idea4u_vol53
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取材を経てつくったコンテンツと各ペルソナとの組合せ資料1イメージ7つのコンテンツショップ紹介商品ラインナップ豆の種類・特徴売れ筋(人気)商品店主のこだわりコーヒーの淹れ方動画フード・ペアリング情報1234567健太さん 首都圏在住・会社員 男性(32歳)●ECサイトの登録会員[既存] ●店頭で買うよりネット購入が合理的だし楽●何かと記録を思い出として残しておきたい派●コーヒーネタを時々SNSにアップしている活用コンテンツ23457美咲さん 関西在住・会社員 女性(27歳)●お店の存在を知らなかった[新規]●リモートワークでコーヒーとスイーツが必需品に●仕事の合間の気分転換にスマホでSNSチェック●スタイリングもしっかり!「おうちカフェ」に夢中活用コンテンツ12467大輔さん 地方都市在住・自営業 男性(43歳)●お店の存在を知らなかった[新規]●たまたま地元の良い店が見つかってうれしい●元々コーヒー好きでレアな豆を探している●自らハンドドリップで淹れてカップにもこだわる活用コンテンツ12356※活用コンテンツ 特に重要・優先  重要・1.コンテンツから着想!ペルソナ別施策アイデア これからお伝えするのは、簡単に言うと、「設定したペルソナに、どんな情報を、どんな方法で、どんな形で、どんなタイミングで、どのように発信すれば反応がありそうかというお話です。数多くのアイデアパーツが集まったとしても、組合せ次第では効力を発揮できません。想定したペルソナにベストな組合せを考える段階が、プランナーにとって「山場」であり「見せ場」とも言えます。 そこで今回は、「あるブランドオーナーが既存顧客・新規顧客共に、今後の販促企画を考えたい」想定とします(※架空の話)。ヒアリングを経て取材した結果、健太さん、美咲さん、大輔さん3名のペルソナが浮かび上がりました。身近な感覚で「なるほど」と思っていただけるよう、BtoC事例として地方都市にあるカフェ併設のコーヒー豆販売店(実店舗からスタートし、自社ECサイトでの販売を伸ばしたい)の設定です。取材を経て、ショップ紹介、商品ラインナップ、豆の種類・特徴、売れ筋(人気)商品、店主のこだわり、コーヒーの淹れ方のうんちく、フードとのペアリング提案等々のコンテンツがすでにある状態として、これらの「素材」をどう「料理」して実践に活かすのか、順を追って説明していきましょう。2.「効く」施策づくりに不可欠なペルソナの検証 この架空のコーヒー販売店については、先ほどふれたように、今後の販促に向け、ひと通り取材して7つのコンテンツにまとめた状態にあります。それぞれの内容が、設定した健太さん、美咲さん、大輔さん、どのペルソナの心に響くのか?という切り口から考えていきます。(※下記資料1参照) 健太さんは、首都圏在住の32歳独身男性、会社員。以前購入した際に会員登録済(既存)。トレンドチェックも欠かさず、日頃からネットでの購入も多めで、時には地方のこだわりの味をお取り寄せするタイプ。コンビニコーヒーも飲むが、家ではちょっといい豆のおいしさを楽しみたいと思っている。この場合、商品情報や人気ランキング、豆の詳細情報、ファンでもある店主のコメント、食べ物との相性が気になるだろうという予測で、健太さんにとって価値ある情報は34572となります。 美咲さんは、関西在住の27歳独身女性、会社員。これまでお店の存在を知らなかった(新規)。リモートワークになり、以前の「会社帰りにカフェ」習慣から「おうちカフェ」にシフトし、スイーツと共に楽しむように。コーヒーカップや雑貨を買ってスタイリングにもこだわる。家で過ごす時間が多くなり、気分転換のSNSチェックも以前より増えた。健太さんと同様に検証前回は、ペルソナを活用したシナリオ設計の話でしたが、「情報収集はもちろん、いかに適切に情報整理できるかが肝心だと納得できた」という意見もいただきました。そこで今回は、この続きとなる施策の実施段階に着目します。情報を集約・整理してせっかくペルソナを導き出しても、発信メディア、販売チャネル、訴求ポイント等、トータルでふさわしい施策が実施できなければ、効果を得られず終わってしまいます。理論上はこうだ、数字ではこうなるはず、という客観的な分析も大切ですが、それだけでは通じません。何しろ、相手は感情をもつ人間なのです。それぞれのペルソナにふさわしい訴求方法をどう考えていけば良いのか、具体的に解説していきましょう。8Idea4U vol.532020 Septemberコミュニケーション・プランニング発想って?❺設定したペルソナに「効く」施策を導くコツはエンドユーザー視点の日常感覚を磨くこと

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