1自営業ゆえの 贈り贈られ現役感全開2数は絞り込みつつ 贈答マナーきっちり3親戚付き合い以外は 孫への愛情注入4手土産&プチギフト コミュニケーション1長年続けてきた感覚で、そのまま継続。ギフトショップに大量注文対応が基本。2夫が現役時代はかなりの数贈っていた今は数を絞り大切な人だけを厳選して。3親戚付き合い中心で、限定的贈答需要。ただし孫へのプレゼントは別カテゴリー。4いわゆるギフトらしいギフトとは無縁。友人への手土産的なプチギフトが中心。Idea4U vol.612022 Spring579歳のシニア男女1,000名にアンケートした内容なので、年齢による多少のブレはあるかと思いますが。)ひとつの参考データとして、納得できるところも多いで すね。かわいい孫のことなら、ついつい財布の紐がゆるむ、ということでしょう。 先の調査結果の中で、何に使ったのかの質問で第1位「おこづかい・お年玉・お祝い金」は、贈る側、もらう側、両方に好都合ということでわかりやすいのですが、特に興味深いと思ったのは、第2位「一緒に外食」と第5位「一緒に旅行・レジャー」 です。これらはいずれも、モノではなく、コトを贈っているケース。いずれも、体験型、共感型とも言える内容ですね。男女別に見ると、これら2つの項目で、共通して女性のほうが男性を大きく上回っています。一般的に、女性のほうが日頃から「共感」重視の傾向があるので、ここにも表れている格好です。逆にモノを贈るケースでは、男性のほうが多いのです。「孫が欲しがるモノを買って喜ぶ姿を眺めたいおじいちゃんと、おいしいものを食べたり出かけたりして一緒に過ごすのを楽しむおばあちゃん」ということでしょうか。「孫消費」の観点から見えてきたのは、何に幸せを感じるか、という価値観の違いでした。その違いに着目することで、同じシニアの孫消費でも、性別アプローチの ヒントが見えてくるかと思います。 ギフトという響きがフォーマルギフトを思い浮かべる方にとっては、「え?これもギフトになるの?」という感覚のプチギフト。今では身近な贈り物のほうが、バリエーションもシーンも豊富です。 例えば、シニアは旅行好きな方が多いので、負担にならない程度でのお土産のやり取りも盛ん。温泉饅頭等の各地の名夫が自営業/取引先/ギフトショップ/大量やりとりリタイア世帯/狭く深く/定期お便り感覚/好み把握近距離住まい/絞り込み/孫向け中心/贈る回数多めひとり暮らし/情報交換/会話のきっかけ/楽しみ物が多く、単価でいうと1,000~2,000円ぐらいのお手頃ゾーンです。仲良しシニア女性数名が集まってお土産を交換し、お土産を入れて持ってきたサブバッグの量は結局変わらず、というほほえましい光景を目にすることも。そこに必ず旅のエピソードがくっついて会話も増え、共通の思い出話まで飛び出して笑いが絶えません。女性同士は特に、こうしたお土産を買うのが好きで、「ついでに買っといたから、どうぞ」というコミュニケーションが得意。外に出て友人に会う頻度も高くなり、おしゃべりを楽しんだ結果、また元気になって…という好循環に至るのかもしれません。 実際、シニア女性が同性の友人同士で贈り合うケースが多いのは、こういう背景があるのでしょう。 今回取り上げたシニアとギフトとの関係は、贈られる対象としての議論が中心で、贈る立場として取り上げられるのは少なめですね。ただし、かしこまった印象だったギフトを、旅行土産、プチギフト、ご挨拶レベルの手土産、コミュニケーション手段に広め、孫かわいさを原動力に進化を推し進めた張本人だという点も理解しておくべきでしょう。(シルバーラボ/株式会社フジプラス)4つのペルソナ ライフスタイル別購入者像/リサーチから見えた事実からの流れシニアのギフト需要は、ライフスタイル(職業・家族構成)に大きく左右されます。関わる人数、範囲、お付き合いの深度等からあらゆるギフトのリアルな購入者像に迫ってみました。■ シルバ―ラボでは、独自の視点でシニアをカテゴライズし、傾向を割り出していわゆるペルソナ、つまりサービスや商品(ここでは通販)の典型的なユーザー像を想定します。(P4資料A参照) ■ これの概要をまとめたシートがこちらです。この分類をベースに、実際にギフトの種類による特性によってさらに絞り込んだり、ペルソナを細かく設定したりしながら販促のシナリオづくりをすることで、より現状に沿った施策が可能になります。イメージなお、ここで紹介しているシニア×ギフトについての4つのペルソナを解説した資料もご用意しています。どういう内容なのか一度見てみたい、詳しく知りたい!という方は、シルバーラボのブログから、ご請求ください。その他、質問等ございましたら、併せてご記入ください。資料B対象商材/カテゴリーフォーマルギフト+パーソナルギフト対象属性(年齢・性別)65〜74歳/アクティブシニア層の女性[決定権者]背景【例】夫が自営業なので、取引先への中元歳暮はかなりの量/馴染みのギフトショップにまとめて注文する/年々贈る 対象を絞り込んできた/普段なかなか会えない友人に中元歳暮がパターン/親戚もごく近いところに限定している/ 孫には贈り物をする機会が多い/ギフトとしては友人へのちょっとした手土産が中心/プチギフト的なものは頻繁 にやり取りするいわゆる贈りものとは違う体験型・共感型に注目! vol.16 シニア×ギフト ~ライフスタイル別購入者像~コミュニケーションを促進するプチギフト ココに注目! まとめ■贈るギフトそのものも、贈り方も、贈るシーンも、どんどん多様化と進化が進んでいる。■多くのシニア層にとって、お孫さんに向けた贈り物=「孫消費」として存在感を放っている。■体験型・共感型ギフトをはじめ、コミュニケーション手段としてのギフトは女性先行傾向。
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