idea4u_vol60
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前例踏襲の流れを変えるのは本当にリスク?頼り続けるだけで良い?生真面目さゆえに視界が狭くなっていないか?何かと忖度して意見を控えるのは正しい選択?具体的な案件のアイデア出し会議の場合過去の成功体験に「目新しい提案」という意味を正しく捉えている?何が何でも根性論でやり切るのを優先してないか?常識を疑え! その2 お客様への企画提案にあたって 自分が対処しやすい方法ばかり選んでいないか?適切な協力依頼を無意識に避けていないか?資料1資料2験や前例に捉われない姿勢で対応。■ お客様が望むもの(目的)が変われば対応方法も変わる!そこがアイデアの起点。 ■ 多様な発想で意見交換しながら、新たな答えを作っていける環境づくりが大切。抜くことで、まずは第一歩が踏み出せるのではないでしょうか。 温厚な性格で面倒見も良く、コツコツ仕事をこなしてきた営業職Aさん(真面目さゆえに③のパターン)。仕事のノウハウも積み上げ、自信がついてきたタイミングでコロナ禍に。「攻めの姿勢で!」と部内でアイデア出しの機会が増えたものの、従来の枠を超える発想は苦手。「まずは発言を!」と言われ答えても、「別の角度からの意見は?」との要求に行き詰まりがち。自分が経験したことからしか発想できないのは自覚しており、新しい動きについていけず落ち込む日々が続きます。(※わかりやすく伝えるためのフィクションです。以下同様。) 変化への順応力には個人差もありますが、まずは「なぜ今新しい視点が必要なのか」を納得いくまで考えたかどうかで大きく差が出ます。腹落ちしないまま会議に参加しても、「新たな目的達成のために幅広くアイデアを出し合う」という思考に行きつきません。会議のあり方も変化しました。上司の意見や多数派意見を忖度して発言を控えたり、言うにしても「皆が考えそうな無難な意見」という時代ではありません。現●慣れないことにも挑みつつも行き詰まるのは、過去の成功体験へのこだわりも一因。目的が変われば方法も変わって当然。「前はこれでうまくいった」という前例の呪縛から解き放たれると、視界も広がるはず。状を正しく捉えることが、「モノ言う会議 メンバー」への第一歩です。(※資料1参照) 販促関連の企画に携わるBさんは、長年お付き合いのあるお客様から、「ガツンと目新しい提案がほしい」と依頼されました。これまで担当者と「あうんの呼吸」でやってきたとしても、陳腐化してしまう危険性も含んでいたことを改めて認識。これまでほぼ一人で仕切ってきたプライドが邪魔して、苦手な分野が絡む提案を躊躇してきた経緯がある(この場合は①と②の混合型)ため、協力を依頼するにも二の足を踏む状態です。(※わかりやすく伝えるためのフィクションです。以下同様。)●様々な専門分野のメンバーを 巻き込むのがベスト。社内で改めて見回すだけで気付きがあるはず。「この仕事は自分しかできない」というのは錯覚で、新たな挑戦を機にチームワークで戦う術を磨くのも有効。 時間をかけてでも、とにかく自分でやり切る!というのも場合によっては「あり」かもしれません。ただし、お客様の言外の本音を正しく捉えて対応できなければ、納得していただけないどころか、「もう他の会社にお願いすることにした」という状況もあり得ます。自分一人でできるという思い込みは捨て、より幅広い視点で企画できるよう、全く違う分野のメンバーを加えて発想することで、一層お客様のためになる、誠意ある企画提案を実現できるはずです。(※資料2参照) 「これまでの常識を疑え!」と言われても、「具体的にどうすればいいのかわからないから困っているのに…」という意見が出てきそうです。変わらなくては!の焦燥感と、答えが見つからない漠然とした不安で、立ち止まったまま動けなくなることだけは避けたいものです。個人の努力や能力だけに丸投げするような形では、うまく機能しなくて当たり前でしょう。ビジネスのスタイルや求められるものが変化した中で、前例主義はもはや危険な発想とも言えます。答えが一つではなく、自分でつくりあげることも求められる今、協力しながら進める姿勢と、明確に言葉にしながら適切にコミュニケーションをとり、歩み寄る勇気が大切になってきます。ビジネスの現場では、立場を超えて、よりフラットに意見を言える環境こそがカギになってきそう です。つまり、「意見を言える仕組み」で すね。今や「これまでにない発想」が求められる時代。当たり前を疑うことから始め、多様な考え方の人が集まって知恵を絞り、いろんなアイデアを生み出していく、というスタイルが定着していくのが進化への第一歩になるはずです。(株式会社フジプラス)9Idea4U vol.602022 Winter常識を疑え! その1イメージ常識を疑え!その2 お客様への企画提案にあたって[終わりに]まとめ■ 押し寄せる「変化」の波には、過去の成功体常識を疑え!その1 具体的な案件のアイデア出し会議の場合 

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