Idea4U vol.642023 Winter7ス利用に繋がるようなものだった。 短時間の動画で簡潔に伝えることも効果があるようだ。■動画に看板を合成 チェコの自動車メーカーS社はフラン スの市場のシェアで他社に大きく水を開けられている。知名度アップを考えたS社は、自動車の購入を考える人の80%がYouTubeのレビュー動画を参考にすることに目をつけた。 同社は自動車のレビューをしているユーチューバーの同意の下、すでに公開されている人気車種のレビュー動画に同社の新型車の看板を合成してアップロードし直した。他社のクルマを紹介する動画を見ると、道路沿いやカーブにS社の新型車種の看板が立っていて、嫌でも視聴者の目に入る。検索対象にすらならなかったが、関心を持ってもらうことに成功したようだ。■短時間動画で簡単に説明 パソコンやスマートフォンの周辺機器メーカーE社は、Twitterでの商品紹介に動画をつけたことで、インプレッション が1.2倍、エンゲージメントは1.7倍、エンゲージメント率は1.4倍になった。 しかし、20~30秒の説明動画をつけても、あまり効果がない。 そこで、タブレット用タッチペンの交換ペン先のPRでは、商品の説明に加えて、4秒ほどの動画をつけた。すると、動画を見たユーザーから値段を問い合わせるコメントやリプライが多くなり、1999件のリツイート、2800件を超える 「いいね」がついた。予算の課題もクリア SNSで知名度UP大作戦■動画投稿でもう一本プレゼント 南米エクアドルでビール会社がフルーツフレーバーの炭酸アルコール飲料を発売したが、予算の都合でインフルエンサーを起用できない。そこで同社はInstagramの一般ユーザーにPRを呼びかけた。 参加方法はInstagramのストーリーズに新商品の写真を投稿するだけ。謝礼としてもれなく同じ商品を1つプレゼントした。 17日間のキャンペーン期間で、インスタグラム上のポジティブセンティメントは84%を記録。さらに売り上げも297%増えた。一般人を巻き込むことで、認知度だけでなく売り上げも大きく増加させることに成功できた。アニメや短時間動画をプロモーションに活用■伝わりやすいアニメ動画 家族介護支援サービスを行うD社は、病院への付き添い、家事、介護などの一般向けサービスをPRするために動画を制作した。 動画は家庭で介護する人たちが直面する悩みを取り上げ、D社のサービス内容を説明して利用シーンの紹介する内容だが、実写はリアルすぎたり、わざとらしくなったりして視聴者に伝わりにくい。 そこで動画をアニメにしたところ、わかりやすく親しみやすいイメージで提示することができた。 その動画をD社のサイトに掲載したところ、電話・メールなどでの問合せ件数が前月比で倍増した。多くはサービ
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