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■なぜこんな遠方に看板が! ヨーロッパの大手ディスカウント チェーンがフランス南端の都市アヴィニョンに、同国西端の都市ナントにある店のソーセージのセールを知らせる看板を出した。南東端のニースには北端の都市ブリ・シュル・マルヌ、南東端の港町サン・トロペでは北西端の港町ル・アーブルでのアイスクリームのセール広告を掲示。 このチェーンは、地域に関係なく同一商品、同一価格で販売している。それをアピールするためにわざと遠方の店の広告を掲示したのだ。なぜそんな遠くの店の看板を出すのかと人目を引いた。 日本の北海道・宗谷岬の近くには 3400km離れた沖縄のゲストハウスの看板がある。 これは日本一周をしている人に向けた看板だが、何で沖縄の看板がとSNSでたびたび話題になっている。■空き看板を利用したゲリラ広告 オランダの大手鉄道会社と駅構内の広告を扱っていた代理店の間に訴訟トラブルが起きて駅の看板広告は全て撤去され、白い空き看板が並ぶ事態となった。 そこに目をつけたのが、大手歯磨き粉ブランド。駅構内にある約1500ヶ所の空き看板の隅に、商品のチューブを模したステッカーを貼り付け、「この歯磨き粉を使えば、この看板のような真っ白な歯になります!」とPRした。意外な広告で人々の注目を集めるコロナ対策でマーケティング!?■バイクに乗って感染予防? 新型コロナウイルスの感染予防策には、密を避けてソーシャルディスタンスを保ち、マスクをすることが挙げられる。 世界的オートバイメーカーはタイでそのために役立つことを提案するキャン ペーンを行った。それは、バイクのライ ダーになること。 ライダーはフルフェイスのヘルメットで顔を覆うからマスクをしているのと同じだ。走行中、6フィート(約1.8メートル)以上車間距離をとるからソーシャルディスタンスを保てる。 確かにライダーの日頃の行動は理にかなっていると納得した人も少なくなかったようだ。■スマホを除菌するサービス 新型コロナの感染防止策として手洗いも有効だが、多くの人はスマートフォンを洗うことはない。しかし、毎日持ち歩き、手で画面に触れるスマホは雑菌の温床とも言える。手をきれいに洗っても、画面を触って操作することでまた手に雑菌が付着することもある。 そこにフィンランドのヘルスケアブランドが着目し、ヘルシンキのショッピングモールの一角にスマホの除菌を呼びかける看板を設置した。看板の中央にある引き出しを開けてスマホを入れると、高い除菌効果を持つ紫外線ライトが15秒で消毒してくれる。 見落としがちなことを気づかせるだけでなく、解決までしてくれるこの看 もちろん無許可なのですぐに剥がされたが、24時間で67万人の利用者の目に触れた。板は多くの人の注目を集めている。6Idea4U vol.562021 Marchプロモーション集客・販促ヒント100選!!

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