idea4u_vol60
5/12

詳細はこちらでご覧いただけます。https://fujiplus.jp■ 10年の間に積極的に変化を受け入れ、社長としての役割、組織や個人の機能や意識が急速にシフト。■ グローバルな視点での新しい取り組みも始まり、幅広い視点で未来に向かって進んでいく。し」でしょうが、今は妥当な選択肢です。リモートワークが浸透したことで、みんなの意識が変わった良い面。こんなところでも変化がありました。 グローバルという 視点から見た現状は? 手段が印刷である限り、私たちのビジネスは基本的にはローカルです。ただし、オフショアでデザインを制作することはかなり以前から実践しており、2019年にはベトナムにグループ会社を設立しました。一方、海外から受注して日本で印刷する(発注元のサイトは海外のみ)形での対応は、自分の発想やシミュレーションには皆無でした。縁あってこの方法をスタートさせた当初は、正直なところ半信半疑。ところが、少しずつ伸び始め、さらに大きく伸びてきました。この延長線上で考えると、グローバルへの進出もゼロではないでしょうね。もともと採用時に、性別や国籍による区別は一切していないので、今後のボーダレス化は自然な流れです。 また、コロナ禍がもたらした変化として、会社の所在地による縛りの影響が薄くなったことがあります。物理的な距離が障壁にならない分野では、東京も大阪も関係ありません。だったら、もう海を越えていっても同じかなという考え方。海外の会社のM&Aに関する情報も入ってくるようになりましたが、双方の強みによる相乗効果があるのかどうかが判断基準ですね。 グローバル展開として 注目していることは? 例えばヨーロッパに本社があるグローバル企業が、総務系は全て本社決済だとする と、出張時に使う航空チケットも承認ルートの関係上、一括して本社手配となります。 それと同じような仕組みを名刺や展示会ツールにも承認ルールを適用して、遥か遠 くで作られた印刷物が飛行機に乗ってやってくるという現実がありました。それをSDGsの観点から、「おかしいのでは?」と疑問視するベンチャーが登場したことで、日本向けツールの印刷を「適地生産」として当社が対応する形が実現しました。これを可能にする印刷プラットフォームを提供しているのは、印刷の発注サイドと受注 サイドを結び付ける会社。 この手法が、会社(法人)だけでなく、個人に対してのサービスとして進化中で、例えばイラストレーターのようなクリエーターにも門戸が開かれるわけです。YouTuberがクリエーターとして発信しビ ジネスになるのと同じような、クリエーターエコノミーと呼ばれる世界。今までオリジナルTシャツ、ポスター、ポストカード等の在庫を抱えながら販売していたのが、在庫なしで対応できるのは大きな魅力 です。当社が在庫を持たない代わりに短期間で納品するノウハウをつくり上げたことで、需要が増えています。面白い会社とお付き合いさせてもらってるな、と実感しています。 最後に、「社長としての目標」と、 皆様へのメッセージを! 世の中が変われば、目標も変わっていくでしょうが、少なくとも事業を継続させるということは揺らぎません。数年先の目標としては、100日間クルーズに行くこと、というのもありまして。実際に行く行かないは別として、私が長期間不在でも会社がまわるように、という願いを込めてのことです。クルージングは長期不在の象徴みたいなものですから(笑)。大阪を離れて東京に行っている時に「練習」はしています。高度成長期には、カリスマ性を持った人間が「こっちに向かってGO!」というリーダーシップが大事でした。今のような成熟社会では正解がないので、GO!と 言われても、方向性が正しいかどうかもわかりません。むしろ、現場サイドで考え、アジャイルで動いてもらったほうが正解に近づけます。そうなると、私の役割は環境作りしかありません。環境作りをしてみんなの話を聞きやすくしようとするなら、やはり程よい隙が必要ですね。また、クレドでもふれていますが、「ありがとう」の気持ちを伝えることは全ての基本ですね。ここで改めて、日頃からお世話になっている皆様、読者の皆様、さらに社員をはじめとするメンバー全員への感謝の気持ちを贈ります。 世界規模で難しい課題が山積みのように見える今だからこそ、今まで歩んできた道をしっかり振り返り、これから進むべき道を見極める必要があるのだと感じま した。だれもが主役になれる会社として、さらに積極的に動いていけるよう前進する大切さを、心に刻みました。(株式会社フジプラス) 本社4階のギャラリーをリニューアル。CIを起点にしたビジュアルコンセプトを表現し、「感動」を「つくる」ことを目指す私たちが、フジプラスブランドを発信する場として生まれ変わりました。[※デザインから壁紙の印刷まで全て自社制作]5Idea4U vol.602022 Winter4. 私たちが向かうところ 〜目指すべき明確な理由〜まとめ■ ここ1〜2年の急激な変化の波で、社内 コミュニケーション方法も仕事の仕方も大きく進化した。

元のページ  ../index.html#5

このブックを見る