idea4u_vol61
4/12

2数は絞り込みつつ 贈答マナーきっちり恵子さん 65歳/パ―ト勤務(リタイア世帯:夫はアルバイト)1自営業ゆえの 贈り贈られ現役感全開京子さん 67歳/主婦+自営事務(自営:夫の手伝い)4手土産&プチギフト コミュニケーション悦子さん 73歳/無職(ひとり暮らし)3親戚付き合い以外は 孫への愛情注入勝子さん 70歳/専業主婦(二世帯住宅:夫・息子家族)Idea4U vol.612022 Spring4 ギフトと聞いて、思い浮かべるものも様々。冠婚葬祭のフォーマルギフトを想像する場合、お金を包むイメージや、しきたりやマナーの印象を持つ方も多いようです。一定以上の年齢の方は、「最近は、結婚式に呼ばれる機会はなくて、行くのは葬式ばっかり」とおっしゃいます。また、従来のシニア世代は、贈答マナーはある程度分かっていると自負されていましたが、今や「自信がないので、調べるか、人に聞く」という方が多数派。情報過多な現代は、知るほどに迷い自信を失う危険性あり!です。もちろん、地域差、家族構成、ライフスタイル(特に現役かリタイアか)や収入等の条件で、お付き合いの範囲も差が大きくなります。特にフォーマルギフトは、贈るたびに「現代の最新マナー」を気にして悩むのは結構な負担でしょう。裏返して言えば、若い世代も、こうしたシニア世代に「何を贈ったらいいのかわからない」と迷うわけで、お互いに同じ悩みをもって、例えばデパートのギフトコーナーで、両者が最終的にカタログギフトを買う、ということもあり得ます。何を選んだら良いかわからない方にとって、合理的な解決手段でもありますが、皆 さん悩みどころのようです。 一方、世の中でギフトとみなされる範囲は、想像以上に広がっています。ここ数年で特に市場の層も厚く充実してきたので、体感的にとらえていたら大正解!ギフト関連の展示会でも、年々カテゴリーが増えている印象です。モノ起点で「これはギフトです」でなく、コト起点で「こういう使い方をするとギフトです」という見方が広がり、同じ商品・サービスでも、シーンやプロモーションの仕方によって、ギフトだったり一般の自家需要品だったりと変化します。こうした動きに伴い、シニア世代でとらえ方の個人差も生じています。「ギフトはあまり贈らない」と答えた方に、対面式で深堀りして質問していくと、「親戚の家に行く時、必ず決まった手土産をもっていく」「自分が好きな無添加のお出汁パックをまとめて買い、娘や友人にもあげる」等の具体的なギフトエピソードが出てきます。こうして頻繁に ギフトを贈っていても、意識していないケースもあるわけです。特にシニアは、感謝や気遣い、ちょっとした気持ちの感覚で渡す食べ物ギフトが、日常の中に溶け込んでいる印象です。 ここで、特にお孫さんがいらっしゃる方に着目してみましょう。彼らにとってのギフトの中で存在感を放つものの1つが、お孫さん関係だからです。「シニアの生活意識調査2019」では「孫消費」と表現されていましたが、この「孫消費」=ギフト、というのが現実的な位置づけです。興味深いデータがあります。最近1年間の「孫消費」で何にお金を使ったかの第1位は「おこづかい・お年玉・お祝い金」、第2位「一緒に外食」、第3位「おもちゃ・ゲーム」、第4位「本・絵本」、第5位「一緒に旅行・レジャー」、また、最近1年間で孫のために使った金額の平均は131,334円で2018年より3,065円増加という結果だったそうです。(「シニアの生活意識調査2019」/2019年9月4日 ソニー生命調べ ※シルバーラボが対象としている65~74歳よりも前後に幅広い50~ 具体的にイメージできるように、イメージできる最低限の属性を示したものです。この4つのパターンを 基準にして、例えば、実際のビジネスに落とし込む際は、さらに独自の条件を反映させたペルソナを想定 した上で、シナリオづくりを進めていくことになります。4つのペルソナ 目的別利用者像イメージ資料Aギフト=フォーマルギフト? ギフトのカタチも千差万別「孫消費」というギフトの存在感が上昇中SILVER LAB「アクティブシニア」ホントのところvol.16 シニア×ギフト

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る