Idea4U vol.612022 Spring9なのか十分検討した?思い込んでいないか?一定期間定期的に読んでもらうための対策を実践したか?連続して投稿したか?ブログを読んでもらえない場合の確認Pointだれに向けた発信文章力のせいだとすでにかなり古くないか?そうは言っても反応があるはずと思ってない?紙DMの反応が思わしくない場合の確認Point送付リストの情報が1度の送付に求める成果が期待過多では?実情に見合った実施シナリオになっている?らわれてしまった事例から、有効な考え方をおさらいしておきましょう。 小規模の商社に勤務するAさん。営業部メンバーで話し合い、マーケティング戦略として「まず自分たちで出来ることからやってみよう」と検討した結果、「プロじゃなくても大丈夫!ブログで大成功」といった情報を参考にブログをスタート。部内で一番文章が得意なAさんが任され、何回か投稿したも のの、アクセスもほぼなく自信喪失。成功事例を参考に文章を書いているのに、何がいけないのかと自問自答。さっさと諦めてほかの対策をすべきでは?と弱音を吐き始めている。 (※わかりやすく伝えるためのフィクション です。以下同様。) 「読んでもらえない=文章力がない」とは限らないので、早合点しないことです。いくつか要因があるはずですが、その前に「発信すれば何か反応があるはず」という発想とサヨナラしましょう。一定数コンテンツが出揃うまでは、検索でそう簡単に引っかからないと肝に銘じること。想定ターゲットにふさわしい内容か?目的に適したトーン(文体も大事)か?など仲間の意見を取り入れながら確認・検証し、ああでもない、こうでもない!を●「コンテンツを公開すれば読ん でもらえる」は幻想。すぐに結果が出るという過度の期待、思い込み、誤解は禁物。やり切る前に諦めるのもNG!まずは、コツコツ投稿し続けコンテンツ数を増やすことに集中する。繰り返し、自分たちの答えを探し求める歩みを止めないことです。 メーカー勤務のBさんの発案で、「顧客との接点拡充のため、紙DMを送ろう」ということに。ここ数年、メーリングリスト宛てのメール配信のみだったため、別アプローチを考えた結果でした。ただし若手のBさんはDM送付対応経験がなく、上司の助言通り過去のリストに掲載されている全員宛てに、同じ内容で送る一番シンプルな方法で実施。「DMを送ればある程度成果が出るはず」という誤解(情報・理解不足)もあり、目立った反応がない状況に戸惑っている。(※わかりやすく 伝えるためのフィクションです。以下同様。)●一般的なDMのレスポンス率を 知り、そんなに低いの?と感じるのは担当初心者あるある。さらに「数年ぶりのDM=リストが古い」ため、1回完結の企画はそもそも難 しい。段階的対応のシナリオが必要。 久々の紙DM送付の成果を期待する気持ちもわかりますが、好条件が重ならない限り奇跡は起きません。リストが古ければ、返送される割合も高くなるので尚更です。 反応が芳しくなく「悲劇」としてとらえている状態は、正しい知識を得ていないがゆえの 誤解。従って、知識を吸収しかつての「常識」をアップデートすれば解決できる問題です。そう簡単には事は運ばない現実を受け止め、リストの精度を高めてから改めてアプローチする等、対処方法はいろいろ考えられる でしょう。 ゴールへの最短距離にこだわりすぎると、判断を誤るという話をしてきましたが、現実でもスマホで調べた近道が、実は急勾配の坂道だったなんて話もあります。ですから時には、遠回りに見える道を進んだとしても、歩みを止めず発見を楽しむこと です。検証しながら、じわじわ答えを導き出せたら万々歳。とにかく最短距離で進むべし!の「思い込み」から脱出し、道なき道をものともしない柔軟な思考を身に付けたら怖いものなしです。変化のスピードも上がる一方の今、日々変わる情報をリアルタイムでチェックしながら、走りながら考えるのが当たり前になっていますよね。 目まぐるしく変化することへの対応を任された時、「お手本」や「バイブル」がないことを嘆くのではなく、過去の知見に自分たちの経験から得た知識をプラスしてたどり着く達成感を想像してワクワクしましょう。正しくもがけば、必ず答えが見つかります。ちなみに、これは決して過去の遺産的な根性論ではありませんので、念のため。段階的に指標を設定し、見える化してやる気を継続させる仕組みを設定したうえで、あきらめずもがくことは大切だ、ということで話を締めくくっておきます。(株式会社フジプラス)常識を疑え!その1常識を疑え!その2イメージ資料1資料2常識を疑え!その1 「ブログを始めたものの読者がほぼゼロでがっかり」 「DMを送ったが反応が薄すぎてがっくり」常識を疑え!その2 [終わりに]まとめ■つい目的達成の最短距離を求めがちだが、「完全なる成功バイブル」など存在しない。■泥くさくてもいい!理論と議論と実践の試行錯誤で、もがきながら答えを見つけ出す。■あきらめない強い思いも、「知識の獲得」「別視点での気付き」による成功のモト。
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