具体的にイメージできるように、イメージできる最低限の属性を示したものです。この4つのパターンを基準にして、例えば、実際のビジネスに落とし込む際は、さらに独自の条件を反映させたペルソナを想定した上で、シナリオづくりを進めていくことになります。4つのペルソナ 目的別利用者像資料Aおしゃれにこだわる コーデ優先型1良子さん 65歳/専業主婦(夫は会社経営で現役)体の機能低下は 靴でもフォロー型3節子さん 72歳/主婦(かつて有職60歳で退職)おしゃれも!機能も! 納得感重視派2和子さん 68歳/パート勤務(知人のお店で)イメージ安定感=安心感 ラクラク快適追求派4啓子さん 70歳/専業主婦+α(自宅開業の自営業)シニアの足元を決定づけるものとは? 一定の年齢を超えると、体のあちこちが悲鳴を上げ始めます。中でも、膝を気にする方は多いですよね。通院・治療をしている方だけでなく、「なんとなく違和感がある」、膝以外にも「ちょっと歩くだけで足が疲れやすい」という方も、外出時の靴には気を遣っておられる様子。一方で、夏に5センチヒールのサンダルを履きこなすシニア女性も、見かけるようになりました。ずいぶん前に、海外でシニア女性が街を歩く姿を見て気付いた違いが、まさにヒール付きサンダルでした。時を経て、日本でも一般化しつつあるのは驚きです。こよなくハイヒールを愛する60代半ばのおしゃれシニア女性によると、「おしゃれして出かけたい、かつ、歩く時間も距離もあまり多くない時にはヒールだけど、旅行にはスニーカー。出かけ先や条件で使い分ける」と。シニアの足元の装いは多様化しているので、思い込みは掛け違いのもとです。シニアと呼ばれる年齢層の方々は、膝を気にするし、機能性重視だけど、ライフスタイルや健康状態によっては、デザイン性優先のおしゃれもありということですね。おしゃれはあきらめたくない!というモヤモヤ おしゃれなヒールのサンダルを履きこなす、おしゃれシニアが増えてきた!という華やかな光の陰には、「本当は私だっておしゃれなデザインがいいけど、無理して転ぶのは怖い」という本音がありますよね。そういう方に向けて、多くのメーカーから販売されているのがコンフォートシューズで、ひとつのカテゴリーとして確立されています。同じコンフォートシューズと呼ばれる靴の中でも、見た目もおしゃれ感強めのものから、履き心地優先のものまでバリエーションも幅広いですが、進化のスピードも加速しているように思えます。特に女性の場合、若い頃には、おしゃれのために無理してでもハイヒールを履くこともあったかもしれませんが、シニア世代になると、そういう無理はしません。自分がもっと心地良く過ごせることを優先するからです。ただし、これは体の反応。心はもう少し複雑です。例えば、服で頑張っておしゃれしても、足元がいかにも機能性最優先の靴だと、妥協に妥協を重ねた納得、という感覚でしょう。「本当はもっとおしゃれな靴を合わせたい」というストレスを解決してくれる魔法のような靴があるならば頼りたいというのが本音なのです。旅先でのファッションが靴選びに大きく影響? シニア世代が楽しむのは、ちょっとした 日帰り旅行から、国内の温泉旅館でのんびり過ごす旅、観光地をめぐる旅、海外で数か国をめぐる周遊ツアーのように歩きまわる旅もありますよね。ひと口に旅行と言っても、目的や行き先でふさわしいファッションも異なります。そうなると、特に足元、つまり靴は、身に付ける服によって相性の良し悪しがあります。「旅行好き」な方に絞っても、実は靴の バリエーションが幅広いということです。 「旅行好き」な方にはこういう靴、というざっくりした考え方は禁物。具体的なペルソナを想定しないことには、旅行のための靴を探すシニアと売り手側の思いはマッチしない事態に陥ります。中には、TPOにこだわるおしゃれな方で、海外SILVER LAB「アクティブシニア」ホントのところvol.14 シニア×靴(外出用シューズ)4Idea4U vol.582021 July
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