idea4u_vol61
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8常識をアップデート解説過去=課題がシンプル(多くに共通)課 題解 決現在=課題が複雑(多様化・個別化)課 題解 決 連載①では「変化」の受け止め方について、心の動きを起点にいくつかお伝えしま した。今や業種に関わらず、ビジネス展開する上での様々な「変化」に直面しておられる方がほとんどだと思います。そこで今回は、もうひとつ掘り下げる格好で、ビジネス現場で起こりがちな事例を参考に、何か新たな取組みを始めるにあたって、どうしても「お手本」や「バイブル」を求めがちな背景や心理を紐解いていきます。人はだれしも、「こうすればうまくいく!」という最短距離での成功への道を求めてしまうものですが、ここに落とし穴があることも。さらに、「こんな時は、こうすべき」「こういう場合は、こうな るはず」といった、単なる思い込みや誤解、過去の経験による「常識」の記憶が、本来たど り着くべき選択肢への扉を塞いでしまうことだってあります。アップデートが必要な「常識」を検証しながら、必要とされる着眼点や思考方法を中心にお伝えしていきましょう。 まずは想像してみましょう。社内の事案でも、お客様対応でも構いません、何か新たな取組みを任されたとします。ただし、社内で相談できる人がいない内容という前提です。まず思いつくのはネット検索でしょうか。キーワードからヒットした情報を順番に見ていき、コレ!という情報をキープしつつ検索し続け、数を絞り込みじっくり検討。内容にもよりますが、「ベストな方法で一気に進めたい」のが本音でしょうか。予算が十分な場合、専門の会社に外注!という方法もありますが、その選択肢は無しとすると、最も信頼できそうな情報を仮説的に「答え」として設定したくなります。進め方の目途をつけたいし、上司への報告書提出が迫る状況下にあると、書かれている内容が自分たちに当てはまっていると感じがち。思い込みからの錯覚には要注意!また、ベストセラーや評価の高い書籍を読んで安心するパターンもありますよね。時代を超え普遍的事実として支持される内容もありますが、基本概念や土台となる知識の話。鮮度が命の具体的戦術に関しては、現状に合わないことも。「絶対的お手本」を求めるあまり、目の前で起きている事実を見失うことがないよう、目的に合わせた判断基準を持っておくことが重要です。 じゃあどうすればいいの?という話ですが、最小限の労力&最短距離でたどり着くべき!という発想を疑ってみます。「え?効率化や、生産性アップは大切でしょ?」と思った方、ごもっともです。ただこれも、到達目標地点へのマップがあり、経路が見えている場合に限った話。それ以外は、一か八かの賭けのような状態に陥る可能性があるのです。効率的かつスマートな施策は理想ですが、勢いだけで目指してもうまくいかない。必死で下調べ して目標を絞り込み、到達に至るマップを作り上げ、明確な道筋を描いてこそのスマートさだったりします。見える所で効率化できているのは、見えない所で想像以上の努力を積ん でいる成果だと考えるべきかもしれません。 効率を求めすぎると、失敗した時に「言われた通りやったのに」と思いがち。絶対的に正しい答えは絶対にないと承知しつつ何とかなる!と突っ走ったところで、期待した結果が出なくて当然です。環境やタイミングなど条件が違えば、同じようにはいきません。要領よくやろうと意識しすぎてスルーした事柄はなかったか?実情に合わせて調整したか?効率化のつもりが手抜きになってなかったか?振り返って初めて見えてきます。正解もひとつではない前提で、実情を把握しながら課題抽出を行います。「初めて」の何かに臨む際は、新人もベテランも関係なし。等しく謙虚な気持ちで準備が整うかどうかが結果を左右します。ここで、思い込みや誤解の罠にと集中し、まっすぐゴールを目指す!Idea4U vol.61課題の多様化・個別化に対応する時代ノウハウお手本(バイブル)2022 Spring+α情報で参考情報トライ&エラー実践の中で答えを探る!イメージ+α情報でさらなる気付き気付きひたすら集中試行錯誤ついつい「絶対的お手本」を求めがち スマートさだけを求めない!答えはひとつじゃないこれって「常識」?「当たり前」を疑うことで見えてくる②目的達成に最短距離を求めない思考!答えは試行錯誤の向こう側にある

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