キーワードのひとつ、感動の文字を印象的に配置した1シーン「つくる」は「創る」と「作る」と「造る」からできている!というメッセージブランドムービー解説(2021年12月〜2022年4月)完全内製による制作フロー締めくくりのコピーは、「感動のつくり方は無限大」。お客様に対して様々な「つくる」を提供する私たちの姿勢と可能性を表現したもの。ブランドムービーはこちらから!ことを活かし、連携しながら進めていく中で、いろんな「つくる」を担っているのだと気付かされた。 対話の中で明らかになったのは、営業や企画デザイン、工場の生産現場などはまだ理解しやすいほうだったということ。「つくる」に対して理解しきれないメンバーに対しては、具体的に言及して理解度を揃えていきました。例えば管理部門がつくっているのは、会社としての信用・信頼だと説明すると腑に落ちる、というような繰り返しです。これによって、全社全部署のだれもが、なんらかを「つくる」ことに携わっているという共通認識を持つに至り、これこそブ ランドムービーで表現すべきことだと納得できたわけです。 「感動」を「つくる」をどう伝えるべきか、制作部門の中から数名のプロジェクトメンバーを招集し、アイデアラッシュを中心とした会議を実施しました。目的を再確認した上で、さらなる活用方法のアイデアなどを語り合ううちに、表現すべきものの優先順位や、強弱はもちろん、展開シナリオのイメージが固まっていきました。長さは90秒程度を●自己完結できるスタイルの仕事は少なく、部門間で協力することで最大のパフォーマンスを生み出す仕事が中心である限り、各所が担う「つくる」ものを正しく知ることも大切。目安にスタート。キーワードから発想するキービジュアル、フジプラスブランドのCI・VIを意識したトーン&マナー、そこに流れる音の演出。そこでまず絵コンテで概要を確認し、続いてサンプル的に構成し、確認しつつ進めました。●リアリティを必要とするため実際に撮影するパーツと、イメージ優先で動画素材を使用するパーツを組み合わせながらも、さまざま効果を交えて編集する段階で、いろんな意見が出て苦労した。 まず、自己満足になってないか?の検証を繰り返し行いました。コーポレートサイトのトップでリピートする看板ムービーということは、「はじめまして」だったり、「改めてご挨拶しますね」の位置付けです。自己紹介としてふさわしい空気感、というのも必要で、過剰すぎる熱量や、ポエティックで曖昧な表現は適切ではありません。動画の切り替わりや文字が流れるスピードの1秒単位の調整やコピーの手直しも何度か行い、より多くの人に伝わる工夫を重ねたわけです。勝手に発信しておしまい、というものではなく、ブランドイメージをつくっていくための大切なメッセージなので。 こんなふうに、リアルな「奮闘記」的な記録を読んでいただくと、もっと遠いところにあったはずのブランディングという考え方そのものが、身近なものに感じられたのではないでしょうか。今や動画は欠かせないコンテンツになっていますが、何のための動画か、で考え方も作り方も全く変わってくるのは言うまでもないですね。会社の自己紹介的な意図もあって、コーポレートサイトのトップで流しているブランドムービーですが、実はいろんな活用方法があります。営業活動の際、対面の場合は挨拶の後に目の前で直接、オンラインでも同じような流れで画面共有して見ていただけます。弊社主催のウェビナーの冒頭説明にも対応できますし、展示会出展時には、ブースのモニターで流すことでCI・VIを意識した空間を演出できます。また、メールの署名欄にリンクを貼れば、送った先の方に見ていただきやすいなど、まだまだアイデア次第で展開が広がります。ブランドムービーが完成したことで、社内でも「これが私たちだ!」と確信をもって言えるようになったのは大きな変化でした。同時に、お客様はもちろん、これからお客様になっていただく方々、さらには世の中全般の方々に、「これが私たちです!」と胸を張って言えるのは、ブランディング施策の中でも大きな一歩でした。いかがですか?ブランディングもやり方次第で、社内でも対外的にも、自信を持って説明できるようになるということで、参考になればと思います。(株式会社フジプラス)9Idea4U vol.632022 Autumn資料2■ 対話により見つかった課題は、対話の中で解決しながら、伝えるべきメッセージに反映した。■ ブランドムービーの存在意義として、社外への発信力と共に社内での理解・浸透も外せない。2nd STEP[終わりに]まとめ■ 自らを見つめ直し客観視できて初めて、 優先すべき施策が何なのか正しく判断できる。
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