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ヤフーヘルスケアにて遺伝子検査サービスに従事し、Health Data Labビジネス開発や研究開発をリード。「ガイアの夜明け」等メディアの取り上げ多数。株式会社Zene取締役 有地正太 氏 Zeneのゲノム解析サービスの概要及びフロー組合員の健康管理をサポート・特定保健指導実施率アップ検査を受けたいと思うのは、健康意識が高い方だけで、全体から見ると少数派です。ただし、日本の健康課題と向き合うには、健康への関心が低い多数派への訴求が重要で、ここで四苦八苦してきたそうです。「だからこそ、検査結果レポートは、紙への印刷という形にこだわります。当然ウェブページも用意しますが、ログインして結果を見るのは健康意識が高い方だけ。郵送で手元に届き開くだけで結果がわかることが必要なのです。『手ざわり感』も大事。無関心層にも、ちゃんと結果を見ていただいてこそですので」。検査結果は、統計学的に正しい情報として、特定疾患のなりやすさも具体的に示されてレポートとして手元に届くのですが、デザイン面の責任者によると「皆さんにとってハードルが高いゲノム情報を、どうわかりやすく伝えるかが常に課題。曖昧に優しく言い過ぎると、危機感につながらず対応への動きが鈍くなるので、多少は背中を押す表現で正しく伝えたいですね」ということだそうです。 健康保険組合サイドからは、「郵送してくれるのか?」「結果を見てもらう仕組みをどう作るのか?」との確認が多い中、印刷されて手元に届くレポートは決め手になるようです。特に、「遺伝子情報の取り扱いは大丈夫?」「健康保険組合として組合員個人の情報を受け取らないといけない?」等、管理に関する確認が多いようです。「原則、ゲノム情報は社外に出さないポリシーなので、情報が目に触れる可能性があるとすれば、協力先のゲノム解析事業者と印刷事業者の2か所のみ。前者には、唾液からのDNA抽出、後者には、個々人の住所とリスクに関する結果を含む印刷レポート をお願いしていることを伝えます。これらは現状では外に出さざるを得ず、きちんとした体制を構築できている協力会社であると説明をしています」。と強調されま した。情報管理に関する懸念が一番の壁ですが、「協力会社のセキュリティは大丈夫なのか?」という声に対して、事業所の監査を行い、情報が一切外に出ない環境である確認もしていることを伝え、納得を得ているそうです。 未来展望に関しては、まず乳がんを例に語っていただきました。乳がんは発症ピークが30代後半と、がんの中では珍しく早いのが特徴です。将来的には、年齢と実際の遺伝的リスクを掛け合わせ、5年発症率を出すのが目標とのこと。かかりやすいピーク年齢がある病気には、「この年齢が最も発症率が高い」との精緻情報が重要なのです。また、「遺伝子情報自体は、一生変わりません。何歳で検査しても活かせるのがメリットです。働く世代の中で20〜40代は疾患リスクが低めですが、未来投資として検査を受ける世代、50代は、病気リスクが高まるタイミングなので受けるべき世代、といった事実も発信しなくてはと思っています」とも。 あらゆるものが遺伝子の影響を受けているだけに、健康課題解決に際し、どの疾患にフォーカスすべきか、さらに解析結果をどう発信すればリスクに対する行動変容につながるかが次なる課題です。大学との共同研究も現在2つの大学で継続中。神奈川県立福祉大学とは、検査を受けた方のゲノム情報を活用し(本人同意の上)、AI予測精度のアップを目指すもの、東京大学とは、日本人の祖先と現代人でのゲノム構成成分解析という健康施策とは別分野での研究を行っています。AIもそうですが、ITの技術が発展すると、様々な分野への応用が可能になります。こうした世の中の変化も追い風となり、ゲノムをよりよく普及できる社会の素地が整ってきたのも事実です。 「ゲノムを、当たり前のように使える社会にしたいですね。もちろん、安全安心、セキュリティ全て込みの話です。アレルギーの出やすい食品や不足しがちな栄養素も遺伝的影響があると言われているので、食品アレルギー情報のパーソナライズもやっていきたい。本人の体質に関するものは、あまねく遺伝子が影響を及ぼしています。ゲノム情報は、人生に様々な影響を及ぼすものの、十分に活用されておらず、まだ伸びしろがあります。明らかになればプラスになることも多いので、『ゲノムをより身近に、ゲノムを当たり前の世界に』とのビジョンを掲げ、より良く使われる社会にしたいと思っています」と語る有地氏の明るい表情が、未来の可能性を象徴しているかのようでした。(株式会社フジプラス) 3Idea4U vol.63喫煙① ゲノム解析で自分が将来 なりやすい病気を知る2022 Autumn日常的なアルコール摂取運動不足②生活習慣を見直すフジプラスは、パーソナライズされた情報を発信するパートナーとして、検査結果レポート印刷・発送をサポートしています。株式会社Zeneについては、こちらからご覧いただけます。https://www.zene.co.jp/ことができるプロダクトを提供。■ 個人向け分析レポートで健康意識を高め、日本の健康課題を解決に導く。■ 将来的には、セキュリティを前提にゲノムを当たり前に使える社会が理想。禁煙適度な運動バランスのとれた食事③行動変容安全安心のセキュリティを大前提としてゲノムを当たり前のように使える社会へまとめ■ 高精度なゲノム解析で、疾病リスクを知る

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