自分たちは何を目指して仕事をしているのか?という課題と向き合った。ブランドムービーで表現すべきことブランディング・ミーティング所属部署や役割によって見え方も違うということが明確になったが…。各自が様々な「つくる」を担っているからこそ、「感動」を「つくる」に共感できる。資料1 会議内で出てきた要素を整理(2021年6月〜2021年11月)「感動」を「つくる」の具体化言語化によって得た納得感 前回は、インナーブランディングについて、「できることから始める」という意識を忘れず、「こうしていこう」「こうなったらいいのでは?」との思いをきっかけに、自らを知る動きを進めた話をお伝えしました。いろんな人を巻き込みながら、『STORY BOOK』という手に取れるツールとして具体化したことで、目指すべきものを明確化するプロセスでもありました。今回は、そうした一連の対話の中で、フジプラスブラン ドを表現する方法として、ブランドムービー制作という流れに至ったお話です。コンテンツとしては、インナーブランディングとアウターブランディングのミックス型のような捉え方です。働く自分たちが正しく受け止め理解できているからこそ、広く世の中にも正しく発信していける、という根本を見つめながら、社内で全て企画制作を行ったプロセスを、順番にご紹介いたします。 お客様に対して、客観的に情報分析をして課題抽出等を行うのは、仕事の一つとして当たり前のようにしてきた私たちですが、例によってブランディングに関するオンラインミーティング(※以下、便宜上、単純にミーティングと表記します)での発見のひとつが、「自分たちのことは、確信をもって語れない」という問題でした。そんなことあり?と思いますよね。ただ、ちょっと考えてみましょう。全く予備知識のない方に、「会社の内容を、わかりやすく3分で説明してください」と言われたら、自信たっぷりにのぞめる方は少数派ではないでしょうか。そうなのです。自分の日常的な業務のことはいくらでも話せても、会社全体となると、極端な話、所属する部署、役割、役職等で10人が10通りの説明となる可能性もあり、全く違う会社の話のように聞こえるかもしれませんね。だからこそまずは自分たちが正しく語れるようになることが必要で、目を向ける機会がなかったため抜け落ちていたところが、情報発信不足の原因だったのでは?との見解に至りました。 今私たちが目指すものや、仕事にのぞむ姿勢を社外に発信するにあたって個人差が出る方法ではいけません。常に同質な情報を届けたいと考えると、「知ってもらいたいフジプラスの特長」を明確に表現し、「これぞフジプラス」とご理解いただくのに適したコンテンツをつくるのがまずひとつ。もうひとつが、発信にかける労力を必要とせず、継続的に発信できる、ということ。この条件に当てはまるのは、もうおわかりの通り「動画」でしょう。視覚情報の中でも、届けることのできる情報量が圧倒的に大きいことが最大のメリットです。ただし「動画」の範囲も広いため、社内において(これからつくる)「動画」のイメージ共有にも時間を割き、ミーティングでの対話の中で、「だれに向けて、何を伝えるための動画なのか?」を徹底して考えました。並行して進めていた「フジプラスは◯◯(な)会社」の◯◯に該当する部分を考える議論では、いわゆるドメイン(独自の活動領域)を「感動」を「つくる」会社であると再認識できたことで、表現すべき柱(メッセージの基軸)となりました。よって、まずつくるべき動画は、広く世の中に存在を知っていただくための、コーポレートサイトのトップページを飾るブランドムービーだと結論付けたわけです。(下記資料1参照) ミーティングでは、参加者が自社への思いを持ち寄り、「もっと知ってほしい部分」や「自慢できるところ」を紐解く中で、所属部署は違っても最終的にお客様の「感動」につなげる意識は明確だったため、「感動」にたどり着くプロセスを表現すべきとの方向付けは比較的スムーズ。一方、「つくる」の整理には、少々時間を要した。複数回にわたり活発な議論を重ね、個々人の得意な8Idea4U vol.632022 Autumn自分たちのことは見えにくい情報発信が足りない原因は? 効果的かつ継続的に伝えたいフジプラスブランドの軸とは? 1st STEP「 感動 」を「 つくる 」のビジュアル化作戦自らを知ると見えてくる未来のシナリオ②何をどう発信すべきかを追求する実録!フジプラス式ブランドムービー制作
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