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14235361ネオン職人の横山氏。今では職人は全国で50人ほどに 2電気グルーヴのツアー会場に展示されるオリジナルネオン 3「宅ネオン展」でネオンアートの新しい魅力と楽しみ方を発信 4穴守稲荷神社に奉納された「鳥居ネオン」。中央上は「サイバーおかん」 5食べ方学会がイベントなどで展示する「シウマイ弁当ネオン」 6ファッションショー「ha | za | ma」の演出でランウェイに光るネオンの玉座-ネオンアートの人気が盛りIdea4U vol.662023 Summerくなり、職人も別の仕事を任されるような状況になりました。そんなとき、自社のCSRの取り組みを模索する中で目をつけたのが、誰にも見向きもされなくなったネオンだったのです。社会貢献事業でネオンサインを寄贈したところ、ネオンの製造工程を見たいという声があがりました。工場見学を開催すると、参加した元プロ野球選手が感銘を受け「この技術を知っていたらプロ野球選手ではなくネオン職人になっていた」と。社員にとっては当たり前だったその技術が、実は価値があるものだと気づいた瞬間でした。ネオンが置かれた現状や背景にあるストーリーも、文化や技術継承という観点で人々の共感を呼ぶのでは、と考え「商業からアートへの再生」を掲げて活動するようになったのです。あるとき、町内の公園のクリスマスイベントで、公園名をアルファベットにかたどったネオンを寄贈し、制作した職人さんが家族を連れて見に行きま した。点灯式で「この町で働いている横山さんという職人さんが作ってくれたネオンです!」とアナウンスされたときの、職人さんの誇らしげな顔は忘れられません。培った技術を枯らさずに新しい価値に転換できれば、モノが再生されるだけでなく、人の生きがいもまた再発生するのだと感じました。 ネオンアートとしては、電気グルーヴというバンドにオリジナルネオンを提供したことから始まり、デザイナー、漫画家、アニメーターなど、多様なアーティストとコラボしてネオンを制作してい ます。昨年末から年明けにかけては、東京タワーで「大ネオン展」を開催し、約 1万5千人が来場しました。 最近は「オフィスアート」のニーズも増えています。ソーシャルゲームの大手企業は、オフィスの全フロアにネオンや壁画などのアートを施しました。コロナでリモートワークになり、オフィスから足が遠のいた社員を何とか呼び戻すために、おしゃれな空間を演出したり、お酒が飲めるバーを設置したり、オフィスに行きたくなる工夫をしているのです。ネオン風のLEDも多いですが、外資系企業や都心の先進的な企業は、積極的にオフィスアートを取り入れています。今度はアートが商業へと発展を始めたのです。 一風変わった使い方も増えています。熱狂的な支持者がいる「サイバーおかん」は、当社が制作したネオンを背負って秋葉原を闊歩しています。ネオンは110年という歴史の中で、ほぼ進化してきません でした。しかし、ネオンを背負って歩くには、バッテリーの充電や電圧制御などの進化が必要でした。ファッションショーでモデルが座る玉座をネオンで作ったときは、感電を防ぐ対策や、巨大な安定機を小型化する工夫が求められました。ネオンは、人との距離が近づくことで技術的な進化を今遂げているのです。 Z世代の若者やマニア層を媒介としてネオンアートを広げていきたいですね。Z世代の多くは本物のネオンを見たことがありません。ネオンアートとして初めて見る彼らは、僕らと全く違う感じ方をします。ガラスの曲線美、質感、ガスの揺らぎ、裏から見た形状が「エモい」「SNS映えする」と、感じ方が新鮮です。マニアの人たちは、マニアならではの視点で魅力を自己流で発信します。そういった人たちに、従来とは違う角度から情報発信してもらうことで、伝統技術が息を吹き返すのです。ネオンにはまる「ネオン沼」という言葉がありますが、家にネオンを置く「宅ネオン」、ネオンの光を浴びる「ネオン浴」など、「新しい概念」がどんどん生まれ広がっています。 荻野氏の活動は前例のないものば かり。従来の広告主とは異なる人たちと、奇想天外とも思える数々のネオン制作に取り組んできました。社内ではこれまで無かった仕事、誰も手を出していない分野だけに理解されるには工夫や努力が必要でした。しかし、荻野氏は、自身の持てるリソースでの活動から、新規引き合いの創出や集客量の証明など、小さな成果を積み上げることでアートへの転換というイノベーションを証明してきたのです。(株式会社フジプラス) アオイネオン株式会社の取り組みについては、こちらでもご覧いただけます。https://aoineon.amebaownd.com/世代を超えた交流から生まれる。■衰退する産業や技術を新しい価値に再生することで、職人の生きがいも再発生する。■情報発信者を巻き込み、SNSでマイブームをムーブメントに発展させる。上がっていますが、どのような活動をされていますか?-ムーブメントをさらに広げていくための今後の展望をお聞かせください。おわりにまとめ■時代の流れにあったビジネスチャンスは、

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