idea4u_vol57
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イメージ商標の検索について資料Aネーミングの概要資料B検索にあたって、基本的な確認方法が紹介されています。 「特許情報プラットフォーム」は、独立行政法人 工業所有権情報・研修館によって運営され、「特許・実用新案」「意匠」「商標」の全てをカバー。ネーミングに関わるのは「商標」です。▶https://www.j-platpat.inpit.go.jp/「商標を検索してみましょう」: 特許庁のHPより引用https://www.jpo.go.jp/support/startup/shohyo_search.htmlStep1 リサーチによるコンセプト抽出Step2目的に合わせたアイデア出しStep3絞り込み/商標検索です。企画系は全てそうですが、リサーチを行いエビデンスがあってこそ「答えらしきもの」と認められます。ヤマ勘的なアイデアでは通用しません。しかし、正しい方法で考え続ける中で、ふとした瞬間にひらめくことは多々あります。これは「直観」が働いた結果の成果。まぐれ的な「直感」ではなく、無意識レベルでの熟慮から生まれた「直観」です。 ところで、アイデアも既存知識の組み合わせなので、ある程度の確率で「ありそうな名前」にたどり着きます。そこで、ネーミングを決め切る前に必要なのが、同カテゴリーでの類似名称の存在確認。知的財産関連を管轄する特許庁のHPにも、「商標を検索してみましょう」とのタイトルで紹介されています。ネーミングの概要(※資料B)と合わせて、参考にご覧ください(※資料A)「ネーミングとは?」を正しく理解することから まずは「ネーミング」の意味を、きちんと確認しておきましょう。「なんでわざわざ?」と思った方も、いったんお付き合いください。「ネーミング」は、簡単に言うと「名付け」です。この響きで想像するのは、お子さんのお名前の「名付け」でしょうか。これは間違いなく、責任重大な「ネーミング」の1つですね。人生を左右する要素だと受け止めると、どういった人間に育ってほしいかという我が子への期待を名前に込める発想は、ブランディングに共通するものでしょう。ここで輪郭が見えてきたかと思いますが、お子さんの「名付け」に近い感覚でとらえると、例えば「ちょっとした社内のプロジェクト名だから」と、勢いで決めてはいけません。古くから、「名は体を表す」とも言われるように、発信した名前が記号化されることで、実体が名前の側に影響を受けて近づいていく印象さえあります。ですから、例えちょっとした「ネーミング」でも、目的や根拠を明確にしてのぞむことが最低限必要なのです。実際、プロの世界でも「ネーミング」は、細やかなリサーチと綿密な企画が必要な案件の1つとして認識されています。どう考えるのが一般的な流れなのか 「ネーミング」でまず必要なのは、周辺リサーチです。だれに何を伝え、どんな位置付けの商品・サービスに育てたいかを明確にするため、情報収集して表現すべきことをリストアップ。そこから具体的な「名付け」です。たまに、「突然、アイデアが天から降りてきた!」という話を耳にしますが、これは次のいずれかです。[A] 天才肌の方の奇跡の発想法 [B]日頃からリサーチをして日々考え続けた結果、満を持してのひらめき。[A]は、ごくごく稀な例、たいていは[B] あらゆる場面で「ネーミング」という表現が使われるようになり、クリエイティブ関連の職種でなくとも、ビジネスシーンで関わる機会もぐっと増えた感覚があります。企業においては、商品やサービスの「ネーミング」が売り上げに大きく影響する認識は広く浸透していると思いますが、それに加えて、ECサイトや企業内プロジェクト名等、「名前をつけなくては始まらない」場面が増えているのも確かでしょう。こうして、「ネーミング」が以前より身近になったものの、「こういうものなのだろう」という感覚で対応している方も少なくはないはずです。それが原因でちょっとした困りごとで時間をとられたり、トラブルに巻き込まれたりしないためにも、「ネーミング」についての基本的な考え方や、最低限知っておきたい、知っておくと便利な知識を解説していきます。8Idea4U vol.572021 May「わかったつもり」が一番コワい!解決ポイント解説❸ひらめきのモトは丁寧なリサーチ?「ネーミング」について知っておきたい基本情報

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