デジタルトランスフォーメーション(DX)とは、企業の取り巻く市場環境のデジタル化に対応するため、企業が行なうあらゆる活動やビジネスモデル、あるいは組織や文化、制度そのものを変革していく一連の取り組みのことをいいます。事務処理においては、正確性を求めるあまり「人」を重視してきましたが、考え方によっては「IT」のほうがより正確な処理をしてくれます。また「人」や「IT」は企業・組織・役割によって分けられていることが多く、情報の分断による二度手間、旧来のルールにおける縛り等により起きるロスは、実はまだまだ変革できる余地があるといえます。事務処理に「人」を活用し多様化するビジネスにITを拡充することが命題である事務処理に「IT」を活用してフローやプロセス、サービスレベルを見直してITに合わせるのが命題である・フロー等のマニュアル化・判断業務のプロセスの洗い出し・一部の顧客に特化しすぎたサービスレベルの見直し・クラウド等の柔軟かつ汎用的なシステムで運用・ルールを見直し不要なモノ・コトを削減する・ブラックボックス化してしまう・一部の人により属人化されてしまう・一部の業務専用のシステムで動かしている・システムの維持に人的リソースが割かれる・社内のルール通りに処理しないといけない「人」の力で素早く・柔軟に対応「人」の力を本来必要なところに活用作業はどんどん増えてしまうので、作業をIT化することに時間を使う業務に合わせてシステムを作らず、システムに合わせて業務を構成する人でしか出来ないと思っている事でも見直し、必要に応じて新しい技術を取り入れる「人」による個別処理から「IT」による統合処理へのイメージ事務処理DXを推進する際に注意すべき主なポイント増えていく事務処理減らしていく事務処理10Idea4U vol.532020 SeptemberDX(デジタルトランスフォーメーション)人やITの分断解消で変革できる事務処理のこれからの常識とは?
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