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Idea4U vol.662023 Summer見えにくい実像加え、結果的に同時進行となりますが、経験してわかったのは、慎重になるほどに、図らずも自らトラップを仕掛けている心境に陥ってしまうこと。(肌感覚思考の穴に落ちそうになる=トラップと 表現)。準備だけで熱量が相当高まり、スタート地点である種の達成感を感じてしまう現象です。 当たり前だと頭では理解できているはずなのに見失いがちなのは、情報発信にしろリアルな行動にしろ、純粋に「アクションとしての入り口(=初動)」でしかない、ということ。具体的反応については、定量データを集めての検証は難しいカテゴリーなので、お客様や取引先、協力会社、さらには家族や友人へのヒアリングも参考に、次になすべきことを仮説として導き出すのも1つの手法 です。「継続は力なり」を実感するためにも、小さなトライを重ねながら、簡単にあきらめないことです。 これはフィクションですが、ありそうな話として引用します。例えば自社のブランディングを話し合う場でのこと。Aさん「当社の強みは◯◯なので、集中●最初から完璧を目指しすぎると、客観的視点を見失ってしまい正しく判断できなくなる。伝えたい層に「認識」「理解」してもらうため、優先すべきことは何か?という軸から離れないことが肝心。的にアピールしよう」、Bさん「◯◯なイメージ刷新を狙って、斬新方法で情報発信しよう」。内容はともかく、2人とも「自社=◯◯」の前提で作った自社像を眺めながら、無難にアイデア出ししているだけです。例えフラットに見ようとしても、在籍年数が多いほどバイアスがかかるため、2人の間ですら解釈に差異が生じているはずです。●外部からの視点で見つめ直し、「実像」を捉え直すつもりで社内中を回って情報収集すると、必ず意外な発見がある。自ら可能性を狭め、誤解の上に自社イメージを構築することだけは避ける。 「最初に会う社員がその会社のイメージになる」と言われた件のように、同じ企業でも、どの部門、さらにはだれと接点があるかで印象も異なります。ただし、コーポレートブランディングの第一歩は、切り口や印象が様々だとしても、その行き着く先で「同じ感覚」「同じ空気感」を漂わせるとができるかどうか です。プロセスや実現する方法や時間軸は違っていても、目指すのは同じだと広く理解していただくことが肝心。 決して自分たちの思い込みによるイメージ像の押しつけではないわけです。 発信した結果、想定と異なるリアクションを得た際に、「こんなふうに受け止められるのか」とがっかりすることもあります。ただ、様々な反応を見て、何が伝わり何が伝わらなかったか、ギャップも含め、次のアクションの根拠にできるのは価値あることです。弊社でもアウターブランディングとしての発信後に、残念な結果であっても「気付き」は大切だと思いました。何しろ行動しなければ、幻想もしくは妄想レベルの「姿」を、自分たちの「実像」だと勘違いしたままですから。そんな誤解を下地にしたマーケティングを実践しても効かないことは、火を見るより明らかです。 繰り返しになりますが、長期スパンで見ることは必須です。ブランディングにおいて短期間で見える成果は稀で、性急に「答え」を求めてはいけま せん。ただし放置するわけではなく、じわじわ染み出す成果を検証し、成果につながる具体案を出し続けることが大前提 です。ブランディングをこれから進めていこうという方にお伝えしたいことがひ とつ。正解の法則も既定路線もないので、組織に属するメンバー全員が自身の役割を理解できるよう工夫しながら、手探りでも前に進むことです。弊社は、「感動」を「つくる」ことを目指しています。全社全員の思い、価値創出の目的、お客様の反応を集めたら、共通項として「感動」がある、という理想形を求めて・・・。(株式会社フジプラス)資料2■成果がはっきり見えないことを言い訳にせず、検証し根拠を探って挑戦し続けることが大事。■コーポレートブランディングは、「外」からの評価によって姿を変えながら進化するもの。コーポレートブランディングの入り口でありがちなこと 準備段階での戸惑い自社分析を進める疑問が追いかけてくるリサーチに時間を要する目的がズレてくる目立つところに集中本質から離れる自己満足なのでは?と気付くカン違いのワナ自社の理想形を想定自社を正しく捉えていないヒアリングでギャップを知る見つめ直す外から見た自社像を知る(※自社での経験も含めまとめたもの)イメージ 9[終わりに]自認している姿が「実像」とは限らないカンちがい事例2まとめ■自社の検証も不十分なまま情報発信しただけでは、ブランディングの実践とは言えない。

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