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4つのペルソナ 目的別利用者像/リサーチから見えた事実からの流れ資料B■ シルバ―ラボでは、独自の視点でシニアをカテゴライズし、傾向を割り出していわゆるペルソナ、つまりサービスや商品(ここではデジタルツール)の典型的なユーザー像を想定します。(P4資料A参照) ■ これの概要をまとめたシートがこちらです。この分類をベースに、実際に学びの種類による特性によって さらに絞り込んだり、ペルソナを細かく設定したりしながら販促のシナリオづくりをすることで、より 現状に沿った施策が可能になります。 イメージ意外なところでサクサク使いこなしている姿も! 元々仕事で日常的にパソコンを使っていた場合、リタイア後も自宅で使う方が多いようです。文書作成やメールを基本に、ブログの更新、健康管理のための数値管理など、使用目的も様々。以前、大阪のカフェで70代前半らしき男性2人が、パソコンを買い替えた話で盛り上がっていて、デジタルシニアと命名したいほどの内容でした。また、趣味が写真というシニアも多いため、撮影データの管理、撮影画像を使いオンラインでフォトブック作成、という方も。一方で、パソコンは使わなくとも、スマホ・タブレット活用派も多いですね。様々なデジタル化に順応しているシニアは、意外と多いのです。飲食店にあるタブレットでのオーダーも何のその。お昼時に60代後半と思しき女性が、慣れた様子で注文する姿を続けざまに見かけました。美容院では、お客さんの年代に合わせて雑誌を用意する代わりに、タブレットで好きな雑誌を電子版で読めるようにしているところもあるようです。好きな雑誌を、好みで拡大できるので、老眼鏡なしでもじっくり読めるメリットもあり、意外にもシニアにやさしいサービスとして定着するかもしれません。ちょっとしたことでも不安を取り除くことの大切さ このように、身近なところでデジタルツールも日々進化していきますし、使い方の多様化スピードも加速しています。その代表が、スマホのQR決済のような新たな支払い方法。「スマホの使い方はわかった。でもスマホ決済って何?」「最近やたらと〇〇Payって全部同じもの?」と新たな疑問も生まれてきます。すぐにユーザー登録まで進むのは難しくても、スマホの初めの一歩で通ったプロセスと同じように、「こういう仕組みなんですよ」「こういうところが便利ですが、こういうことに気を付けないといけませんよ」という丁寧な説明を続けると、納得感が得られたシニアは、新しい仕組みやツールに対して寛容になれたりするのも興味深いところ。顔見知りのショップ店員ができると、信頼関係の構築にも役立ちます。高機能スペックを求めるユーザーと同じ対応では話が通じないのは当然!余計な情報を盛り込まず、シンプルな表現で伝えることが何より大事です。笑顔で元気で聞き上手な、シニア対応を得意とするスタッフの存在も、実は重要なのです。ココに注目!  今回取り上げたデジタルツールとの関係性は、現役時代のパソコンとの関わり度合いはもちろんのこと、現時点での仲間とのコミュニケーションの密度が大きく影響していると言えます。シニアの間でも、趣味や習い事の仲間でSNSを活用するなどスマホが大活躍する時代ですから、何かきっかけさえあれば、一気にデジタル環境が変化する可能性も秘めているのだと、正しく受け止めておきたいですね。(シルバーラボ/株式会社フジプラス)まとめ■ シニア=デジタルツールに弱い、という思い込みがあると、真の姿が見えなく なり判断を誤る。■ さまざまな「不便」の解決手段としてデジタルツールの可能性を探ると、使い方も広がるはず。■ 特に初心者には丁寧で優しい説明を心 がける。不安を取り除くことで、気持ちが前向きになる。なお、ここで紹介しているシニア×デジタルツールについての4つのペルソナを解説した資料もご用意しています。どういう内容なのか一度見てみたい、詳しく知りたい!という方は、シルバーラボのブログから、ご請求ください。その他、質問等ございましたら、併せてご記入ください。vol.13 シニア×デジタルツール ~目的別利用者像~1パソコンから始まったデジタル系大好きスマホにデジタル一眼、SNSも大満喫!2便利だと聞き夫婦一緒にスマホデビューLINEでやりとり、料理写真にもハマる!3娘に諭され孫きっかけのデジタル1年生抵抗感ありつつのスタートでかなり苦戦4典型的アナログ派でデジタル苦手意識使う以前に「面倒くさい」が前面に出る1エイジレスな好奇心のデジタル愛好家息子夫婦+孫同居/挑戦/少年の心/AIスピーカー2スマホデビューで生活スタイル一変派従来型同居/夫婦で/いいネが楽しい/タブレット3安否確認&孫コミュニケーション型ひとり暮らし/娘のススメ/意外とOK/スマホ教室4デジタル=面倒くさい!「俺は俺」流夫婦2人暮らし/ガラケーで十分/苦手/あきらめ【例】元々仕事で長年パソコンを使ってたので抵抗感なし/SNS投稿も積極的で学生時代の友人ともつながるのが楽しい/1年前に夫婦揃ってスマホに切り替えた/同時に契約したタブレットを使ってみたら便利/離れて暮らす 娘に言われてスマホに変えた/スマホ教室に通うよう勧められて検討中/何でもデジタルって言われると…/ 苦手意識は大きいけど便利なら使いたいシニアのデジタルツールへの関心は、趣味やこれまでの接点の度合で大きな差があります。日常の過ごし方や居住スタイル、具体的な二―ズ等からデジタルツール利用者像に迫ってみました。対象商材/カテゴリー対象属性(年齢・性別)日常的に使うモノとしてのデジタルツール65~74歳/アクティブシニア層の男女5Idea4U vol.572021 May

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