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イメージTransform/Load)などの機能を備えていたりします。③データマイニング機能を使った分析 データマイニングとは、大量のデータを分類し、関連性を見つけ出し、事象の発生確率を予測することをいいます。その昔「おむつを買った人はビールを買う傾向がある」と言われており、そのバスケット分析を活かしてその両方を近くに置くことで売上が上がるという相関関係を見つけたそうです。そういった将来予測のための仮説を立てたり、クラスタリングなどの新たな知識として発見したりすることができるようになります。④シミュレーション機能を使った予測 例えば、企業が利益を上げ、安定した経営を行なうためには、常にPDCAを回し、仮説・検証をしていくことが求められます。具体的な例として、粗利達成のためには最適な価格(売上)・原価(仕入れ金額)・数量はどうあるべきか?それを、WHAT-IF分析などを使えば、目的のための最適な設定を簡単にシミュレーションして将来の予測ができます。そうすることで計画の立案のみならず、その根拠を得ることができます。 このように、BIツールは大量のデータに対応することができます。かつ、最新データがリアルタイムで取得できるようになり、Excelとは大きく異なるものです。■BIツールをどのように活かすか? BIツールを導入して取り組むにあたり、明確な目的を持つ必要があります。解決したい課題が何であり、何を分析すればよいのか。確かにデータを使い可視化するには便利なのですが、そもそも目的を実施したくてもデータが無い(足りない)とか、可視化したけど特に課題解決にはつながっていないとかでは、活かしきれていません。何を可視化した結果、どんな戦略が立てられ、意思決定を行なうかが重要です。それこそがBIツールの目的になります。 BIツールが稼働すると、様々な活用ができます。まず、各担当者がデータをいつでも確認できるようになります。必要な数字をいつでも引き出して把握できることで、戦略的に行動することができます。これまでPDFや紙ベースでわざわざ報告しないといけなかったことも、ダッシュボードを使ってリアルタイムな情報(レポート)を経営層・管理職が直接確認できるようになります。会議では数字の報告会では無くなり、出ている数字を事前に把握し本来必要な議論に集中できるようになります。 経営面だけではありません。営業数字とマーケティング数字とを組み合わせて可視化すると、双方で不足している施策を浮き彫りにできる可能性があります。営業の成績と人材情報を紐づけることで、適切な人数配分・人員構成なども考えられますし、効率面と人件費との合理的な判断などにも使えます。これまで活かせていなかったデータも引用しやすくなり、これまで見えなかった課題も発見できます。 ニューノーマルな時代になり、これまでの常識を覆す新たな発想が求められます。それは昨日までは「当然」だったことが、今日になっては「当然でない」こともあります。それに素早く気づくためには、変化を察知できる環境整備が不可欠です。データを活かして、経営、営業、マーケティング、人事、工場等が抱える課題を、素早く確実に解決するためにはBIは今こそ求められる必要なツールなのです。(株式会社フジプラス) まとめ■ BIツールを使うことで、レポート作成よりも本来大事な施策実行のために時間を費やす。■ Excelよりも複数かつ大量のデータが扱いやすくなり、常に最新データが取得しやすくなる。■ 分析や予測で課題解決を目的とし、これまで見えなかった課題なども発見できるようになる。フジプラスでは、Qlik Senseビジネスインテリジェンスを活用しております!営業・制作・工務・総務など、本来すべき業務ができていないと気づいたのは、定例会議で各部門から 提示される作成された資料を見た時でした。各部門で作成する資料のフォーマットはバラバラ、資料を作成することが負担になっており、会議の場でその内容を発表(報告)することが重要ではなく、出てきた結果を元に「どうするべきか?」を議論する場への変革が必要でした。当社が導入したQlik Senseは、それらの資料作成の負担を取り除き、議論と意思決定、そして行動に 繋げるツールとして活用しております。11Idea4U vol.562021 March

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