idea4u_vol53
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4つのペルソナ ライフスタイル別利用者像/リサーチから見えた事実からの流れ資料B■シルバ―ラボでは、独自の視点でシニアをカテゴライズし、傾向を割り出していわゆるペルソナ、つまりサービスや商品(ここでは中食)の典型的なユーザー像を想定します。(P4資料A参照) ■これの概要をまとめたシートがこちらです。この分類をベースに、実際に学びの種類による特性によってさらに絞り込んだり、ペルソナを細かく設定したりしながら販促のシナリオづくりをすることで、 より現状に沿った施策が可能になります。イメージ「やむを得ず中食」層にとっての課題解決とは?料理の手間をなくした分、何か別のことを楽しむとか、これまでの義務的な料理から解放されたので気分転換に、という方にとっての「中食」は、どこかしら体験型消費に近い感覚がありそうです。おいしいものや話題のものを食べる好奇心と、自分の都合がうまく合致して、一番身近な楽しみになっていくような。ところが、「持ち帰って食べるほかに選択肢がない」という方もいらっしゃるわけです。例えば、もともと単身世帯で過ごしてきて、以前は多少自炊していたものの、面倒で自分ではもう料理しないという、多くはシニア男性のケース。先に若干ふれたように、経済的理由だったり、単に同じようなメニュー続きでは飽きるので外食だけというわけにはいかず、消去法的にスーパーやお弁当屋さんで買って帰る方も少なくないはず。彼らのリアルな価値観や経済状況、行動パターンを正しく理解し、日々の食事の負担が少しでも「楽」になるような環境を作ることで彼らを救うことになれば、新たなビジネスが生まれるかもしれません。不便を解決してくれる+便利+おいしい=共感の連鎖都市部でのシニア世代の動きは、雇用延長に伴う「仕事帰りのついで買い」のような利便性に後押しされている側面もあります。一方、地方では別の兆しが見られます。最近、商店街にある総菜屋さんや地元密着の小規模食品スーパーが個性を打ち出すことで見直されたり、地方のシニアの間でも日常的なコンビニ利用が増えるなど、徒歩圏内にあるお店が再注目されているようです。都市部では徒歩や自転車でスーパーへというシーンが多い一方、地方は車が一般的で、そこは基本的には変わっていません。ところが、シニア層に限ると、高齢ドライバーの問題もあって、本人、それ以上に家族の不安が増し、移動に関する考え方が根本から変化し始めています。免許返納しても日常生活が送れるインフラだとか、行動範囲の整備に知恵を絞り始めている中で、決して大型スーパーのように「なんでもある」という品ぞろえでなく、最安値でなくとも、シニアが望む商品がある程度揃っていて使い勝手の良いロケーションが、「わかってくれている」→「また行きたい」という共感の連鎖を引き起こすのです。ココに注目! 今回取り上げた中食については、当然、年齢と共に変わる家族構成やライフスタイル等によって、買うアイテムのカテゴリーやお店、買う単価や頻度にも違いが生じます。シニア向けの中食ビジネスについて考える時、モノ目線で考えると既成概念にとらわれ限界があります。日常の不便をさりげなく解決し、当事者であるシニアが「なんとなく便利」「なんとなく楽ちん」と思える状態を追求すること目線が重要だと思います。その商品(手に入れるプロセスを含む)があると助かる物理的、心理的なポイントから紐解くと、答えが見つかるかもしれません。(シルバーラボ/株式会社フジプラス)まとめ■持ち帰り総菜やお弁当以外にも、実は冷凍食品市場が拡大し、おいしさも進化している。■同じ中食でも、こだわりデパ地下層と、やむを得ずコンビニ弁当層の課題は全く違う。■ライフスタイル別でニーズは違えど、中食への注目度は、シニアの多様化でさらに高まるはず。なお、ここで紹介しているシニア×中食についての4つのペルソナを解説した資料もご用意しています。どういう内容なのか一度見てみたい、詳しく知りたい!という方は、シルバーラボのブログから、ご請求ください。その他、質問等ございましたら、併せてご記入ください。vol.10 シニア×中食 ~ライフスタイル別利用者像~1夫婦そろって「食」への関心が高め!流行りの味にも挑戦するグルメなふたり2「便利」で「良いもの」なら大歓迎!忙しい時にはお弁当やサンドイッチも3夫が家にいる時間が長くなった影響!料理の合理化でストレスコントロール4男のひとり暮らしになって生活が一転!外食と弁当・惣菜持ち帰りゴハンが中心1好奇心が元気の源 食のトレンド敏感派食べる楽しみ/夫婦で/デパ地下/少量&美味しい2「きちんと」呪縛から逃れ 楽しさ発見派完璧主義卒業/無理せず/家事改革/こだわり冷食3合理化で解決! 割り切りスペシャリスト我慢しない秘訣/共に歩むため/アイデア次第/心の余裕4“ゆる家事“で乗り切る ひとり暮らし初心者できる範囲で/善意の無頓着/「食=命」実感/知識ゼロ【例】買い物帰りにデパ地下で晩ごはんのおかずを探す/デパ地下クオリティの宅配弁当はお客さんが来る時に便利/普段は家で料理して食べるが、たまにはお惣菜も/最近増えたこだわり系の冷凍食品は便利/夫婦二人生活になってから料理が億劫/手間を省いて自分の時間を楽しみたい/男ひとりで料理はしないので持ち帰りメニュー/節約で安い弁当に頼ってしまうシニアにとって、内食(家で調理して食べる)と外食の間にある食事は、利用シーンがライフスタイル直結で多様化の一途という事実をふまえ、シーンから紐解く利用者像に迫ってみました。対象商材/カテゴリー対象属性(年齢・性別)家庭調理・外食を除く調理不要の全ジャンル65~74歳/アクティブシニア層の男女5Idea4U vol.532020 September

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