資料1価値を「オン」していくことで、外側から見た「ブランドとしての価値」を高めていくこと。ブランディングと聞いて多くの方がイメージするのはこちら。ブランディングの両側面「価値が内側から漏れ出すのを防ぐ」とも言える、リスク回避のための対策を講じること。マイナス要素を事前に排除する、チェック機能が重要。ブランド価値向上⇒「広めるブランディング」リスクマネジメント=「食い止めるブランディング」 「企業も個人もブランディングの時代って、何の話が始まるんだろう?」と思われた方もいらっしゃるでしょう。意識するかどうかの違いもあるのですが、ビジネス関連のコンテンツで、ブランディングという言葉を聞く機会は、ここ数年で体感的にも増えた気がします。 ブランドという言葉が狭義で解釈されていた頃に比べると、理解も深まったかと思いますが、認知度が上がるに従いどんなルートで知ったかによって解釈がバラつく傾向も。 そこで、このあたりでおさらいが必要だと思いました。今はまさに価値観や社会の変化の渦中にあって、企業も個人も、「自らが達成したい姿=目標」と、外から「こう見られたい姿=イメージ像」をすり合わせすべく四苦八苦している状況です。自社のブランディングで明らかになったことも合わせて、ブランディングのあり方について振り返ってみます。 タイトルには課題をわかりやすくするため「個人も」と表現していて、もち ろん事実ですが、ここでの話題の中心は企業のブランディングです。そこには、企業そのものに関わるコーポレート・ブ ランディングと、提供する商品・サービスに関わるプロダクト・ブランディングがあるのはご承知の通り。私たちが自社のブランディングに着手したことで、お客様へのご提案に際しても、直接的な課題のみならず、「土台」部分まで丁寧に情報を掘り下げる必要性を再認識しました。弊社のビジネス領域としてコンテンツ作成もありますが、最終形が紙のツールだったり、オンライン上だったり、ひとつではありません。別軸で言えば、会社案内やコーポレートサイトのようにコーポレート・ブランディング関連もあれば、製品カタログや特定商品のランディングページのようなプロダクト・ブランディング関連もあります。そのいずれにも、「土台」の把握が欠かせません。お客様から具体的な意向を確認するのは大前提ですが、それだけでは不十分。客観的分析のため、企業としての存在理由や「こうありたい」全般を正しく理解し、そこを軸に提案しない限り、お客様に寄り添っているとは言えないのです。 別の観点からの話もひとつ。以前は「ブランディングの意義は、外部(世の中全般)に向けて情報発信して自らを表現し(「看板」をつくる)、外側から価値を象徴するイメージとして受けとめてもらうこと」だと思っていました。間違いではありませんが、今では、価値をプラスする部分だけでなく、マイナスとなり得る情報発信を限りなくゼロに抑え価値を維持するという、もう一つの方向からのマネジメントの重要性も実感してい 一般的な事例 ※わかりやすいサンプルとして提示● 会社のイメージアップを狙った 会社案内等のツールリニューアル● ブランドコンセプトを表現する動画を コーポレートサイトで発信● 環境配慮のモノづくりが注目されて メディア取材を受けるIdea4U vol.65ます。いくら価値をプラスしていっても、マイナス要素が漏れ続けていては、ブランド価値全体を高めるどころか、いつかトータルでマイナス状態に行きつき ます。つまり、ブランド損失です。しかも、価値の構築には長い時間とエネルギーを要しますが、失う時は、まさに一瞬!それだけに、企業として公式に情報発信する際のコンプライアンス絡みの基準設定は必須です。さらに、社員個人のSNS上の投稿等も、社名がわかる状態なら、「飛び火して炎上」の可能性も。こうした事態も事前の対策次第では防げるので、社員に対するリテラシーの啓蒙がいかに大切かわかるはずです。マイナスを食い止めるマネジメントも合わせて実施、が鉄則です。 さすがにこの言葉通りの質問ではないにしろ、営業的な発想と切り離せない場合は、この考え方に陥りがちです。マーケティングと相互に影響し合うことは確かですので、対立軸的に捉えない一般的な事例 ※わかりやすいサンプルとして提示● 公式サイトに掲載するコンテンツの 整合性確認(事実関係・表現)● カタログ掲載のブランドロゴが CI規定に合致しているか確認● 商品のランディングページデザインに関する トーン&マナー確認2023 Spring企画提案のベースにもブランディング発想は必須 リスクマネジメントも意識すべき大切な視点 8ブランディングで売り上げが上がるの?聞かれがちな質問例1企業も個人もブランディングの時代①「ブランディングって何のため?」その疑問を身近な視点から紐解く!
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