご理解いただけるお客様はまだ多くありま せん。だからこそ、良い意味でお客様を巻き込む方法を勧めています。「環境保全活動としてヨシ刈りに参加しませんか?琵琶湖や淀川のヨシを刈ると、トラック一台がこの距離移動で排出するCO2分を削減できるというストーリーができますよ(※1つの例えです)」といった提案です。ユニフォーム全体をヨシ由来の素材にするのはコスト的に難しくても、 一部なら現実的だと思っていただけます。 2022年に開催したサステナブル展を期に、中小企業様からの問合せが増えました。エコ対応ユニフォームを作るにはどうすればいい?エコ商品を紹介してほしい等。営業対応時に、お客様の希望の本質をヒアリングで明らかにし、希望に合うものにしていくわけですが、こちらから参考情報として、ヨシ素材、海洋プラスティック由来のボタン、 反毛(はんもう)等の選択肢も伝えるようにしています。また、お客様(特に社員の方々)を巻き込んでできることを考えるようにしていて、ここは儲けより、人と人を結ぶ信頼構築優先ですね。ちなみに、反毛について補足しておくと、古くなったユニフォームを回収して糸にして軍手に編み上げて自分たちが作業時に使う、といったことも可能 です。こうして、お客様からの相談を受け事情を理解した上で、SDGsへの取り組みのサポートも行っています。ちなみに、自社としては、反毛を圧縮して板状にしてお店の什器の棚板として活用しています。 2023年9月に、UNIFORM EXPO2023として、第3回たまゆらフェスタが開催されます(取材時点では開催前)。当イベントは、ある意味「現在のたまゆらの集大成」であり「これから目指す方向性」を示すもの。メイン会場には作業服メーカー約60社が集結するため、トレンドがひと目でわかります。別フロアにはSDGsに特化した展示スペースも設けました。また、得意先の企業様にも出展いただいているので、ビジネスマッチングの場にもなるんです。お客様がお客様を呼ぶ、というこれもまた人のつながり です。各地域の団体ブースもあるんですが、一企業のイベントに、自治体や経済団体といった各種団体を応援していただいけるのは、ありがたい限りです。 時代が変わり「売り方」のバリエーションが増えても、お客様との接点を大切にするという軸だけは変わりません。根本的な考え方は変えず、時代に合った方法を取り入れ、選択していくのみです。対面での営業手法もいずれは変わっていくはずなので、現在ははBtoC主体のECをBtoBにも広げて、きっちりご満足いただける方法を考えていきたいですね。例えばオンラインでコンシェルジュ対応や、即座の見積もりなど、他分野では 進んでいても、ユニフォーム業界でまだ追いついていないことで、まだまだ模索しながら挑戦すべきことも多いと思ってます。 本社には店舗やショールームも併設され、「しごとぎや」としての誇りあふれるスペースという印象でした。インタビュー後に訪問し、商品のこだわりとして伺った内容もすっと理解できた気がします。「しごとぎ」を求めるお客様の視点でセレクトされた季節商品やオリジナル商品の数々を見て、創業時から受け継がれた、人と人とのつながりを大切にする姿勢を改めて感じました。(株式会社フジプラス) Idea4U vol.672023 Autumnまとめ■ 地域貢献やSDGsを実践することで、イン ナーブランディングへの効果も大きい。■ ユニフォームという特化したアパレル分野での可能性はまだまだ広がっていく。■ 時代が変わっても基本姿勢は変えず、手法 を工夫。「人」を起点に考えることが大切。− オリジナル商品開発や SDGs等に積極的な理由は?− 目指す方向性、未来展望等について お聞かせください。おわりに

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