イメージ代表的なブランディングはこう捉えるとわかりやすい!解説主に企業価値そのものを高めるブランディングのこと。企業として利益を上げるのはもちろん、どんなゴールイメージでの企業活動なのか、社会にどんなインパクトを与えられるのか等、自社の独自性を明確にするもの。大学や地方自治体等のブランディングもこの範疇に該当。※法的リスク及び道義的リスク軽減のためのコントロール(=リスクマネジメント)等も関わる。コーポレート・ブランディング商品やサービスを、顧客や消費者に価値あるものとして認識してもらうこと。商品やサービスそのものの開発に加え、ブランドコンセプトに合わせた広告や販促(商品パッケージ等も含め)シナリオの設計全般。ブランド体験により得られる価値を適切に表現し、具体的な購入まで導くもの。プロダクト・ブランディング「セルフ・ブランディング」「パーソナル ランディング」(※いずれも、個人のブラン ド化の意)という言葉まであるぐらいですので、想像に難くないでしょう。ということで、「ブランディング」については、最もビジネスの現場で出会う可能性の高い2つの代表的なもの、1「コーポレート・ ブランディング」と、2「プロダクト・ブランディング」を取り上げます。 1は、企業価値そのものを高めるためのブランディングで、例えばコーポレートロゴのCI・VIも含まれ、CSR、コンプライアンス等も交えた企業イメージや信頼感の向上、社員の士気アップにも関わります。2は商品・サービスを、顧客や消費者に価値あるものとして認識してもらうブランディングであり、競合商品・サービスとの差別化を伝えるための施策を指しています。「ブランド」の語源、「ブランド」のあれこれ! 身近な言葉ほど、その意味の由来や語源について調べる機会がないまま使ってしまいがちですが、この「ブランド」もそうでしょう。この言葉は、「焼き印」に由来するというのが通説です。所有する牛に焼き印を押し、「これは私の牛だ!」と示すことで、他の牛と区別するのが目的でした。他との差別化という意味合いは、まさにここから来たわけです。なお、brandという単語を英英辞典で検索すると、何番目かの意味として「だれが所有しているか示すために家畜に押した焼き印」(筆者訳)というような意味の英文が提示されます。 そんな「ブランド」ですが、ビジネスシーンにおいては、「ブランド価値を高めるため・・・」だとか、「ブランドイメージの転換施策が・・・」といった使い方で登場することが多いですね。一方で、「ブラン ド」と聞くと、日常会話的な話としては「私はこのブランドのバッグが大好き」だとか、「買うのはこのブランドに決めている」といった、具体的なプロダクトイメージが先行しがちで混乱してしまうところ。そこで、ここからもう一段階踏み込んで整理していきましょう。「ブランディング」を理解する 「ブランド」について大まかに理解できたところで、「ブランディング」の意味にも触れていきます。参考までに、同じく英英辞典を検索すると、「商品を特定の名称やシンボルと結びつけたり、特徴やアイデアと関連付ける等、広く認知してもらうことで購入につなげる活動」(筆者訳)というような意味の英文が提示されます。いわゆる辞書的な定義、つまり先ほどふれた、プロダクトに関する定義としては、実に明快ですね。ただし、「ブラン ディング」の意味するところのフィールドは、今なお広がり進化し続けています。 最近、ビジネスシーンにおいて、こういう話を耳にすることはありませんか?未来に向けた変革を進める際にまず社内で浮上する、「今こそ、リブランディングが必要だ」というもの。brandingにreがついたrebrandingは、お察しの通り「再び」という意味が加わりますので、言ってみればブランド再構築といった言葉で表現できます。既に確立された認知度も高いブランドであっても、絶対的価値ではなく、様々な要因の中での相対的価値だからこそ、時代や社会の変化に応じて再構築が求められます。では、再構築の前に、そもそも「ブランディング」って何?いや、「ブランド」の定義ってどう理解しておくのが正解?といろんなことが次々と浮かんできそうです。というわけで、今回は「ブランディング」について、教科書的なお話はさておき、少なくともこれだけ理解しておけば話の迷子にならない!という基本を解説していきましょう。8Idea4U vol.582021 July「わかったつもり」が一番コワい!解決ポイント解説❹正しく理解すれば自信を持って使える用語「ブランディング」について知っておきたい基本情報
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