Idea4U vol.612022 Spring7通渋滞が発生する。その原因の一つは、道路に名前がついていないこと。 どの道を通っていいかわからなくて道に迷ってしまうドライバーも多いという。 そこにバイクショップのA社が目をつけた。同国で最大規模のユーザー数を誇るカーナビアプリで、約800本ある無名の道に「今なら10%オフのA社のバイクに乗って渋滞を回避しよう」「A社から10%オフのお知らせです」といった名前をつけた。 すると、ナビのガイダンスで「400メートル先で“今なら10%オフのA社のバイクに乗って渋滞を回避しよう”を 曲がる」というように、同時にプロモーションもされることになった。 総人口が500万人ほどの国で90万人2万件以上もリツイートされた。の目に触れ、実施期間後の売り上げは27%上昇した。くの通行人が目を止めた。■道路の名前で広告 中米のコスタリカは、毎日激しい交■お馴染みの建物が炎上 地球侵略を狙うエイリアンと人類の戦いを描いたSF映画の全世界デジタル配信をPRするために、コンテンツ・プラットフォームのA社が北欧で屋外広告を出した。テーマは「もし有名な建物がエイリアンに破壊されたら」。 デンマークのコペンハーゲン中央駅、スウェーデンのストックホルム市立図書館、ノルウェーの北極教会など、 ランドマークとして人々に愛される建物の近くに、その建物がエイリアンによる攻撃を受けて炎に包まれる様子を描いたリアルなポスターを掲示した。 見慣れた建物の変わり果てた姿に多カーナビアプリを使ったプロモーション■渋滞にはまった人にプレゼント カナダの大手食品メーカーのケチャップは中身が出てくるスピードがとても遅くて時速0.045km。この驚異的な遅さを逆手に取ったキャンペーンを行った。 スマホのカーナビアプリで、ユーザーが渋滞にはまったと判断すると、同社のケチャップとそれを使っているB社のハンバーガーが1つもらえるデジタルクーポンが届く。 イライラする交通渋滞中、思いがけないプレゼントに喜んだドライバーも多かったようだ。注目を集めたビックリ広告■話題になったのはモップ 2021年12月に開催された第74回全国高等学校バスケットボール選手権大会では白熱した試合の他に、コートを拭くモップが話題となった。 大会スポンサーである大手食品会社の広告を兼ねたもので、モップの柄に同社のカップ麺のパッケージの特大模型が逆さまについている。モップの毛の部分は麺に見立てた紐と、エビ、タマゴ、肉などの具の模型もついてる。まるでカップをひっくり返してこぼれたかのようなデザインだ。 同カップ麺の公式Twitterでは「やらかしてる!と見せかけて、ちゃんと掃除してます。」とツイートすると、すぐに「これは欲しい!」「めっちゃ好き」と
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